結論から言います。
レクサスLX600は、ただの高級SUVではありません。
乗る人だけでなく、資産価値も含めて人生を変える「動く不動産」です。
しかし、カタログを眺めて夢を見るのはそこまでにしてください。
「納期4年待ち」の絶望、年間80万円を超える維持費。
そして、夜も眠れなくなるほどの「盗難リスク」。
これらを直視せずに購入すると、納車後に必ず後悔することになります。
たとえ年収2,000万円を超える経営者であっても、この「固定費」と「精神的ストレス」は、ボディブローのように家計と心を蝕みます。
この記事では、ランクルを乗り継ぎ、現在は250系を所有する私「大地」が、
ディーラー営業マンが口を閉ざすLX600の「泥臭い真実(痛み)」と、それを補って余りある「極上の悦び(価値)」を、実体験に基づき解説します。
【忙しい人のための30秒要約】
- 納期: 新規注文は絶望的(数年待ち)。即納を狙うなら「認定中古車(CPO)」一択。
- 価格: 1,250万〜1,800万円。ただしリセールは新車価格並み〜以上を維持。
- 注意: 全幅約2mで立体駐車場はほぼ不可。盗難対策に別途30〜50万円の投資が必須。
なお、LXと兄弟車であるランクル300との比較については、下記の記事で詳しく解説しています。
\ 「どっちを買うべき?」迷いを断ち切りたい人へ /
レクサスLX600の納期は「4年待ち」|受注再開と即納の裏技

レクサスLX600とは、トヨタ・ランドクルーザー300をベースに、レクサスが持てる技術と「おもてなし」のすべてを注ぎ込んだフラッグシップSUVです。
しかし、最大の問題はその「手に入らなさ」にあります。
【現状】新規注文は停止中、再開は「数年後」の絶望
2026年現在、LX600の納期は依然として不透明です。
「受注再開」のニュースが流れることもありますが、実態は「既存のバックオーダー消化で手一杯」というのが現場のリアルです。
地域や販社によりますが、新規注文には数年単位の覚悟が必要です。
一部では抽選販売も行われていますが、「倍率50倍以上」という宝くじ並みの確率です。
さらに「転売防止の誓約書(1年は売らない)」への署名も求められるなど、購入のハードルはかつてないほど高くなっています。
残念ながら、今は「お金を出せば買える」車ではないのです。
【即納】認定中古車(CPO)なら「1ヶ月」で乗れる
今すぐ乗りたい場合の現実的な「最短ルート」は、認定中古車(CPO)や登録済み未使用車を狙うことです。
新車価格を超えるプレ値(プレミア価格)が付いているケースも多々ありますが、「4年という時間を金で買う」と考えれば、減価償却を急ぐ経営者にとっては合理的な選択肢と言えます。
【新型】LX700h(ハイブリッド)は「電動化」の布石
新たに投入されたハイブリッドモデル「LX700h」が話題ですが、純ガソリンエンジンのV6ツインターボを楽しむなら、今がラストチャンスかもしれません。
もし、「納期4年も待てない」「V8エンジンのフィーリングが忘れられない」という場合は、先代モデルであるLX570を検討するのも賢い選択です。
\ V8エンジンの咆哮を手に入れたい人へ /
LX600のグレード構成と価格|1800万円の価値と4人乗りの罠

