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ランクル200系8人乗りは狭い?3列目の現実と【車中泊秘策3選】

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ランクル200系8人乗りは狭い?3列目の現実と【車中泊秘策3選】

ランクル200系の8人乗り(3列目シート)は、構造上床面が高く大人は「体育座り」になるため、ミニバンのような快適性は期待できません。あくまで「緊急用エマージェンシーシート」と定義すべきです。

しかし、「いざという時に8人乗れる安心感」と「工夫次第で広がる積載性」は、ミニバンにはない圧倒的なアドバンテージです。

カタログの『広々』という言葉を信じていいのか?

アルファードの方が家族は喜ぶんじゃないか?

そう迷っているあなたへ。

もし、この現実を知らずに購入すれば、納車初日のドライブで「狭い!足が痛い!」と家族からブーイングを浴びるでしょう。最悪の場合、早期売却という金銭的にも精神的にも痛い結末を迎えるかもしれません。

歴代ランクルを乗り継ぎ、200系の維持に奮闘する私「大地のコンパス」編集長が、カタログには書かれない3列目の「嘘と真実、そしてラゲッジを最大限に活かす車中泊の秘策を、忖度なしの現場目線で解説します。

この記事を読めば、8人乗りのメリット・デメリットを完全に理解し、家族を説得するための「最強のロジック」を手に入れることができます。

目次

3列目シートの実用性:ミニバン感覚で選ぶと後悔する「3つの真実」

まず、残酷な現実からお伝えします。

ランクル200系の3列目シートに、「大人が快適に長距離移動できる空間」を期待してはいけません。

8人乗り」というスペックは事実ですが、その中身はミニバンとは設計思想が根本的に異なります。オーナーだからこそ分かるリアルな使用感を、3つのポイントで解説します。

1. 足元空間は「体育座り」を覚悟せよ

ランクルの構造上、強固なラダーフレーム(骨格)とデフ(駆動装置)が存在するため、3列目の床面位置は非常に高くなっています。

その結果、大人が座ると膝が持ち上がり、まるで「体育座り」のような姿勢を強いられます。

身長170cmの私が座ると、太ももの裏がシートから完全に浮いてしまいます。この状態で1時間も乗っていれば、確実にお尻が痛くなるでしょう。

また、乗り込む際もアクロバティックです。

2列目シートをタンブル(前方に跳ね上げ)させて出来た狭い隙間から、高いフロアへよじ登る必要があるため、足腰の弱いお年寄りの乗車は困難だと考えてください。

2. 跳ね上げ式収納が「横幅」を奪う(あと、重い)

最近のSUVやミニバンは「床下収納」が主流ですが、ランクル200系は伝統の「左右跳ね上げ式」を採用しています。

シート自体が大きく分厚く作られている(これは座り心地への配慮ですが)ため、格納時にラゲッジスペースの横幅を大きく圧迫します。

ゴルフバッグを横向きに積むのがギリギリ、あるいは不可になるケースもあり、積載効率という点では床下収納式に劣るのが現実です。

さらに言えば、跳ね上げ操作は「筋トレ」です。

バネのアシストはありますが、シート自体が鉛のように重く、固定フックにかけるにはコツと腕力が必要です。小柄な女性が一人で操作するのは、正直おすすめしません。

3. それでも「あると助かる」緊急用の正義

ここまでデメリットばかり並べましたが、それでも私が8人乗りを選ぶ理由はあります。

それは「いざという時の保険」としての価値です。

  • 子供のサッカーチームの送迎
  • 急な親族の同乗
  • 友人との近距離移動

年に数回あるかないかの「あと2人乗せたい」シーンで、ランクルはヒーローになります。

常用は厳しいですが、「緊急用エマージェンシーシート」と割り切れば、これほど頼もしい装備はありません。

専門家のワンポイントアドバイス

3列目シートの跳ね上げは「指詰め」に注意!

独自の失敗談ですが、私は一度、跳ね上げ機構の強力なスプリングで指を挟みかけたことがあります。「バチン!」という凄まじい音と共に跳ね上がるアーム部分は、まさに凶器です。

特に中古車の場合、アシスト機構が劣化して動作が不安定になっている個体もあります。お子様には絶対に操作させないでください。これは脅しではなく、骨折レベルのリスクがあるからです。

ラゲッジスペースと車中泊:工夫次第で「動くホテル」になるか?

