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ランクル200系 実燃費【オーナーレポート】街乗り・高速でのリッター何キロ?(4.6L vs 4.7L)

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ランクル200系 実燃費【オーナーレポート】街乗り・高速でのリッター何キロ?(4.6L vs 4.7L)
目次

【結論】ランクル200系の実燃費は平均5〜7km/L。V8エンジンの「ロマン」と「現実」

ランドクルーザー200系(以下、ランクル200系)の購入を検討する際、誰もが憧れるのはその圧倒的な存在感と、トヨタのV8エンジンが持つ「絶対的な信頼性」でしょう。しかし、その憧れと同時に、最大の懸念材料として立ちはだかるのが「燃費」です。

V8は”金食い虫”だ」「街乗りリッター3kmは覚悟しろ」といった噂を耳にし、現実的な燃料代がどれほどかかるのか、具体的な数値を求めている方も多いはずです。

結論から申し上げます。

多数のオーナーレポートを徹底的に分析した結果、ランクル200系の実燃費は「街乗りでリッター4〜5km/L台」、「高速道路でリッター7〜8km/L台」が最も信頼できる現実的な数値です。

この記事では、ランクル200系の実燃費について、以下の点を徹底的に掘り下げます。

  • 前期型(4.7L)と中期・後期型(4.6L)という2つのV8エンジンの公式スペックの違い
  • オーナーが報告する、街乗り・高速道路でのリアルな実燃費の平均値
  • なぜ燃費が悪化するのか、その具体的な要因
  • V8の燃費を少しでも改善するための実践的な対策

ランクル200系という「最後のV8」を所有するための「現実」を正しく理解し、あなたの決断を後押しする情報を提供します。

まずは公式データから:ランクル200系「2つのV8エンジン」のカタログ燃費

ランクル200系は、2007年から2021年という14年間の長いモデルライフの中で、一度だけ心臓部であるエンジンが刷新されています。実燃費を語る上で、まずはこの2つのエンジンの公式な違いを理解することが不可欠です。

前期モデル:4.7L V8 (2UZ-FE) のスペックと燃費

2007年のデビューから2009年(中期型登場前)まで搭載されていたのが、先代100系から受け継がれ、熟成された4.7L V8「2UZ-FE」エンジンです。

  • 対象期間: 2007年9月 ~ 2009年4月
  • エンジン型式: 2UZ-FE
  • 排気量: 4,663cc
  • 最高出力: 288ps
  • トランスミッション: 5速AT
  • カタログ燃費: 10・15モード燃費で 6.6km/L

中期・後期モデル:4.6L V8 (1UR-FE) のスペックと燃費

2009年(一部資料では2011年)のマイナーチェンジで、ランクル200系は新世代の4.6L V8「1UR-FE」エンジンへと換装されました。このエンジンが、2021年の最終モデルまで続く200系のスタンダードとなります。

  • 対象期間: 2009年5月 ~ 2021年3月
  • エンジン型式: 1UR-FE
  • 排気量: 4,608cc
  • 最高出力: 318ps
  • 最大トルク: 46.9kg·m / 3400rpm
  • トランスミッション: 6速AT
  • カタログ燃費 (10.15): 10・15モード燃費で 6.9km/L
  • カタログ燃費 (JC08): JC08モード燃費で 6.7km/L

出典:カーセンサー

【性能比較表】4.6L vs 4.7L エンジンはどちらが優秀か?

排気量が小さくなったのに、なぜ性能が上がっているの?」と疑問に思うかもしれません。2つのエンジンを直接比較すると、その技術的な進化は明らかです。

表1:4.6L vs 4.7L V8エンジン スペック比較

項目前期モデル (2UZ-FE)中期・後期モデル (1UR-FE)
排気量4,663cc4,608cc-55cc
最高出力288ps318ps+30ps
最大トルク45.7kg·m (推定)46.9kg·m+1.2kg·m
カタログ燃費 (10.15)6.6 km/L6.9 km/L+0.3km/L
トランスミッション5速AT6速AT+1速
  • (出典:1 に基づき作成)

この表が示す通り、中・後期型の4.6L (1UR-FE) エンジンは、排気量をわずかに縮小しながらも、Dual VVT-i(デュアル可変バルブタイミング)などの新技術と、より多段化された6速ATの恩恵により、出力を30psも向上させ、同時にカタログ燃費も改善させるという、明確な進化を遂げています。

