「25年ルールでランクル60が高騰中」
「アメリカ輸出ならボロくても数百万」
そんな噂を信じて、皮算用をしていませんか?
結論から言います。
その期待は、リフトアップして「下回り」を見た瞬間に絶望へと変わる可能性があります。
なぜなら、アメリカの輸出バイヤーは、エンジンの調子よりも「フレームのサビ」と「VINコード(車台番号)の一致」を、親の敵のように厳しくチェックするからです。
もし、あなたの60が過去に「フレーム載せ替え」をしていたり、アンダーコートでサビを隠していたりすれば、輸出価格はゼロ。
最悪の場合、国内でも値がつかず、廃車費用を請求される未来が待っています。
この記事では、歴代ランクルを乗り継ぎ、50万kmを走破してきた私「大地」が、輸出相場の残酷な現実と、それでも高値を勝ち取るための「正しい売り方」を叩き込みます。
もう、営業マンの口車に乗せられて安く手放すのは終わりにしましょう。
この記事は、あなたの愛車の「真の価値」を守るための盾です。
▼ この記事の要約(3秒で結論)
- ランクル60の高騰は「米国の25年ルール」によるJDMブームが主因。
- 「ディーゼルターボ」「MT」「純正ナロー」は300万円超えの宝。
- ただし「フレームのサビ」「VIN不一致」は輸出不可。現実は甘くない。
ランクル60が輸出で高騰する理由|アメリカ25年ルールとは

結論から言えば、現在のランクル60の異常な高騰は、
「アメリカの25年ルール(25-year Import Rule)」による需要爆発
これが最大の要因です。
通常、右ハンドルの日本車はアメリカの安全基準(FMVSS)を満たさないため、公道を走るための登録ができません。
しかし、製造から25年が経過した車両に限っては、「クラシックカー」としてこの規制が免除されます。
関税も安く、排ガス検査もスルー。
つまり、「日本の宝」が合法的にアメリカへ持ち出せるようになったのです。
日本仕様(JDM)が神格化される理由
ランクル60の最終年式は1989年。
すべての個体がとっくに25年を経過しています。
「なぜ今さら、古い60が人気なのか?」
それは、北米仕様には存在しなかった以下の装備が、彼らにとって「JDM(Japanese Domestic Market)」という名のブランドだからです。
- ディーゼルターボ(12H-Tエンジン): 北米はガソリン車のみ。トルクフルなディーゼルは垂涎の的。
- ハイルーフ: 広大なヘッドクリアランスは、大柄なアメリカ人にとって快適そのもの。
- 観音開き(リアゲート): 上下開きよりも「軍用車っぽい」とマニアに大人気。
彼らは、これらを手に入れるためなら、輸送費込みで数万ドル(数百万円)を支払うことをためらいません。
オーストラリアや欧州への流出
アメリカだけではありません。
オーストラリアやニュージーランド、ヨーロッパでも、クラシック・ランクルの価値は再評価されています。
世界中で取り合いになっているからこそ、国内の流通台数が激減し、相場が吊り上がっているのです。
「じゃあ、ボロボロでも売れるんでしょ?」
と思ったあなた。甘いです。
リセールバリューが高いのには「明確な理由」と「条件」があります。
そのカラクリについては、以下の記事で論理的に解説しています。
\ 異常な高値には「裏」がある /

輸出バイヤーが狙うランクル60の仕様・条件

ここで「不都合な真実」をお伝えします。
「古いから高く売れる」わけではありません。
海外バイヤーは、非常にシビアな目で車を見ています。彼らは「レストアベース」を探しているのではなく、「日本の極上車」を探しているのです。
評価されるポイントと、逆に嫌われるポイントを整理しました。
スマホの方は横にスクロールして見てください。
| 評価項目 | 海外バイヤーが好む仕様(高額査定) | 海外バイヤーが嫌う仕様(減額対象) |
|---|---|---|
| エンジン | 12H-T(ディーゼルターボ) | ガソリン(北米にもあるため希少性薄) |
| シフト | 5速マニュアル(H55F) | オートマチック(AT) |
| 外装 | 純正色・純正ナローボディ | オールペン・ワイド・社外AW |
| 屋根 | ハイルーフ・ロールーフ両方需要あり | 雨漏り・腐食しているサンルーフ |
| 状態 | サビが少ない(これ最重要) | フレーム/ボディの腐食・サビ |
「サビ」は致命的な減額ポイント
アメリカ西海岸(カリフォルニア等)のような乾燥地帯では、車のサビはあまり発生しません。
そのため、彼らは日本の「雪国や海沿いで使われたサビだらけのランクル」を、生理的に受け付けません。
- フレーム後端(リアクロスメンバー)の腐食
- フェンダーアーチの浮きサビ
- カーペットをめくった床下の穴
これらが見つかれば、輸出バイヤーは一瞬で手を引きます。
「日本車は壊れないが、サビる」というのが、彼らの共通認識であり、最大の懸念点なのです。
日本独自カスタムの評価
日本で一時期流行した「4インチ以上の極端なリフトアップ」や「大径メッキホイール」は、輸出時にはゴミ扱いされることが多いです。
彼らが欲しいのは
「日本の工場から出てきたままの姿(Original)」
だからです。
純正ステアリング、純正シート、純正鉄チンホイール。
これらが残っているかどうかが、数十万円の差を生むこともあります。
もし手元にあるなら、査定時に必ず車に積み込んでおいてください。
【重要】VINコード(車台番号)の一致
これは意外と知られていませんが、輸出においては「VINコード(フレームナンバー)」が命です。
- 車検証の番号
- フレームに打刻された番号
- エンジンルームのコーションプレート
これらが「完全に一致」していないと、アメリカの税関(CBP)で没収・廃棄されるリスクがあります。
そのため、バイヤーは絶対に買いません。
過去にサビ修理で「フレーム載せ替え」をした履歴がある車や、事故でフロント周りをニコイチ修理した車は、ここで弾かれます。
これは交渉の余地がない、絶対的なルールです。
大地編集長のワンポイントアドバイス