結論から言えば、段差」さえ解消できれば、最強の車中泊マシンになります。

まずは、具体的な数字と実感値をチェックしましょう。

状態奥行き (mm)横幅 (mm)高さ (mm)評価
通常時
(3列目使用)
約 450約 1,000約 1,050買い物袋や小さなクーラーボックス程度。
積載モード
(3列目跳ね上げ)
約 1,100約 1,000
(最小部)
約 1,050キャンプ道具一式積載可。ただし横幅制限あり。
車中泊モード
(2列目畳み)
約 1,680約 1,400
(最大部)
約 1,000車中泊モード。大人が斜めに寝れば就寝可。

※数値は実測値の目安であり、グレードや装備により異なります。

【実体験コラム】キャンプ当日の朝、私は妻に謝った

ここで少し、私の恥ずかしい失敗談をお話しします。

ランクル200系納車後、初めての家族キャンプでの出来事です。

ランクルなら何でも積めるだろう」と高を括っていた私は、クーラーボックス、大型テント、BBQコンロ、子供の自転車などを無計画に積み始めました。

しかし、いざ積み込むと、跳ね上げた3列目シートの厚みが絶妙に邪魔をするのです。

スクエアな形状のミニバンなら余裕で入るはずのコンテナボックスが、シートの出っ張りに阻まれて入らない。

ねえ、まだ出発できないの?

妻の冷ややかな視線を感じながら、私は一度積んだ荷物を全て下ろし、真夏の炎天下でパズルのような「積載テトリス」をやり直す羽目になりました。

最終的に、子供の自転車は置いていくことになり、平謝りしました。

教訓:

ランクルのラゲッジは「四角」ではありません。3列目のデッドスペースを制する者が、ランクルの旅を制します。

車中泊は「段差」との戦い

2列目シートを前に倒せば広大な空間が生まれますが、完全なフルフラットにはなりません。

2列目の背もたれ部分が斜めに盛り上がり、ラゲッジフロアとの間に段差が生じます。そのまま寝ると腰を痛める原因になります。

【段差解消の3ステップ】

  1. 対策レベル1(低コスト):
    厚手の銀マットや毛布で段差を埋める。まずはこれで様子を見ましょう。
  2. 対策レベル2(快適性重視):
    厚みのあるエアーマットや、車種専用設計のマットを導入する。ここでケチると翌日腰が砕けます。
  3. 対策レベル3(最強):
    専用のベッドキットを組む。

これからランクルデビューを目指すあなたには、まずは「車中泊専用マット」の導入をおすすめします。

ベッドキットは10万円以上しますが、マットなら数万円で快眠空間が手に入ります。

編集長おすすめ:段差を「無効化」する快眠マット

私が実際に使ってみて「これはズルい」と思ったのが、オンリースタイルの車中泊専用マットです。厚さ10cmの高密度ウレタンが、ランクルの厄介な段差を完全に吸収してくれます。

※自動膨張式で準備も片付けも一瞬です

【警告】こんな人は絶対にランクル200系を買ってはいけない

ここで一度、あえて厳しいことを言います。

もしあなたが以下の条件に当てはまるなら、ランクル200系を買うべきではありません。悪いことは言いません、アルファードを買ってください。

3列目に「週1回以上」大人を乗せる人

ゲストへの拷問になります。人間関係にヒビが入ります。

スライドドアの利便性が捨てられない人

ランクルのドアは重く、風の強い日は子供が隣の車にドアパンチするリスクと常に隣り合わせです。

「燃費」を1ミリでも気にする人

リッター5〜6kmの世界です。ハイオク満タンで1万円が消えます。この事実に耐えられないなら、維持は不可能です。

燃費や故障リスクについて、もっと具体的な数字や事例を知りたい方は、以下の記事で残酷な現実を確認してください。

それでも、「不便でもいい。俺はランクルに乗りたいんだ」と思える人だけが、次に進んでください。

賢い選び方と家族へのプレゼン術

維持費も高いし、3列目も狭いなら、やっぱりミニバンの方がいいんじゃない?

奥様からそんな鋭い指摘を受けた時、あなたはどう返しますか?