LX600のラインナップは、主に3つのグレードで構成されています。
それぞれのキャラクターが全く異なるため、価格だけで選ぶと痛い目を見ます。
【比較】3つのグレード(標準/OFFROAD/EXECUTIVE)の違い
| グレード | 特徴 | ターゲット | 価格目安 |
|---|---|---|---|
| EXECUTIVE | 後席独立2座の4人乗り。究極のショーファーカー。 | 経営者・VIP送迎 | 約1,800万円〜 |
| OFFROAD | 日本初設定。デフロック3つ装備の「ガチ」仕様。 | マニア・冒険家 | 約1,290万円〜 |
| 標準 | 2列5人乗り / 3列7人乗り。バランス型。 | ファミリー・一般 | 約1,250万円〜 |
【警告】4人乗り(EXECUTIVE)は「家族」には不向き
特筆すべきは「EXECUTIVE」です。
後席を2席に絞り、NASAの姿勢理論を取り入れたシートは、最大48度のリクライニングが可能。
マッサージ機能はもちろん、足元のオットマンを展開すれば、移動するファーストクラスそのものです。
しかし、「せっかくだから一番高いやつを」と、家族利用メインの方が安易に選ぶと後悔します。
- 子供の友達を乗せられない(定員4名の壁)
- トランクスルーができず長尺物が積めない
- マッサージ機能は最初の3回で飽きる
これらは、実際に手放したオーナーから聞いた「本音」です。
「パパの車、狭いから嫌だ」と子供に言われた時の絶望感は、言葉にできません。
あくまで「移動中に仮眠を取り、到着したら即仕事モードに入りたい」という多忙なエグゼクティブのための聖域です。
もし後席モニターで映像を楽しみたい場合、走行中の視聴制限解除は必須ですが、ディーラーでは対応してくれないケースがほとんどです。
その場合は、技術力のある専門店に依頼しましょう。
※注意:テレビキャンセラーは同乗者が楽しむための機能です。運転者が走行中に画面を注視することは道路交通法で禁止されています。
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>>純正カーナビやカーAVにplusして「できない」を「できる」に!【ナビ男くん】
なお、ため息が出るほど豪華な内装の質感や、グレードごとの装備差については、写真を交えて下記の記事で深掘りしています。
\ 写真で見る、ため息が出るほどの豪華空間 /
ランクル300との違い|LX600は「AHC」で空を飛ぶ

「中身はランクルと同じでしょ?」とよく聞かれますが、それは大きな間違いです。
最大の差はサスペンションにあります。
【決定差】AHC(車高調整サス)が生む「魔法の絨毯」
ランクル300がE-KDSS(スタビライザー制御)主体で「コツコツとした路面入力」を拾うのに対し、LX600はAHC(アクティブハイトコントロール)+AVSを採用しています。
このAHCこそが、LXをLXたらしめる魔法の絨毯です。
高速道路の継ぎ目を越えた瞬間、ランクル300なら「ドンッ」と来る衝撃が、LX600では「トン…」という遠くで鳴った音のように処理されます。
油圧で車高を調整するだけでなく、バネレート(硬さ)まで制御するこの技術は、物理法則を無視しているかのような感覚に陥ります。
【静粛性】フレーム剛性のチューニングが「別物」
エンジンマウントの位置や吸音材の配置も、レクサス基準で徹底的にチューニングされています。
ドアを閉めた瞬間の「バスッ」というランクル300の音に対し、LX600は「キーン…」という、気密性の高さを感じる静寂音です。
外界と遮断された空間は、まさに走る書斎です。
AHCが生み出す「雲の上を走るような感覚」については、下記の記事で技術的な深掘りをしています。
燃費と維持費の現実|年間80万円の「税金」を払えるか

3.5L V6ツインターボエンジンは、415馬力、最大トルク650Nmを発生させます。
しかし、その強大なパワーの代償として、「維持費」は覚悟が必要です。
【走行】2.6トンを軽々運ぶ「V6ツインターボ」の加速
2.6トンの巨体が、アクセルひと踏みでスポーツカーのように加速します。
10速ATの変速も滑らかで、気づけば法定速度に達しています。
この余裕こそが、長距離移動の疲労を軽減させます。
【燃費】街乗りリッター4km、ハイオク満タン「1.4万円」
「このクラスを買う人は燃費なんて気にしない」というのは半分正解で、半分間違いです。
金額よりも「給油回数の多さ(航続距離の短さ)」が、多忙なオーナーにとって最大のストレスになります。
- 実燃費 (街乗り): 4〜5 km/L(渋滞時は3km/L台も覚悟)
- 実燃費 (高速): 8〜9 km/L
- 給油: 80Lタンク × ハイオク@175円 ≒ 約14,000円
「また給油ランプがついたのか…」と、週に一度ガソリンスタンドに通う手間を覚悟してください。
【維持費】タイヤ30万・保険20万の「固定費地獄」
ガソリン代だけではありません。消耗品や税金も規格外です。
特に見落としがちなのが、「冬の準備」です。
- 自動車税: 57,000円/年
- タイヤ交換: 約20〜30万円(22インチの場合)
- スタッドレスタイヤ: ホイール込みで30〜50万円が飛びます。
- 任意保険: 車両保険をつけると年間20万円オーバーもザラです。
ちなみに、22インチのタイヤは一本30kg以上あります。
自分で交換しようとしてぎっくり腰になったオーナーを私は何人も知っています。保管場所の確保も含め、プロに任せるのが賢明です。
維持費の詳細シミュレーションについては、下記の記事で計算しています。
\ 「こんなはずじゃなかった」と後悔する前に /
盗難リスクとリセール|「走る金塊」を守る覚悟

