「ランクルに乗ってキャンプに行きたい。かっこいいパパでいたい」
「でも、今の年収で本当にやっていけるのか? ローンで首が回らなくなるんじゃないか?」
夜中、家族が寝静まったリビングで、スマホの電卓を叩きながら溜息をついていませんか。
その葛藤、痛いほどわかります。
私もかつて、年収に見合わないランクル80を無理して契約しました。
納車日は最高でしたが、その翌月から地獄が始まりました。給料日のたびに通帳を睨みつけ、ガソリン代を捻出するために昼食を削り、妻の冷ややかな視線に耐えながらハンドルを握る日々。
「リセールが良いから実質タダ」
そんな営業マンの甘い言葉を信じてはいけません。
ハッキリ言います。ランクルは「家計を破壊する金食い虫」です。
車両価格だけでなく、リッター数キロの燃料代、毎年やってくる重課税、そして予期せぬ修理費が、ボディーブローのようにあなたの可処分所得を削り取ります。
この記事では、歴代ランクルを5台乗り継ぎ、地球12周分(50万km)を走破した私の経験に基づき、ディーラーでは教えてくれない「年収と維持費のシビアな現実」を暴露します。
これを読めば、あなたが今ランクルを買うべきか、それとも「勇気ある撤退(頭金を貯める)」を選ぶべきか、その「家計の限界ライン」が明確になるはずです。
憧れだけで判子を押す前に、まずはこの記事で冷水を浴びて、冷静になってください。
▼ この記事の要約(3秒で理解)
- 結論: ランクルを無理なく維持できる目安は「世帯年収 ≧ 車両価格」。
- 現実: 毎月のローン以外に、月6〜7万円の固定維持費(呼吸税)が確定で消える。
- 警告: リセール(売却額)を当てにした自転車操業は、突発的な修理で破綻する。
ランクルを買っていい年収の目安とは

結論から断言します。
無理なくランクルを維持し、かつ「家族旅行」や「外食」を我慢しない普通の生活水準を保つための年収目安は、「車両価格 ≦ 世帯年収」です。
具体的には以下の通りです。
- ランクル300(800万〜): 世帯年収 800万円以上
- ランクル250 / プラド(500万〜): 世帯年収 600万円以上
- ランクル70(480万〜): 世帯年収 550万円以上
「えっ、そんなに必要なの?」と思いましたか?
もちろん、独身で実家暮らしなら年収400万円でも買えます(私がそうでした)。
しかし、「既婚・子持ち・住宅ローンあり」という一般的なファミリー層の場合、これ以下の年収で突撃すると、生活の質が劇的に下がります。
車両価格の「半分」の年収でも買えるか?
「年収400万円ですが、800万円のランクル300は買えますか?」
この質問への回答はシンプルです。
「買えますが、生活のすべてを車に捧げる『ランクル貧乏』になります」
フルローン(10年・120回払いなど)を組めば、審査は通るかもしれません。
しかし、月々の返済と維持費で手取りの半分以上が消えます。
- 夏場のエアコンを我慢する。
- スーパーでは見切り品を探す。
- 子供の習い事を諦める。
- 友人の結婚式のご祝儀を渋る。
そこまでして乗るランクルは、果たしてあなたを幸せにするでしょうか?
車は人生を豊かにするための道具であり、人生を縛る鎖になってはいけません。
「リセールが良いから大丈夫」という甘い罠
営業マンやSNSのインフルエンサーは必ずこう言います。
「ランクルは3年乗っても高く売れるので、月々の支払いは実質貯金みたいなものですよ」
これは「出口」の話であって、「入口〜途中」の話ではありません。騙されないでください。
リセールが良いのは「売った時」に初めて現金化される話です。
対して、毎月のローン返済、ガソリン代、駐車場代、保険料は「現在のキャッシュフロー」から容赦なく出ていきます。
「3年後に高く売れるから」といって、今月のカツカツの生活が楽になるわけではありません。
リセールを当てにしたギリギリの自転車操業は、突発的な出費(冠婚葬祭や家電の故障、自身の病気)で一発アウトになります。
賢いオーナーは「出口戦略」で維持費を捻出する
もし、「今の愛車を高く売って、少しでも頭金を増やして楽になりたい」と考えているなら、売却方法を慎重に選んでください。
ディーラー下取りは「楽」ですが、金額的には「損」をするケースがほとんどです。
| 売却方法 | メリット | デメリット | |
|---|---|---|---|
| ディーラー下取り | 手続きが楽、納車まで乗れる | 査定額が低い(競合がいない) | △ |
| 一括査定 | 複数社の競争で高くなる | 電話ラッシュが凄まじい | ◯ |
| 買取オークション | 電話は1社のみ、競合で高値 | 査定から入金まで少し時間がかかる | ◎ |
私はこれまで何度も車を乗り換えてきましたが、最近は電話対応のストレスがない「買取オークション」一択です。
下取りと買取で50万円以上変わることもザラにあります。その50万円が、あなたのランクルの維持費(約1年分)を救う命綱になります。
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ランクル維持費と年収の不都合な真実

