「資産になるから」と妻を説得し、やっとの思いで手にした新車商談の権利。しかし、営業マンから突きつけられた「転売禁止誓約書」に血の気が引いたのではないでしょうか。
結論から言います。この誓約書は、単なる脅しではありません。
安易に考え、「1年経てばバレないだろう」と転売に手を出した瞬間、あなたは正規ディーラーという「最強のライフライン」を永久に失います。
年収1,000万円を超えていても、ランクルの維持費は重い。「もしもの時は売ればいい」という甘い考えは、今すぐ捨ててください。
ランクル250を購入し、実際に誓約書にサインをしてきた私、大地が「現場の真実」を包み隠さずお伝えします。
【この記事の要約】
- 誓約書違反は「全店共有のブラックリスト(BL)」へ直結する
- 即出し転売は車台番号で100%捕捉される
- どうしても手放す際は「ディーラーへの買戻し相談」が唯一の安全策
リセールバリューの仕組みや、高値で売れる理由の全貌については、下記の記事で詳しく解説しています。
\ 3年後の査定額を知れば、維持費は怖くない /

トヨタの「輸出転売規制(誓約書)」とは|法的効力と目的

トヨタの輸出転売規制とは、「日本の宝(高性能なトヨタ車)を、テロリストや紛争地域に渡さないための防波堤」であり、同時に本当に欲しい日本のユーザーへ車を届けるための施策です。
誓約書の主な内容と「署名の現場」
多くの販社(ディーラー)で提示される内容は、概ね以下の通りです。
私が250を契約した際も、営業マンは笑顔でしたが、この書類を出す時だけは「目の奥が笑っていない」真剣なトーンに変わりました。
- 1年間の所有義務: 新車登録から1年間は、名義変更(売却)を行わないこと。
- 輸出の禁止: 直接・間接を問わず、海外への輸出を行わないこと。
- ペナルティの同意: 違反した場合、今後の取引停止や損害賠償に応じること。
- 所有権の留保: 現金一括払いであっても、1年間は所有権(車検証の所有者欄)をディーラー名義にする。
特に4点目の「所有権留保」が強烈です。自分の金で買ったのに、書類上の持ち主はディーラー。これが今の「ランクル購入の条件」です。
法的効力はあるのか?
ここが最も気になるところでしょう。
法律の専門家ではないですが、現場の解釈としては以下のように定義されます。
「所有権の移転(売却)を法的に止める力は弱いが、今後の取引を拒否する権利(契約の自由)は絶大である」
憲法には「財産権の行使」が保障されているため、自分のモノになった車を売ること自体を法的に罰するのは困難です。
しかし、ディーラー側にも「誰に売るかを選ぶ自由」があります。
「約束を破った人には二度と売らない」。これは企業として正当な防衛策であり、文句は言えません。
転売認定される条件と「ブラックリスト」の不都合な真実

「ブラックリスト」という名称の公式な名簿が公開されているわけではありません。
しかし、メーカーと販社をつなぐ顧客管理システム上の「要注意人物フラグ(通称:BL)」は間違いなく存在します。
あなたが「転売ヤー」と認定される瞬間
「バレなければ大丈夫」と思っていませんか? 甘いです。
以下の行動を取った瞬間、システム上であなたはレッドカードを突きつけられます。
| 行動 | リスク度 | 解説 |
|---|---|---|
| 納車直後のオークション出品 | 危険度S (即捕捉) | 車台番号(フレームナンバー)ですぐに購入者が特定されます。言い逃れ不可能です。 |
| 買取専門店への売却 | 危険度A (高リスク) | その店が業者オークションに流した時点で、規制対象となる可能性が高いです。 |
| 輸出業者への問い合わせ | 危険度A (高リスク) | 彼らの業界ネットワークは狭いです。「〇〇県の〇〇色の個体」という情報はすぐに回ります。 |
| SNSでの売却自慢 | 危険度B (警告) | 担当営業マンも人間です。あなたのSNSを監視している可能性は十分にあります。 |
維持費の痛みと転売益の誘惑
なぜ、これだけのリスクを冒してまで売る人が後を絶たないのか。
それは異常なリセールバリューがあるからです。
例えばランクル300や250は、納車直後に売れば数百万円の利益が出るケースがありました(※相場は常に変動します)。
年収500万円の人が、一夜にして年収分を稼げてしまう。この「悪魔の誘惑」に負ける気持ちも分からなくはありません。
しかし、冷静になってください。
その数百万円のために、今後数十年にわたって「トヨタの新車を買えない」「点検も受けられない」「家族の車も買えない」という状態になっても良いのでしょうか?
目先の利益と引き換えにするには、失う社会的信用があまりにも大きすぎます。
ブラックリストの共有範囲
「A店で出禁になっても、隣町のB店に行けばいい」
そう思っているなら、今すぐその考えを改めてください。今の時代、データは一瞬で共有されます。
- 同系列販社: 100%共有されます。(例:〇〇トヨタのA店とB店)
- 別系列販社: 正式な共有システムはありませんが、店長会議や営業マン同士の横の繋がりで「あの地域の〇〇さんには気をつけろ」という情報は回ります。
- メーカー: 悪質なケース(組織的な転売など)はメーカーへ報告が上がり、メーカー主導の監視対象になります。
どうしても手放す場合の「安全な手順」