エンジンのフィーリングや耐久性の違いについてさらに深く知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

【本題】オーナーレポートから見る「ランクル200系のリアルな実燃費」

カタログ燃費が「基準値」であるのに対し、私たちが本当に知りたいのは「実際の燃費」です。ここでは「みんカラ」などに寄せられた多数のオーナーレポートに基づき、街乗りと高速、それぞれのリアルな数値を検証します。

街乗りでの実燃費:平均は「リッター4〜5km/L台」

まず、最も燃費に厳しく、そして最も気になる「街乗り」の実燃費です。

  • 2017年式 ZX (4.6L) オーナー:市街地のみだと5Km/lいかない
  • 2008年式 AX Gセレクション (4.7L) オーナー:街乗りで5キロ程度
  • M/Tタイヤ装着オーナー:乗り出しリッター4前後で大苦戦していた

これらのレポートから、都心部での渋滞やストップ&ゴーを繰り返す環境下では、平均して「リッター4〜5km/L台」が現実的な数値と言えます。「リッター3km台」というのも、M/Tタイヤ(マッドテレーンタイヤ)を装着したり、短距離のチョイ乗りを繰り返したりする場合には十分に起こり得る数値です。

高速道路での実燃費:平均は「リッター7〜8km/L台」

一方で、V8エンジンはその大排気量の恩恵を受け、高速巡航は得意分野です。

  • 2008年式 AX Gセレクション (4.7L) オーナー:高速走行では8キロ~10キロ
  • 2017年式 ZX (4.6L) オーナー:高速多くて7.5~8.5
  • 2013年式 ZX (4.6L) オーナー:意外と燃費は7キロ台をたたきだしている

時速80km~100km程度で一定速度を保って巡航する場合、平均「リッター7〜8km/L台」は十分に達成可能な数値です。オーナーからは「4リッターある割には高速の追い越しでアクセル…」と、その余裕ある走りを評価する声もあります。

【重要】4.6Lと4.7Lで「実燃費」に大きな差はあるか?

ここで重要な問いに答えます。カタログ燃費では4.6L (1UR-FE) の方が優秀でしたが、実燃費ではどうでしょうか。

結論は、「実燃費において、両者に決定的な差はほぼ無い」です。

上記のオーナーレポートを見ても、4.7L車が「街乗り5km/L」、4.6L車が「街乗り5km/L以下」と、ほぼ同等の数値を報告しています。

これは、ランクル200系の2.5トンを超える車両重量が最大の要因です。

日本のストップ&ゴーが多い交通環境では、エンジン単体のわずかな効率差(数%)は、この圧倒的な車重を発進させるための物理的な負荷によって、ほぼ相殺されてしまいます。

中古車選びにおいて、「燃費が良いから後期型(4.6L)一択」と考える必要はありません。「エンジン(4.6Lか4.7Lか)の違いよりも、個体のコンディションやタイヤ、メンテナンス状態の方が、実燃費に与える影響はずっと大きい」と覚えておいてください。


『専門家の視点』:現行300系オーナーが語る「V8」の価値

こんにちは、「大地のコンパス」で現行モデル(300系)を担当している者です。

私は現在ランクル300系に乗っていますが、ご指摘の通り、300系のV6ツインターボは200系のV8と比較して燃費効率が格段に向上しています。

しかし、燃費だけが車の価値を決めるのではありません。300系と200系後期を何度も乗り比べた経験から断言できるのは、「ランクル200系 V8エンジンの完成度は、今も全く色褪せない」という事実です。

300系のV6は非常にスムーズでトルクフルですが、あるオーナーが「レンタルのカムリV6と変わらない」と評するように、効率化の代償として「官能的なフィーリング」を失った面も否めません。

対して、200系(特に4.6Lの1UR-FE)は、トヨタが長年熟成させた自然吸気V8の集大成です。アクセルを踏み込んだ時の「V8の咆哮」と、モーターのように滑らかに、しかし力強く加速するあのフィーリングは、もはや新車では味わえない「ロマン」そのもの。

ランクル200系を選ぶということは、その「実燃費(リッター5km)」という現実を受け入れた上で、それを補って余りあるV8エンジンを所有する」という圧倒的な魅力を手に入れることなのです。