LX600の盗難率は異常です。
車両保険への加入は必須ですが、そもそも「保険に入れない(引き受け拒否)」というケースも増えています。
大地編集長のワンポイントアドバイス
正直に言いますね。
「成功者の証」としてLX600を買うのは良いですが、「盗難対策」にお金をかけない人は、厳しい言い方ですがLXに乗るべきではありません。
私の周りでも、納車から1週間で盗まれたオーナーがいます。
LXは世界中で需要がありすぎて、窃盗団からすれば「走る金塊」なんです。
指紋認証スイッチ? あれだけで守れると思ったら大間違いです。
CANインベーダーやキーエミュレーターの前では無力に等しい。
最低でも、後付けのセキュリティ(IGLAやパンテーラ)、物理的なタイヤロック。
できれば私のように「防犯カメラ付きのガレージ(電動シャッター)」を用意してください。
「自分は大丈夫」その油断が、愛車を海外へ輸出させる手助けをしているのと同じですよ。
\ 盗まれてから「付けておけばよかった」と泣く前に /
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【盗難】純正セキュリティは「無力」。IGLA必須の現実
指紋認証スタートスイッチは、一見画期的ですが、プロの窃盗団(CANインベーダー等)の前では時間稼ぎにもなりません。
納車前に専門店を予約し、IGLA(イグラ)などのデジタルイモビライザーを装着することは「マナー」です。
これに30〜50万円の予算を組んでください。
最新の盗難手口や、私が実践している物理対策については、下記の記事で徹底解説しています。
\ 納車翌日に愛車が消える恐怖を防ぐために /
【リセール】新車価格超えは継続だが「輸出」に依存
「買値より高く売れる」という神話は、一時期のピークに比べれば落ち着いてきました。
しかし、依然として「新車価格の80%〜100%以上」(※状態と輸出相場による)を維持するモンスターマシンであることに変わりはありません。
特に「輸出」が絡むため、海外の規制変更や為替に大きく左右されます。
資産としてのLXを考えるなら、国内相場だけでなく世界情勢を見る必要があります。
\ 3年後、100万円単位で損をしたくない人へ /
レクサスLX600購入前の疑問を断ち切るQ&A

まとめ:LX600オーナーになるための「3つの覚悟」と出口戦略

ここまでレクサスLX600の真実をお伝えしてきましたが、最後に改めて確認しましょう。
LX600オーナーになるための「3つの覚悟」
- 維持費の覚悟: 年間80万円(ガソリン・保険・税金)を「必要経費」と割り切れるか。
- 防犯の覚悟: 純正セキュリティを過信せず、納車と同時に社外セキュリティ(IGLA等)を入れる準備があるか。
- 場所の覚悟: 全幅約2mの巨体を許容できる駐車場(平置き推奨)を確保できているか。
これらをクリアできるなら、LX600は間違いなく「人生最高の移動空間」と「鉄壁の資産価値」を提供してくれます。
この記事をここまで読んだあなたなら、もう生半可な気持ちではないはずです。
ようこそ、こちらの世界へ。
維持費に苦しみながらも、その走りに酔いしれる「同志」として歓迎します。
次にあなたがやるべきこと(Next Action)
知識は武器ですが、行動しなければ意味がありません。
まずは以下の3ステップで「現実」を動かしてください。
- 自宅駐車場のサイズを実測する(全幅1,990mm + ドア開閉スペースが必要)。
- 認定中古車(CPO)サイトで、希望グレードの相場を確認する。
- 今乗っている愛車の「現在の価値」を知り、資金計画を立てる。
特に3番目は重要です。
ディーラーの下取り額を鵜呑みにせず、買取相場を知ることで、LX購入の軍資金が数十万円変わる可能性があります。
これは私がランクル200を売却した際に、60万円も損をしそうになった経験から来る、血の通ったアドバイスです。
\ LX購入資金を作るなら、まずは愛車の「現在地」を知る /
最後に、なぜ私がここまで辛口な本音を書けるのか?私の過去の失敗と車歴は、下記のプロフィールで赤裸々に語っています。
(以前乗っていたランクル200の維持費地獄についても触れています。これから買う方の参考になれば幸いです。)


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LXの納車報告、待っています!
ランクル300との比較検討に戻る場合は、下記の記事を参考にしてください。


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