ランクルを所有するということは、普通のコンパクトカーやミニバンとは次元の違う出費を受け入れるということです。
ここでは、具体的な数字でその「重み」を可視化します。
以下の表は、一般的なサラリーマン家庭(妻・子1人)における、年収別の負担感の目安です。
| 年収 (額面) | 手取り (月額) | ランクル維持費 + ローン目安 | 生活への影響度(大地の実感) |
|---|---|---|---|
| 400万円 | 約26万円 | 約10〜12万円 | 危険:貯金不可。突発的な出費で詰むレベル。 |
| 600万円 | 約39万円 | 約10〜12万円 | 注意:外食や旅行を削れば維持可能。妻の理解が必須。 |
| 800万円 | 約50万円 | 約10〜12万円 | 適正:ある程度の余裕あり。カスタムも楽しめる。 |
| 1,000万円 | 約62万円 | 約12〜15万円 | 安全:2台持ちやガレージ保管も視野に入る。 |
※維持費にはガソリン、保険、税金、車検積立を含む。ローンは500万円借入・5年返済を想定。あくまで目安であり、生活スタイルにより異なります。
ガソリン代と消耗品費の現実
ランクルは燃費が悪いです。カタログ値なんて忘れてください。
街乗り実燃費でリッター5km〜8km程度です。ハイオク指定のモデルならさらに痛いです。
月1,000km走る場合、ガソリン代だけで月額3万円前後が消えます。
これは軽自動車の3倍です。「満タンで1万円札が2枚飛ぶ」感覚に慣れる必要があります。
さらに痛いのが「タイヤ代」です。
あの巨大なタイヤは、スタッドレスタイヤをホイールセットで買うと、平気で20万円〜30万円が飛びます。
3〜4年に一度、ボーナスが丸ごと消える感覚です。
この出費を少しでも抑えるため、私はタイヤは必ずネット通販で購入し、提携店で安く取り付けています。
ディーラーですべてお任せにするのは、お金をドブに捨てるようなものです。
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突発的な出費に耐えられるか
新車ならメーカー保証がありますが、中古の場合は「故障」がつきものです。
ランクルは世界一頑丈な車ですが、部品価格は国産車トップクラスです。
「エアコンが効かない(修理費20万円)」
「オルタネーターが死んだ(修理費10万円)」
「エアサスが抜けた(修理費30万円)」
こうしたトラブルが、車検とは別のタイミングで突然やってきます。
その時、「また金がかかるのかよ…」と舌打ちするか、「よし、直してやるか」と笑って支払えるか。
そこに、オーナーとしての「器」と、何より「貯金」が試されます。
無理なくランクルに乗るための家計シミュレーション