ランクル200系の実燃費が悪化する3大要因

平均は分かった。でも、なぜリッター4km台まで落ち込むのか?」その具体的な原因を理解することで、対策が見えてきます。

要因1:2.5トンを超える「車両重量」

ランクル200系(ZXグレード)の車両重量は2,690kgにも達します。これは一般的な国産ミニバン(約1.8トン)より700kg以上も重い計算です。

物理の法則として、この「2.5トン超え」の鉄の塊をゼロから発進させる際には、膨大なエネルギー(=ガソリン)を消費します。これが街乗り燃費が極端に悪化する最大の理由です。

要因2:タイヤの選択(マッドテレーン等)

ランクルオーナーの多くが、そのスタイルと走破性のために純正タイヤから交換を行います。しかし、これが燃費に直結します。

あるオーナーは「M/Tタイヤは燃費が悪くなるのは当たり前」と断言しています。

ゴツゴツとしたマッドテレーン(M/T)タイヤやオールテレーン(A/T)タイヤは、純正タイヤに比べて「重量」が重く、路面との「転がり抵抗」が非常に大きくなります。これが常時ブレーキを引きずりながら走っているような状態を生み出し、燃費を悪化させます。

要因3:運転スタイルとタイヤ空気圧

2.5トンの車重と抵抗の大きいタイヤという悪条件が揃った上で、運転スタイルが燃費にトドメを刺します。

運転スタイル:

」のつく操作(急発進、急加速)は、V8エンジンに大量のガソリンを要求します。

タイヤ空気圧:

見落としがちですが、非常に重要です。あるM/Tタイヤ装着オーナーは、「乗り出しリッター4前後で苦戦していたが、空気圧を2.5から3.0に変更したら燃費が格段に上がった」と報告しています。空気圧が低いとタイヤの潰れ(たわみ)が大きくなり、転がり抵抗が増大するためです。

今日からできる!ランクル200系の燃費を少しでも改善する5つの対策

V8エンジンの燃費を劇的に改善することはできませんが、「悪化させない」ための対策は可能です。

「ふんわりアクセル」を徹底する

2.5トンの車重を意識し、停止状態からの発進(ゼロ発進)をいかにゆっくり行うかが鍵です。動き出してしまえば、V8のトルクが楽に車体を運んでくれます。

タイヤの空気圧を適正値(または少し高め)に保つ

最も簡単で、最も効果が期待できる対策です 6。特にA/TやM/Tタイヤを装着している場合は、純正指定値よりも少し高めに設定することで、転がり抵抗を低減できる可能性があります。

不要な荷物を降ろす

ただでさえ重い車体を、これ以上重くしないことが鉄則です。使わない荷物は車内から降ろしましょう。

エンジンオイルやエアクリーナーの交換

基本的なメンテナンスですが、エンジンの燃焼効率を正常に保つために不可欠です。古いエアクリーナーは空気の吸入効率を下げ、燃費悪化に直結します。

A/T・M/Tタイヤは「ロマンと燃費のトレードオフ」と理解する

ゴツゴツしたタイヤの格好良さと、燃費は両立しません。カスタムは、燃費性能と引き換えに「スタイル」を手に入れる行為であると割り切ることも重要です。

燃費だけじゃない!200系の「年間維持費」の総額は?

ランクル200系の実燃費(リッター5〜7km)が現実的な数値として見えてきたところで、次に気になるのは税金や保険料を含めた「年間の総維持費」ではないでしょうか。ガソリン代は、維持費全体の一部に過ぎません。

4.6L V8エンジンにかかる高額な自動車税、重量税、そして盗難リスクの高いランクルゆえの車両保険料など、所有にかかるトータルコストを以下の記事で詳細にシミュレーションしています。

ランクル200系の実燃費に関するQ&A

最後に、ランクル200系の燃費に関してよくある質問をまとめます。

ランクル200系のガソリンタンク容量は?満タンでいくらですか?

93リットルです。使用燃料はハイオクガソリンです。

ハイオク単価を170円/Lと仮定すると、満タンで約15,810円かかります。実燃費が街乗り5km/Lの場合、航続距離は約465kmが目安となります。

燃費を考えると、4.6Lと4.7Lはどちらがおすすめですか?

