「プラドの内装って、高級車並みですか? 妻を説得できるでしょうか?」
結論から言います。
ハリアーのような「包み込まれる高級感」を求めているなら、少しギャップを感じるかもしれません。
プラドの内装は「高級ラウンジ」ではありません。
泥靴で乗り込むための、「プロの道具部屋」です。
もしあなたが、「本革なら高級だろう」という安易な理由でTX-Lを選ぼうとしているなら、気をつけてください。
夏場の「火傷レベルのシート熱」と、3年後の「ベージュ内装の維持の難しさ」に直面することになるでしょう。
この記事では、歴代ランクルで地球12周分(50万km)を走破した私が、カタログには載っていない真実を暴露します。
「TXとTX-Lの維持リスク」と「3列目シートの実用的な使い方」。
オーナー目線で、正直に解説します。
これを読めば、あなたのライフスタイルに合わないグレードを選んで、後悔する悲劇を回避できます。
【忙しい人のための3行要約】
- 「高級感」ならTX-Lだが、夏の本革は70度を超え火傷レベル。
- 「実用性」ならTX。ファブリックは蒸れず、汚れにも強い最強の道具。
- 3列目は「緊急用」。大人が長時間座るには厳しいが、いざという時は頼りになる。
グレード比較|夏地獄のTX-Lと最強実用のTX

結論から言うと、「高級感とリセール」ならTX-L、「実用性と耐久性」ならTXです。
迷っている方のために、現場目線での決定的な違いを比較表にしました。
▼ グレード別内装比較(後期モデル基準)
| 項目 | TX(ファブリック) | TX-Lパッケージ(本革) | 編集長の評価 |
|---|---|---|---|
| シート素材 | 上級ファブリック | 本革 | TX-Lは見た目優勝だが、夏は地獄のように熱い。 |
| 電動シート | なし(手動) | あり(運転席8way/助手席4way) | 手動の方が調整が速い。電動は遅くてイライラすることも。 |
| 快適装備 | なし | 快適温熱シート+ベンチレーション | ベンチレーションは神。これだけでTX-Lを選ぶ価値あり。 |
| 3列目格納 | 手動 | 電動 | 電動は故障すると修理費10万円オーバーコース。 |
| ステアリング | ウレタン(本革OP) | 本革巻き+木目調 | TXのウレタンは商用車感が強い。 |
| リセール | 普通 | 超高 | 輸出需要は圧倒的にTX-L(特にベージュ本革)。 |
TX(ファブリック)|蒸れない・滑らない「プロの道具」
「安いグレード」と見下されがちですが、実用面ではTXが最強です。
ファブリックシートは通気性が良く、夏場でも背中が蒸れにくいのが特徴。
冬も座った瞬間の「ヒヤッ」とする感覚がありません。
また、手動シートはリクライニングを一瞬で倒せるため、車中泊や休憩時のセットアップが爆速です。
「道具」として使い倒すなら、気を使わないTXが正解です。
TX-L(本革)|夏は70度の灼熱と劣化リスク
TX-Lの本革シートは、確かに所有欲を満たしてくれます。
しかし、中古車を選ぶ際は以下の「劣化サイン」を見逃さないでください。
革の状態は、前オーナーの扱い方を映す鏡です。
- 夏の暑さと火傷リスク:
炎天下に駐車した後、黒本革の表面温度は実測で70度を超えます。
半ズボンの子供を乗せる時はバスタオル必須です。これ、脅しじゃなくて本当に火傷します。 - 運転席サイドサポートのシワ:
走行5万kmを超えると、乗り降りで擦れる右側のサポート部分に必ずシワやひび割れが入ります。
ここがボロボロの個体は、雑に扱われた証拠です。 - 革のテカリ:
ちゃんと手入れされていない本革は、皮脂汚れでテカテカ光ります。
マットな質感が残っている個体を探してください。
特に「夏の暑さ」と「ダッシュボードのひび割れ(紫外線劣化)」は深刻です。
毎回バスタオルを敷くのが面倒なら、「常設型シェード」で物理的に日光を遮断してください。
これがないと、5年後のダッシュボードはバキバキになります。
\ 5年後、内装をきれいに保ちたい人へ /
>>サンシェードの常識を覆す 常時取付け型の新しいサンシェード【シンシェード】
TX-Lパッケージだけに装備される機能や、具体的なコスパ判断については、下記の記事で詳しく解説しています。
ちなみに、後継モデルである「新型ランクル250」の内装がどれほど進化したのか知りたい方は、下記の記事で比較できます。

