ランクル250の収納は、絶望的に足りません。
納車初日、助手席のパートナーに「スマホ、どこ置くの?」と聞かれ、言葉に詰まる……そんな未来を回避したいなら、この記事を読んでください。
【この記事の結論】
- 純正の収納力は軽自動車以下。スマホの定位置すらない。
- 深いコンソールは「トレイ」がないとゴミ箱化する。
- 汎用品は内装を傷つける。 数千円の「専用設計品」が唯一の正解。
カタログの美しい写真には写っていない、700万円級の車の「不都合な真実」。
それは、図体の割に小物の置き場がなく、財布や鍵が散乱する「生活感丸出しのコクピット」です。
しかし、安心してください。
この致命的な欠点は、純正の美観を崩さず、スマートに完治できます。
人柱となって数々のグッズを試し、失敗してきた私が「本当に使える専用アイテム」だけを厳選しました。
なお、ランクル250の内装デザインや質感の全貌については、下記の記事で詳しく解説しています。

それでは、あなたのコクピットを「ただの運転席」から「快適な書斎」へと進化させる攻略法を伝授します。
ランクル250の収納事情:正直、足りません

結論から言います。ランクル250の収納力は、ボディサイズに見合っていません。
「オフローダーだから」という言い訳は通用しません。毎日乗るオーナーとして、不便なものは不便です。
具体的に何がどう足りないのか、納車直後に痛感するポイントを整理しました。
スマホの定位置が「ゼロ」
これが最大のストレスです。
置くだけ充電(Qi)スペースはありますが、以下の理由で使い物になりません。
- 深すぎる: 取り出しにくい。
- 反応が悪い: カメラ部分が出っ張ったiPhoneだと充電されないことがある。
- 視認性: ナビと連携していても、通知をチラ見したい時に見えない。
結局、ドリンクホルダーにスマホを突っ込むことになり、今度は飲み物が置けなくなる。この悪循環です。
センターコンソールが「深い闇」
アームレスト下のコンソールボックス(クールボックス非装着車)は容量こそありますが、ただ深くて広いだけの穴です。
仕切りが一切ないため、充電ケーブル、サングラス、ミントタブレット、小銭などが底の方で混ざり合い、巨大な知恵の輪と化します。
取り出したい時に手探りでガサゴソする……700万円の車の所作として、あまりにスマートではありません。
ランクル250の収納不足を解消①:スマホとドリンクホルダーの増設

まずは、運転中のストレスに直結する「スマホ」と「飲み物」の置き場を強制的に作ります。
エアコン吹き出し口を活用する(専用設計に限る)
最も手っ取り早い解決策は、エアコン吹き出し口へのホルダー増設です。
ただし、カー用品店で売っている「汎用のドリンクホルダー」を適当につけるのは絶対にやめてください。
【定義:車種専用設計とは】
その車のダッシュボード形状やエアコンルーバーの角度に合わせて、ミリ単位で設計されたパーツのこと。汎用品と異なり、ガタつきがなく、インテリアとの一体感が高いのが特徴です。
ランクル250のルーバー(羽)は特殊な形状をしています。汎用品を無理やり付けると、以下のリスクがあります。
- ルーバー破損: 重さに耐えきれず、羽が折れる。
- 内装の傷: 振動でホルダーが暴れ、パネル周辺が傷だらけになる。
- 操作妨害: ウインカーレバーに手が当たり、非常に危険。
必ず「車種専用設計」のものを選んでください。
専用品なら、ガッチリと爪で固定され、ウインカー操作も計算されています。
- 運転席・助手席用ドリンクホルダー: 吹き出し口のパネルに同化し、インテリアの一部になります。
- スマホホルダー: メーターフード横やナビ画面横のデッドスペースを活用するタイプがベストです。
ドアグリップを活用する
オフロード走行時に体を支えるためのドアグリップですが、街乗りメインなら「ただの棒」です。
ここに「ストレージボックス」を差し込むことで、スマホや駐車券を入れる絶好のポケットに生まれ変わります。
底が抜けているタイプだとスマホが落ちるので、必ず「底あり・ゴムマット付き」を選んでください。
ランクル250の収納不足を解消②:コンソールと隙間の活用

次に、あの「深すぎるコンソールボックス」と、シートの隙間を攻略します。
必須級!コンソールトレイで2段活用
これは納車前に買っておくべきアイテムNo.1です。
深いコンソールボックスの中段に「トレイ」を一枚噛ませるだけで、空間が劇的に使いやすくなります。
【定義:コンソールトレイとは】
深さのあるセンターコンソールボックスにはめ込み、空間を上下2段に分割するための整理整頓パーツ。主にABS樹脂で作られ、小銭入れや滑り止めマットが付属するのが一般的です。
- 上段(トレイ): 常備薬、小銭、カードキー、スマホなど、頻繁に使うもの。
- 下段(底): 予備のケーブル、あまり使わない会員証、掃除用具など。
たったこれだけで、コンソールが「ゴミ溜め」から「機能的な収納」に進化します。価格も数千円程度なので、やらない理由がありません。
隙間ポケットで落下防止と収納増設
シートとセンターコンソールの間の「隙間」。ここにスマホやマックのポテトを落とすと、拾うのが地獄です。
この隙間を埋めつつ、収納スペースにしてしまう「隙間ポケット(サイド収納ボックス)」も有効です。
薄型の財布やスマホをスッと差し込んでおけるので、ポケットの中身が邪魔な時に重宝します。
大地編集長のワンポイントアドバイス