カタログ燃費では4.6L (1UR-FE) の方が優秀です。

しかし、オーナーレポートを見る限り実燃費に大きな差はありません。排気量が4,608cc (4.6L) も4,663cc (4.7L) も、自動車税の区分(4.5L超~6.0L以下)は同じです。

そのため、燃費性能で選ぶよりも、中古車としての「車両状態の良さ」や「価格」、「搭載オプション(KDSSの有無など)」を優先して選ぶことをおすすめします。

200系と300系の実燃費はどれくらい違いますか?

大幅に違います。

現行のランクル300系は、V6ツインターボエンジンへのダウンサイジングにより、燃費性能が劇的に向上しました。特に300系のディーゼルモデルは、オーナーレポートでもリッター10km/Lを超えるケースが報告されています。

200系のV8(平均約6km/L)と比べると、その差は歴然です。300系の燃費性能や、200系との詳細な比較については、以下の記事をご覧ください。

まとめ:実燃費(リッター5km)を理解し、最高のV8を手に入れよう

今回は、ランドクルーザー200系のリアルな実燃費について、オーナーレポートと公式データを基に徹底解説しました。

  • ランクル200系の実燃費は「街乗り:リッター4〜5km/L台」「高速:リッター7〜8km/L台」が現実的なライン。
  • カタログスペックは 4.6L (1UR-FE) の方が高性能だが、実燃費は 4.7L (2UZ-FE) と大差ない
  • 燃費は「タイヤの種類」と「空気圧」で大きく左右されるため、メンテナンスが重要。
  • V8エンジンの圧倒的な魅力は、この燃費という現実を受け入れてでも余りある「ロマン」である。

ランクル200系の実燃費は、その圧倒的な存在感とV8エンジンのパワーとのトレードオフです。この現実を理解した上で、200系の中古車選びや維持費の全体像を把握したい方は、以下の【完全ガイド】でさらに詳しく学んでみましょう。

この記事の監修者

[現行モデル担当]

ランクル300系(GR-S)を所有する現役オーナー。前車は150系プラド。オフロード走行と最新の4WD技術に精通し、オーナー目線での実用的なインプレッションと、300系・250系・70系の緻密な比較を得意とする。300系の長期納期問題にも直面した経験から、購入戦略にも詳しい。

引用文献

  1. ランドクルーザー200の燃費 (給油情報 2,339件) – みんカラ
    https://minkara.carview.co.jp/car/toyota/landcruiser200/nenpi/
  2. ランドクルーザー200(トヨタ)のカタログ|中古車なら …
    https://www.carsensor.net/catalog/toyota/land_cruiser_200/
  3. トヨタ ランドクルーザー200 4.6 AX Gセレクション 4WDの基本スペック – カーセンサー
    https://www.carsensor.net/catalog/toyota/land_cruiser_200/F001/M002G002/
  4. トヨタ ランドクルーザー200 4.6 ZX 4WDの基本スペック|中古車なら【カーセンサーnet】
    https://www.carsensor.net/catalog/toyota/land_cruiser_200/F001/M004G001/
  5. ランドクルーザーの燃費・燃費向上・MT・M/Tに関するカスタム …
    https://cartune.co.jp/notes/ADC6EsAbHg
  6. の口コミ(評価・レビュー) | 中古車・新車販売のFLEX<フレックス>
    https://www.flexnet.co.jp/review/list_4.html?mkr=TO&typ=TOS196%2ATOS150%2ATOS151%2ATOS192%2ATOS149%2ATOS193%2ATOS194%2ATOS195%2ATOS219%2ATOS152%2ATOS233
  7. Landcruiser 300 Update! Is it Better than the Mighty 200? – Perth …
    https://perthdiesel.store/blogs/advice/landcruiser-300-update-is-it-better-than-the-mighty-200
  8. LandCruiser 200 VS 300 Series at Brisbane’s Downtown Toyota
    https://www.downtowntoyota.com.au/blog/our-blog-read-the-latest-articles/landcruiser-200-vs-300-series
  9. From 200 to 300. : r/LandCruisers – Reddit, 11月 17, 2025にアクセス、 https://www.reddit.com/r/LandCruisers/comments/1cojrkp/from_200_to_300/

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