では、具体的にどう計算すればよいのか。
以下の手順で、あなたの家計における「ランクルの許容範囲」を計算してみてください。
恐怖のシミュレーションですが、ここから逃げてはいけません。
ローン以外に、車を置いておくだけで掛かる「呼吸税(固定維持費)」のようなお金です。
呼吸税とは、車に乗らなくても毎月発生するコストのことを指します。
ガソリン代: 3.0万円(月1,000km / 実燃費5〜6km/L換算)
※以前の試算より厳しめに設定しました。これが現実です。
任意保険: 1.0万円(車両保険込み・等級による ※盗難リスクが高いので高額です)
駐車場代: 1.5万円(地域による ※ボディが大きいので入る場所が限られます)
税金・車検積立: 1.0万円(月割計算 ※古いランクルは重課税でさらに高い)
合計: 約6.5万円
これだけで、何もなくても毎月6.5万円が確定で消えます。
年間78万円です。10年乗れば780万円。高級車がもう一台買える金額が、維持費だけで消えるのです。
手取り給与から、生活費(食費・住居費・教育費など)と上記の「固定維持費(6.5万円)」を引いてください。
いくら残りましたか?
その残ったお金が、あなたが組めるローンの上限です。
もし残りが3万円しかないなら、残念ながら今はランクルの買い時ではありません。
プラドの中古を狙うか、今は軽自動車で我慢して頭金を貯めるべき時期です。
大地編集長のワンポイントアドバイス

私が20代で初めてランクル80を買った時、まさに「年収=車両価格」のギリギリ状態でした。
若さと勢いで買いましたが、正直に告白すると、維持はキツかったです。
友人の誘いを「金がないから」と断り、デート代を節約し、昼食をカップ麺にしてガソリン代を捻出していました。
愛車を眺めている時は幸せでしたが、ふと我に返ると「俺、車のために生きてるのか?」と虚しくなる瞬間がありました。
「ランクルがある生活」は素晴らしいですが、「ランクルしかない生活」は惨めです。
家族に「パパの車のせいで旅行に行けない」と言われるのは辛いですよ。
もし今、あなたがカツカツの状態で無理をして買おうとしているなら、私は先輩として全力で止めます。
車に使われるな。車を使い倒せる男になれ。
それが、長くランクルと付き合うための唯一の秘訣ですよ。
各モデルごとの具体的な維持費を知る

ここまで「年収」という大きな枠組みでお話ししましたが、実際に選ぶ車種(300系、250系、プラド、あるいは旧車)によって、掛かるコストの中身は大きく異なります。
特に旧車(100系・200系)は車両価格が安くても、税金と修理費が跳ね上がります。
逆に、1ナンバー(貨物)登録できるモデルなら、税金を劇的に安くする裏技もあります。
あなたが狙っているモデルの具体的な年間維持費については、下記の記事で車種別に詳しく解説しています。
\ 最新250の実燃費と「隠れた維持費」を公開 /

\ 300の維持費は別格。盗難保険料の現実 /

\ プラドなら「月々3万円」で維持可能か検証 /

\ V8の代償。「燃費」と「高額修理」の覚悟 /

\ 「1ナンバー登録」で税金を年間1.6万円にする裏技 /
ランクル購入と年収に関するよくあるQ&A

ここでは、読者の皆さんからよくいただく「お金」に関する相談に、忖度なしで回答します。
まとめ:車に使われるな、車を使い倒せ

ランクルは逃げません。
焦って無理なローンを組んで、毎月ビクビクしながら乗るよりも、余裕を持って維持できる状態で迎えた方が、カーライフは何倍も楽しくなります。
- 年収と車両価格のバランスを見る(理想は等倍以下)。
- リセールを当てにしたギリギリの資金計画は立てない。
- ローン以外に月6〜7万円の固定維持費が掛かることを覚悟する。
まずは、今のあなたの予算内で買える良質な車両があるか、在庫を確認してみることから始めましょう。
現実的な価格を知ることで、「あ、これならイケるかも」とか「やっぱりもう少し貯めよう」といった目標が明確になります。
見ているだけでワクワクしますよ。そのワクワクこそが、仕事を頑張る原動力になるはずです。
\ まずは「買えるランクル」があるか在庫チェック /
私が過去にどのようにお金を工面し、どんな失敗を経て今の250系に辿り着いたのか。
その赤裸々な車歴と失敗談は、下記のプロフィールで語っています。年収400万円時代の苦労話も書いていますので、反面教師にしてください。
\ 年収400万円時代にランクル80を買った私の末路 /

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さて、資金計画が固まったら、次は具体的な車選びです。
ランクル全モデルの歴史や特徴を知りたい方は、まずは下記の記事で全体像を掴んでください。
ここからが、本当の冒険の始まりです。
\ 歴代ランクルの全貌と選び方はこちら /


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