ランクル歴20年以上の私から言わせてもらうと、「収納グッズは黒子に徹するべき」です。
カー用品店でよく見る、ギラギラしたメッキパーツや、カーボン調(偽物)の安っぽいホルダー……あれは絶対に買ってはいけません。ランクルの質実剛健な内装に対して、明らかに浮いてしまい、車内が安っぽくなります。
選ぶべきは、純正の樹脂パーツと同じシボ加工(表面のザラザラ)が施された、「最初から付いていたかのような顔をした社外品」です。
機能性も大事ですが、「後付け感のなさ」こそが、大人のカスタムの流儀ですよ。
ランクル250のラゲッジ(トランク)収納を最大化する技

最後に、広大なようでいて意外と使いにくいラゲッジスペースの活用法です。
3列目シートを格納していれば広いですが、キャンプ道具などを積むとすぐにカオスになります。
「縦の空間」を使う
床面積には限りがあります。ラゲッジネットや、サイドバーに取り付けるラックを活用して、空間を「縦」に使いましょう。
特に、寝袋やブランケットなどの「軽くてかさばるもの」を天井付近やサイドに逃がすことで、フロアを広く使えます。
「既製品のラックはサイズが合わない」「もっと自由に棚を作りたい」というDIY派の方は、パイプとジョイントを組み合わせて自作するのも一つの手です。自分の荷物にシンデレラフィットする棚を作れば、積載量は倍増します。
※DIYに関する免責事項
自作した棚やラックは、走行中の振動で分解しないよう、接着剤や専用ジョイントで強固に固定してください。万が一の荷崩れや破損について、当メディアは責任を負いかねます。安全第一で作業を行ってください。
>>DIYにおすすめ!パイプとジョイントでアイデア無限大【スパクリショップ】
ラゲッジマットで汚れを恐れず使い倒す
収納とは少しズレますが、荷物をガンガン積むならラゲッジマットは必須です。純正のカーペット地は、泥や砂が入り込むと掃除機でも取れません。
ラバー製やTPE素材のマットなら、汚れても水洗い一発です。
なお、フロアマットやラゲッジマットの選び方については、下記の記事で徹底比較しています。

【人柱検証】私が「これなら許せる」と認めた専用グッズ5選

カー用品店にはゴミのような商品も溢れています。
私が実際にチェックし、「これならランクルの品格を損なわない(=純正っぽい)」と判断したアイテムだけを紹介します。
1. 専用コンソールボックストレイ
俺の評価: ★★★★★(必須)
理由: これがないとコンソールがただの「穴」です。USBケーブルを通すスリットがあるタイプを選ばないと、配線で蓋が閉まらなくなるので注意してください。
2. 運転席・助手席 専用ドリンクホルダー
俺の評価: ★★★★☆
理由: 吹き出し口のシルバー塗装と色味が合っているかが勝負。紹介するメーカーのものは、純正パネルとの一体感が高く、違和感がありません。
3. ダッシュボードトレイ(ナビ裏収納)
俺の評価: ★★★★☆
理由: ナビ裏のデッドスペースを、ティッシュ置き場に変える魔法のアイテム。外から見えにくい位置なので、多少雑に物を置いても生活感が出ないのが最高です。
4. ドアハンドルストレージボックス
俺の評価: ★★★☆☆
理由: スマホの一時置き場として優秀。ただし、ドア開閉時に少しガタつく場合があるので、付属のスポンジテープでしっかり固定するのがコツです。
5. 趣味職人のプライバシーサンシェード
俺の評価: ★★★★★
理由: 収納というより「空間拡張」です。これがあれば、SAや道の駅での仮眠が「極上の個室体験」に変わります。安物のペラペラなシェードとは断熱性が段違いです。
>>サンシェードの常識を覆す 常時取付け型の新しいサンシェード【シンシェード】
もし、Amazonや楽天の定番品だけでは満足できない、もっとマニアックな便利グッズを探したいという変態的な(褒め言葉です)オーナーには、専門店のラインナップも覗いてみることをおすすめします。
>>車ボディカバーや便利グッズから洗車用品まで【カー用品専門店CARCLUB】
ランクル250の収納に関するよくある質問(Q&A)

最後に:不便を楽しむのもランクルだが、スマホは別だ

「ランクル乗りなら、不便さも愛せ」
昔からよく言われる言葉ですし、私も基本的には同意します。燃費が悪くても、小回りが利かなくても、それがランクルの味です。
しかし、収納(特にスマホ置き場)がないのは、ただのストレスでしかありません。
家族や友人を乗せた時、「この車、なんか気が利かないね」と思われるのは悔しいじゃないですか。
今回紹介した「コンソールトレイ」と「専用ドリンクホルダー」。まずはこの2つだけで構いません。
今すぐ導入して、スマートで快適なコクピットを手に入れてください。
浮いたストレスと時間は、次の休日のドライブ計画に使いましょう。
なぜ私がここまで辛口な本音を書けるのか?私の過去の失敗と車歴は、下記のプロフィールで赤裸々に語っています。

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収納を整えたら、次は足元の汚れ対策です。最強のフロアマット選びについては、以下の記事で決着をつけています。


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