内装色選び|リセールのベージュか維持のブラックか

プラド150選びで最も悩ましいのが内装色です。
「リセールが良いからベージュ」という安易な理由で選ぶと、日常の使用で痛い目を見ます。
特に中古車の場合、ベージュ内装はリスクが高いです。
ベージュ内装|ジーンズ色移りと薄汚れの代償
明るく開放感があり、海外輸出(特にパキスタンやマレーシア等)での人気が絶大です。
リセールバリューはブラックより数万〜数十万円高くなる傾向があります。
しかし、以下の「汚れリスク」を許容できますか?
- デニムの色移り:
新品のジーンズで乗ると、座面が青く染まります。
一度染み込むと完全には落ちません。 - 中古車の「使用感」:
中古市場に出ているベージュ内装車の多くは、肘掛けやドアトリムが手垢で黒ずんでいることが多いです。
写真では綺麗に見えても、実車を見ると「意外と使用感があるな…」と感じることがあります。 - 子供の攻撃:
泥汚れ、チョコ、ジュースのシミが目立ちすぎて、精神衛生上よくありません。
「汚さないで!」と子供を怒る回数が増えるくらいなら、黒を選ぶべきです。
ブラック内装|傷も汚れも隠せる「堅実な選択」
一方、ブラック内装は「狭く感じる」「夏暑い」というデメリットがあります。
しかし、汚れの目立たなさは圧倒的です。
傷も目立ちにくく、長期間乗っても「使用感」が出にくいのが特徴。
長く乗り潰すつもりなら、私は迷わずブラックを推します。
居住性の現実|インパネの古さと3列目不要論

ここでは、運転席周りの使い勝手と、物議を醸す「3列目シート」について深掘りします。
インパネ変遷|前期・中期の古さは割り切れ
150系は14年も販売されたため、時期によって内装の古臭さが全く違います。
- 前期(〜2013): 正直、古いです。ナビ位置も低く、スイッチ類もガラケー時代の雰囲気。
- 中期(2013〜2017): センタークラスターが刷新され、少しモダンに。でもまだプラスチッキー。
- 後期(2017〜): タブレットのようなナビ配置と、アルミ調加飾で一気に現代風に。これから買うなら後期一択です。
ただ、全モデル共通で言えるのは、「スイッチがデカくて押しやすい」こと。
これは手袋をしたままでも操作できるように設計されているためで、洗練されていないのではなく「機能美」です。
各モデルごとの純正ナビの仕様や、社外の大画面ナビ(アルパイン等)への交換可否については、下記の記事で詳しく解説しています。
3列目シート|大人は座れない「体育座り」の罠
正直に言いますよ。
「とりあえず7人乗り(3列シート)」を選ぼうとしているあなた、ちょっと待った。
プラドの3列目は、床が高すぎて大人が座ると膝が顎につきそうになります。
まるで「体育座り」のような姿勢です。
大人が長時間座るのは、かなり厳しい構造です。
さらに、ISOFIX(チャイルドシート固定金具)は2列目にしかありません。
3列目にチャイルドシートを設置するのは現実的ではありません。
私は「リセール重視でTX-L 7人乗り」を買うのが賢いと理解しつつも、実用重視の友人にはいつもこうアドバイスしています。
「独身や少人数なら、5人乗りの方が幸せになれるぞ」
ただし、「年に数回、親戚を駅まで送る」といったエマージェンシー用としては非常に優秀です。
普段は床下に格納しておけば邪魔にもなりませんからね。
内装カスタム|収納不足と汚れを解決する3種の神器

