「黒いプラドはカッコいい。でも、中古で700万円オーバーは高すぎるのではないか?」
いま、通帳とカーセンサーの画面を交互に見ながら、震える手でこの記事を開いたあなたへ。
結論から言います。
この車は「屋根付き駐車場」と「手洗い洗車への覚悟」がないまま所有すると、半年で見るも無惨な姿になってしまうリスクがあります。
ランドクルーザープラド150系、その有終の美を飾った特別仕様車「Matt Black Edition」。
漆黒のボディは確かに魅力的ですが、その維持難易度はランクル史上最高クラスです。
この記事では、歴代ランクルで地球12周分(50万km)を走破したオーナー兼編集長の私が、カタログには載っていない「維持の苦労」と、それを補って余りある「リセールの破壊力」について解説します。
これを読めば、一時の感情で高値掴みして後悔する未来を回避し、あなたのカーライフ(と財布)にとって「正解」の選択ができるようになります。
【30秒でわかるこの記事の要約】
- マットブラックEdは純正で完成された「バーゲンセール」車両である。
- ただし、塗装は極めてデリケートで、洗車機利用はNG(艶が出てしまう)。
- 中古相場は高騰中だが、リセールも最強クラスで資産価値は盤石。
【装備差】Matt Black Edition|+15万円は「トヨタの価格設定ミス」だ

結論から言うと、「Matt Black Edition」はTX-Lパッケージをベースに、メッキ部分を徹底的に『艶消し黒』で統一した、メーカー純正のカスタムコンプリートカーです。
中身(エンジンや足回り)は通常のTX-Lと同じですが、この「見た目の差」には、価格差以上の価値が隠されています。
【外装】メッキ完全排除の「漆黒」純正パーツ
通常モデル(TX-L)ではキラキラしたメッキだったパーツが、以下の通り変更されています。
実車を見ると、その「異質感」に驚くはずです。
| 箇所 | Matt Black Edition | 通常 TX-L | 編集長の一言 |
|---|---|---|---|
| フロントグリル | マットブラック塗装 | メッキ+シルバー | 飛び石傷が目立ちやすいのが難点 |
| グリルインナー | マットブラック塗装 | シルバー | 奥行きが出て顔が怖くなる(褒め言葉) |
| ヘッドランプガーニッシュ | マットブラック塗装 | メッキ | 目の周りが引き締まり、睨みが効く |
| フォグベゼル | マットブラック塗装 | メッキ | 樹脂パーツとの一体感が完璧 |
| 18インチアルミホイール | マットブラック塗装 | ダークグレーメタリック | ブレーキダスト掃除が地獄 |
| バックドアガーニッシュ | マットブラック塗装 | メッキ | 後ろ姿も「業者」っぽくて渋い |
| ドアミラー | ブラック塗装(艶あり/なし) | ボディ同色 | ※ここだけなぜか艶ありの場合あり |
| ルーフレール | ブラック | オプション | 標準装備なのはデカイ |
【価格】後から塗ると+40万円かかる現実
新車販売当時の価格差は、約13万円〜15万円程度(税込み)でした。
はっきり言います。
これは「トヨタの価格設定ミス」レベルの安さだと、私は感じています。
もし、上記のパーツを全て後から新品で揃えて塗装屋に依頼した場合、軽く30万円〜40万円はかかります。
特にホイールのマット塗装は、1本あたり数万円の粉体塗装が必要になります。
そう考えると、純正状態で完成されているこのパッケージは、間違いなく「買い」でした。
【中古相場】リセールバリュー|700万円で買っても「資産」になる

ここからが本題です。
新車販売が終了した今、中古車市場はどうなっているのか。不都合な真実をお話しします。
【現状】1年落ちは新車価格超えのバブル相場
現在、走行距離が少ない「登録済み未使用車」クラスを狙うなら、乗り出し総額で550万円〜700万円(ガソリン・ディーゼルによる)の予算が必要です。
▼ 経過年数別リセール予想(残価率)
| 年数 | Matt Black Edition | 通常 TX-L | 判定 |
|---|---|---|---|
| 1年落ち | 110%〜120% | 100%〜110% | バブル状態 |
| 3年落ち | 95%〜105% | 85%〜90% | マットブラック圧勝 |
| 5年落ち | 80%〜85% | 70%〜75% | 差が開く |
【予言】「最終型」は3年後も最強のリセールを維持
「定価より高い車を買うなんて馬鹿げている」と思うかもしれません。
しかし、この車には「最終型」というプレミアと「輸出需要」という二重のセーフティネットがあります。
3年乗って手放す際も、通常グレードより確実に高く売れるため、実質的な所有コストは安くなる可能性が高いです。
【警告】乗り出し700万円のローン地獄と出口戦略
とはいえ、毎月の支払いは現実です。
新車価格より高いお金を払うのは悔しいですが、「即納」と「完成されたスタイル」、そして「数年後も値崩れしにくい安心感」を買うタイムイズマネーだと割り切れるかどうかが勝負です。
もし、プレミア価格を払ってでも「最新の特別仕様車」が欲しいと考えているなら、後継モデルであるランクル250の「First Edition」と比較検討すべきです。
250系なら、最新のメカニズムが手に入ります。
700万円出して「一世代前の車」を買うことに、1ミリでも迷いがあるなら。
判子を押した後に「やっぱり新型にしておけば…」と後悔したくない人だけ、下の記事を見てください。
\ 最新こそ最良。新型の「特別仕様車」という選択肢 /