「夢を見るのは自由ですが、現実は『鉄の相場』です。」
私のところにもよく相談が来ます。
「俺の60、アメリカで1000万で売れるかな?これで妻を説得して、家族みんなで乗れる新車を買いたいんだ」と。
痛いほど分かります。その夢、叶えてあげたい。
ですが、はっきり言います。その60、下回りを覗いたことはありますか?
シャシーブラック(黒い塗装)で、ボロボロの地肌を隠していませんか?
日本の湿気と融雪剤にやられて、フレームが茶色いウエハースみたいになっている個体が多いのが現実です。
海外バイヤーは、エンジンの調子以上に
「ボディとフレームの健全性」
を見ています。エンジンは載せ替えられても、腐ったフレームは直せないからです。
自分の車が、海外でも通じる「世界遺産級」なのか、それとも国内で直して乗るべき個体なのか。
まずはリフトアップして、現実を直視するところから始めましょう。
厳しいようですが、それが「ぬか喜び」で終わらせないための第一歩です。
ランクル60を輸出相場で手放すための手順

もし、あなたの愛車が「サビが少なく」「純正度が高い」なら、国内相場よりも遥かに高い金額で売れる可能性があります。
高値で手放し、次の愛車や家族のために資金を残したいなら、以下の手順を厳守してください。
ディーラーの下取りに出すと、「年式不明のポンコツ」扱いをされ、下手をすると廃車手数料を取られます。ドブにお金を捨てるようなものです。
近所の買取店ではなく、「ランドクルーザー 輸出 買取」などのキーワードで検索し、海外への太いパイプを持つ専門業者を選んでください。
輸出バイヤーによって、「アメリカ顧客」を持っているか、「中東・オーストラリア顧客」を持っているかが違います。
A社では50万、B社では300万。
60系では、このようなふざけた価格差が日常茶飯事です。
倉庫に眠っている純正ハンドルやタイヤ、そして納税証明書。
これらを揃えるだけで、査定額は跳ね上がります。
ランクル60の国内相場や、価格推移の全貌については、下記の記事で詳しく解説しています。
国内に残すべきか、輸出に出すべきか迷っている方は、まず「日本の相場」を知ることから始めてください。
\ 国内相場を知らずに売ると50万損します /

ランクル60輸出に関するよくある質問(Q&A)

最後に:日本の宝を守ってきたオーナーへ

ここまで、輸出相場の光と影について解説してきました。
- 25年ルールで、アメリカ需要が爆発しているのは紛れもない事実。
- 特に「ディーゼルターボ」「MT」「純正ナロー」は、走る宝石。
- しかし、「サビ」や「VINコード不一致」の個体は、海外でも通用しない。
もし、あなたの60が「世界遺産級」のコンディションを保っているなら、それは胸を張って送り出してあげてください。
海を渡り、アメリカの広大な大地を走る姿は、きっと60にとっても幸せな第二の人生です。
逆に、もし国内で乗り潰すべき状態なら、最後の最後まで愛情を注いであげてください。それもまた、立派なランクルの生き様です。
売るにせよ、乗り続けるにせよ、中途半端な判断で「後悔」だけはしてほしくない。
それが、同じランクル乗りである私からの願いです。
なぜ私がここまで熱く、そして厳しく語るのか。
それは私自身、過去に古いランクルの売買で苦い経験をし、悔し涙を流したことがあるからです。
私の車歴と失敗談は、こちらで赤裸々に語っています。笑ってやってください。

もしこの記事が、あなたの愛車の「本当の価値」に気づくきっかけになれば嬉しいです。
「参考になった!」という方は、ぜひSNSでシェアしてください。
同じ60乗りの仲間にも、この現実を伝えてあげてください!
最後に、あなたの60が「今」いくらになるのか。
編集長が推奨する「状況別」の査定サービスを整理しました。あなたの愛車の状態に合わせて選んでください。
▼ 【状況別】ランクル60のおすすめ査定ルート
| あなたの状況・愛車の状態 | 推奨サービス | 理由・メリット |
|---|---|---|
| 「電話ラッシュは嫌」「安売りしたくない」 | ユーカーパック | 最大8000社が参加するオークション形式。電話は1社だけで済む上に、輸出業者が競り合うため希少車の高騰が起きやすい。 |
| 「すぐに売りたい」「サビ・不動車がある」 | カーネクスト | 輸出販路が非常に強い。 他店で「0円」と言われたボロボロの60でも、部品取り需要で高値がつく可能性がある。 |
| 「廃車寸前」「事故歴・欠品あり」 | ハイシャル | 廃車買取の専門。レッカー代無料はもちろん、税金の還付までしっかりサポートしてくれる。 |
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※免責事項:本記事の相場情報は執筆時点のものであり、実際の査定額を保証するものではありません。輸出需要は為替や各国の法規制により変動します。売却の最終判断は自己責任で行ってください。
アメリカ以外の国々も、あなたの60を待っています。
世界中のランクル事情について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
\ アメリカだけじゃない!世界中で争奪戦 /



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