プラド150の内装には、明確な弱点があります。
それは「収納の少なさ」と「ドリンクホルダーの位置」です。
これらは純正の状態だとかなりストレスが溜まりますが、定番の社外品で解決できます。
シートカバー|純正本革を超える「クラッツィオ」
TX(ファブリック)を選んだ場合、社外のレザー調シートカバーをつけるのが定番です。
- クラッツィオ (Clazzio): フィッティングが神レベル。純正本革に見間違えるほど。
- メリット: ジュースをこぼしても拭き取れる。汚れたら交換できる。
- 重要注意: 必ず「サイドエアバッグ対応」のモデルを選んでください。非対応品をつけると、万が一の衝突時にエアバッグが開かず命に関わります。
- 覚悟: 取り付けは指紋が無くなるほど大変です(指先の皮が剥けます)。自信がない方は、最初から業者に依頼することをお勧めします。
収納グッズ|深すぎるコンソールを攻略せよ
センターコンソールは深すぎて使いにくく、スマホを置く場所すら困ります。
このあたりの「収納攻略法」については、別記事で徹底的に解説しています。
内装の収納不足を解消する具体的なアイテムや、デッドスペース活用術については、下記の記事で詳しく解説しています。
車中泊マット|段差を埋めて「快眠」を手に入れる
「プラドで寝られますか?」という質問も多いですが、2列目を倒せば広大なフラットスペースが生まれます。
ただし、完全な水平ではありません。
ホームセンターの銀マットで我慢すると、翌朝確実に腰をやられます。
せっかくの旅行を台無しにしたくないなら、「車中泊専用」の設計で熟睡を手に入れてください。
\ 翌日、腰痛で遊びを諦めたくない人へ /
車中泊キットの選び方や、段差を解消するマットの設営方法については、下記の記事で詳しく解説しています。
プラド150内装に関するよくある質問(Q&A)

まとめ:傷と汚れこそが、プラドの履歴書だ

最後に、今回解説した「プラド内装の鉄則」を復習しましょう。
- TX-L(本革): リセール重視なら正解。ただし「夏の火傷」と「ベージュの汚れ」は覚悟する。
- TX(ファブリック): 実用重視なら最強。「クラッツィオ」のカバーをつければ、コスパ良く高級感を出せる。
- 3列目シート: 大人は座れない「緊急用」。チャイルドシートも付かないので、普段は床下に封印する。
内装の傷や汚れは、劣化ではありません。
家族とキャンプに行き、泥だらけになって遊んだ「プラドの履歴書」です。
リセールを気にしてカバーをかけ、汚れを気にして遊べないなんて、ランクル乗りとして本末転倒だと私は思います。
もしあなたが、「今の内装に不満がある」あるいは「もっと上位グレードに乗り換えたい」と考えているなら。
まずは「自分の車の本当の価値」を知ることから始めてください。
ディーラーの下取り額を鵜呑みにしていませんか?
彼らは「安く買うプロ」です。
判子を押す前に、オークション相場を確認するだけで、50万円以上の差が出ることなんてザラにあります。
浮いたお金で、家族と最高のキャンプに行き、新しい傷と思い出を増やしましょう。
それが、プラドという車を一番贅沢に使う方法です。
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なぜ私がここまで「リセール」と「実用性」のバランスにこだわるのか?
私の過去の失敗とランクル歴は、下記のプロフィールで赤裸々に語っています。

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「ベージュ選んでジーンズで乗っちゃった!」なんていう失敗談コメントも、笑って受け止めます!
プラド150の「燃費」や「サイズ感」など、総合的な解説に戻る場合は、下記の記事を参考にしてください。


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