「急な転勤が決まった」「事業の資金繰りが悪化した」。
人生には、やむを得ない事情で1年以内に手放さなければならない時もあります。
その際、絶対にやってはいけないのが「黙って買取店に売る」ことです。
以下の手順を踏めば、ペナルティを回避できる可能性が高いです。
まずは購入したディーラーへ連絡し、事情を包み隠さず説明してください。
これが最も安全です。市場価格より安くなる可能性が高いですが、信用を守るための「手切れ金」だと思ってください。
ディーラー名義になっている場合、勝手に売ることは犯罪(横領)になりかねません。必ず正規の手続きを踏んでください。
大地編集長のワンポイントアドバイス

私もランクル250を納車した際、現金一括払いなのに「所有権留保(1年間はディーラー名義)」を受け入れました。
正直、気分は最悪ですよ。「俺の金で買った俺の車だぞ」と言いたくもなります。
ですが、これが今の異常な相場が生んだ現実なんです。
はっきり言います。「車が好きで、長く乗りたい」と思っている人にとって、この紙切れは何の意味もありません。気にする必要すらありません。
逆に、少しでも「儲かるかも」「飽きたら売ればいいや」という下心があるなら、ランクルには手を出さない方が賢明です。
ディーラーの営業マンも人間です。あなたが本当に車を愛しているか、金目当てか。商談中の目の色を見れば分かっていますよ。信用はお金では買えません。
トヨタ輸出転売規制をより深く知るための関連記事

ここまで読んで、「じゃあ、そもそもなんでそんなに高く売れるの?」「業者はいくらで買ってるの?」と気になった方もいるでしょう。
敵(転売リスク)を知るには、市場の動き(=悪魔の正体)を知ることも重要です。
各車種のオークション相場や輸出事情については、下記の記事で詳しく解説しています。
\ 納車即出しで〇〇〇万円!? 狂乱の相場 /

\ 最新250の初値は? 輸出業者の狙い目 /

\ プラド最終型が今、パキスタンで熱い理由 /

トヨタの誓約書に関するよくある質問(FAQ)

まとめ:正規ディーラーとの関係を守るのが最善

トヨタの輸出転売規制(誓約書)は、単なる紙切れではありません。
それはメーカーとディーラーからの「最後通告」であり、踏み絵です。
- 誓約書は「出禁」への片道切符: 破れば二度とトヨタの新車は買えない覚悟を持つこと。
- ブラックリストは実在する: 販社内での共有は確実。安易な判断は避けること。
- 1年以内の売却は相談必須: どうしても手放す時は、必ず担当営業マンに仁義を切る。
- 利益より信用: 数百万円の利益と引き換えに、一生のカーライフを棒に振る価値はない。
もし、あなたが「こんな誓約書に縛られず、自由に車に乗りたい」「監視されながら乗るのは疲れる」と感じるのであれば、新車にこだわらず「良質な中古車(または登録済み未使用車)」を探すのも賢い選択です。
中古車であれば、誓約書へのサインは不要。即納で、自由にカスタムし、ライフスタイルが変わればいつでも売却できます。
\ 誓約書なし・即納・売却自由の個体を探す /
※在庫確認は無料・60秒で完了します
私は、車は乗ってこそ価値があると考えています。
あなたがもし、転売の誘惑に負けそうになったら、一度私のプロフィールを読んでみてください。
私がどれだけの失敗と出費を重ねて、今の「ランクルライフ」に辿り着いたか。その泥臭い記録が、あなたの目を覚ますはずです。
\ 50万km走ってわかった「壊れる場所」 /

この記事が、あなたの冷静な判断の一助となれば幸いです。
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最後に、ランクルという車自体の魅力や、リセールの凄さを正しく理解したい方は、改めて親記事をご覧ください。
\ なぜ、ボロボロになっても高く売れるのか? /


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