【塗装DIY】自分で塗る?|純正を買わないと「50万円」損をする

「普通のTX-Lを安く買って、自分で黒く塗ればいいのでは?」
そう考えるDIY派のあなたへ、現実的なコストを提示します。
※免責事項
本項で紹介するDIYやカスタム費用は目安です。作業の失敗や、それによる査定減額、メーカー保証対象外となるリスクについて、当サイトは一切の責任を負いません。自己責任で楽しんでください。
【試算】板金屋に頼むと「20万円」では済まない
自分で「フルブラック化」しようとすると、以下の費用がかかります。
- グリル・ガーニッシュ塗装: 板金塗装屋に頼むと約15万〜20万円。
- ホイール塗装: 粉体塗装(パウダーコート)なら4本で約10万〜15万円。
- ラッピング: メッキ隠しのラッピングは剥がれるリスクあり。約10万円〜。
- チッピング塗装(DIY): 缶スプレー数千円で済みますが、純正のような均一な質感は出せず、リセール査定で減額対象になります。
【査定】「後塗り」は改造車扱いで減額される
最大のリスクは売却時です。
純正の「Matt Black Edition」は、車台番号で識別される正規の特別仕様車ですが、後から塗った車はあくまで「改造車」扱いです。
売却時に「これは純正のマットブラックですね!」と評価されるのと、「あ、塗っちゃってますね…」と評価されるのでは、査定額に数十万円の差が出ます。
資産価値を気にするなら、最初から本物を買うのが正解です。
大地編集長のワンポイントアドバイス

「黒い車はカッコいい。だが、維持は地獄だぞ。」
私も過去に黒のランクル200に乗っていましたが、マットブラック(艶消し黒)の維持管理は、通常の黒(202ブラック)以上に神経を使います。
通常のボディなら磨けば傷が消えますが、マット塗装(特にグリルやホイール)は、コンパウンドで磨くと「艶が出てしまう」ため、磨くことができません。
つまり、傷がついたら即終了(再塗装or交換)です。
泥汚れも目立ちますし、洗車機なんてもってのほか。青空駐車で雨ざらしにするなら、半年で水垢まみれになります。
「屋根付き駐車場」と「手洗い洗車」を愛せる方以外は、悪いことは言いません。普通のメッキのプラドに乗っておきなさい。それが幸せです。
【比較検討】迷いを断つ|色・エンジン・70周年との決定的違い

ここまで特別仕様車について解説しましたが、プラド150系には他にも魅力的なグレードやカラーが存在します。
エンジン選び(ガソリンかディーゼルか)で迷っている方は、以下のグレード解説記事を必ず読んでください。
年間数万円の維持費の差で、家族会議が紛糾するのを防げます。
ディーゼルかガソリンか。この選択を間違えると、3年間で「30万円」近い維持費の差が生まれます。
燃料代の請求書を見て、奥様にため息をつかれたくない人だけ読んでください。
\ 年間10万円の無駄金を払いたくない人へ /
また、「白か黒か」で迷っているなら、リセールの差と汚れの目立ちにくさについて本音で暴露した以下の記事を読んでください。
色はただの好みではありません。「資産価値」です。
白と黒、どちらを選ぶかで売却額が50万円変わるとしたら、あなたはどちらを選びますか?
\ 3年後、査定額を見て絶望したくない人限定 /
【Q&A】よくある質問|維持の「地獄」と「対策」を全て回答

まとめ:黒い悪魔と付き合う覚悟はあるか

最後にもう一度、「プラド150 マットブラックの掟」を復習しましょう。
- 洗車機は絶対NG:艶が出たら資産価値は半減する。
- 防犯対策は必須:イグラかパンテーラを入れて初めて「所有者」になれる。
- 純正こそ最強:後から塗った「なんちゃって仕様」はリセールで負ける。
- 内装は無敵:黒本革は、子供がいる家庭の最強の味方。
維持費も手間もかかる車ですが、夕暮れ時に黒く光るボディを見た瞬間、全ての苦労が吹き飛ぶほどカッコいいのも事実です。
「手のかかる子ほど可愛い」と思えるあなたには、最高の相棒になるでしょう。
在庫確認・資金作り・相場把握の3ステップ
知識武装は完了しました。あとは行動するだけです。
ただし、迷っている時間は残されていません。状態の良いマットブラックEdは、市場に出た瞬間からライバルたちが狙っています。
まずは、以下の3ステップで「現実」を動かしてください。
ネットに出る前の「未登録車」をガリバーで確認する。
今の愛車がいくらで売れるか、ユーカーパックで最高値を把握する。
売る気がなくても、車選び.comで「今の価値」だけ見ておく。
あなたのガレージに、漆黒のプラドが収まる日を楽しみにしています。
なぜ私がここまで辛口な本音を書けるのか?私の過去の失敗と車歴は、下記のプロフィールで赤裸々に語っています。

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プラド150系の総合的な解説に戻る場合は、下記の記事を参考にしてください。
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