ランクル200系(8人乗り)を家族に認めさせるための「キラーフレーズ」と、具体的な選び方を伝授します。

家族を説得する「魔法の言葉」

決して「俺が乗りたいから」と言ってはいけません。

家族の不安を先回りして解消しましょう。

「安全性」で攻める:

「ミニバンの3列目は追突されたら距離が近くて怖いけど、ランクルはラダーフレームで守られているから、子供たちが座っても一番安全なんだよ」

「リセール」で攻める:

「ミニバンは古くなると値段がつかないけど、ランクルなら数年乗っても高く売れる。結果的に家計へのダメージは少ないんだ」

「体験」で攻める:

「この車なら、普通の車では行けない秘密のキャンプ場にも連れて行ってあげられるよ」

車中泊やキャンプの行き先に悩んだら、ランクルで行くべき絶景キャンプ場ガイドも参考にしてください。

狙い目の中古車スペック

3列目の使用頻度と予算のバランスを考えると、以下の条件がおすすめです。

条件推奨内容理由
グレードAX または
AX-G
ZXは本革シートの手入れが大変。AX系のファブリックは滑りにくく実用的。
年式中期型
(2012-2015)
6速ATになり燃費と走りが向上。価格と性能のバランスがベスト。

グレードごとの装備の違いや、前期・後期との比較については、下記記事で詳しく解説しています。

さらに、中古車特有のチェックポイント(錆、事故歴、エンジンの異音など)については、下記記事で徹底解説しています。購入前に必ず目を通しておいてください。

どこで探すべきか?

やっぱり実車を見て、3列目の広さや跳ね上げの重さを確認したい」と思うなら、在庫数が最も豊富なサイトで探すのが近道です。

地元の小さなお店にはなかなか置いていないのがランクル200系。まずは全国の在庫をスマホでチェックしてみましょう。

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【カーセンサー.net】で8人乗りのランクルを探す

※登録不要・完全無料。60秒で全国の在庫が見れます

よくある質問(FAQ)

ランクル200系の8人乗りに関して、読者から寄せられる質問をまとめました。

ランクル200系の3列目シートは取り外しできますか?

可能です(要工具)。

ボルト数本で固定されているため、工具があればDIYで取り外すことは可能です。取り外せばラゲッジの横幅が広がり、積載性は劇的に向上します。

ただし、車検証の乗車定員が「8人」のまま状態でシート外して公道を走ると「整備不良」や「違法改造」になる可能性があります。恒久的に外す場合は、陸運局で「構造変更(5人乗りへの変更)」の手続きを行うことを強く推奨します。

構造変更の具体的な手順については、ランクル200系カスタムの教科書:車検対応と構造変更の基礎で解説する予定です。

8人乗り(3列シート)と5人乗り(2列シート)、どちらのリセールが良いですか?

一般的には「8人乗り」の方が有利です。

海外輸出、特に中東やアジア圏では多人数乗車の需要が高いため、8人乗りのZXやAX-Gは高値で取引される傾向にあります。リセールバリューを第一に考えるなら、迷わず8人乗りを選んでください。

ラゲッジルームの具体的な寸法を教えてください。

本文中の表をご参照ください。

目安として、2列目使用時の奥行きは約1,100mm、最大横幅は約1,400mmですが、跳ね上げシート部分の最小横幅は約1,000mmまで狭まります。

購入前に必ず、ご自身の駐車場サイズや普段積む荷物のサイズを確認してください。駐車場のサイズ感については、下記記事も併せてご覧ください。

【最後に】不便さを愛せるか?それがオーナーへの試金石

Beautiful cherry blossoms in full bloom pathway in Khun Wang Chiang Mai, Thailand.

今回の記事の要点をまとめます。

  1. 3列目は「体育座り」&「緊急用」。ミニバンの快適性は求めてはいけない。
  2. 跳ね上げ式シートはラゲッジの横幅を奪うが、工夫次第でキャンプ道具も積める。
  3. 車中泊には「段差解消」が必須。マット一枚で世界が変わる。
  4. 不便さを補って余りある「安全性」と「資産価値」が、家族説得の鍵になる。

ランクル200系の8人乗りは、決して「便利な車」ではありません。

しかし、その不便さは「頑丈さ」の裏返しであり、世界中のどこへでも家族を安全に運ぶための代償です。

3列目が狭くても、荷物を積むのに頭を使っても、やっぱりランクルがいい

そう思えたなら、あなたはもう立派なランクルオーナーの素質を持っています。

ぜひ、最高の相棒を見つけて、大地の果てまで走り出してください。

もし、あなたが「こんな風に3列目を使っている」「こんな工夫でキャンプに行っている」というアイデアがあれば、ぜひコメント欄で教えてください。全てのランクル乗りと知恵を共有できることを楽しみにしています。

参考文献・引用元

この記事の執筆にあたり、以下の信頼できる情報源を参照しています。

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