結論から言います。
レクサスGX550(ガソリン車)の街乗り実燃費は、「リッター5km台」です。
V6ツインターボの圧倒的な加速と引き換えに、あなたは「月3回の給油」と「年間30万円のハイオク代」を受け入れる必要があります。
「1200万円の車を買うのに燃費を気にするな」
外野はそう言いますが、実際に維持するのはあなた自身です。
真冬の夜、冷え切ったセルフスタンドでノズルを握りながら、虚しく回転する金額表示を見つめる時間。
家族旅行のたびに「ごめん、また給油」とサービスエリアに寄る気まずさ。
これらは、カタログスペックには載っていない「オーナーだけが背負う十字架」です。
本記事では、歴代ランクルで地球12周分(50万km)を走破してきた筆者(大地)が、「GX550の泥臭い燃費の現実」と、それでもこのエンジンを選ぶべき「ロマン」を忖度なしで解説します。
これを読めば、納車後に「こんなはずじゃなかった」と給油所で絶望する未来を回避できます。
【30秒でわかる本記事の要約】
- 実燃費: 街乗り 5.0〜6.0km/L(夏場渋滞時は4km台を記録することも)
- 航続距離: タンク80Lだが、街乗りでは満タンで350km程度しか走れない。
- 維持費: ランクル250(ディーゼル)と比較すると、燃料代は約2倍かかる。
- 結論: 燃費を気にするなら「待つ(HV)」か「降りる(250)」べき。ガソリン車は「加速のロマン」を買う車である。
なお、GX550の車両全体の特徴やスペックについては、下記の記事で詳しく解説しています。

レクサスGX550の実燃費データ|街乗りリッター5kmの現実

まずは結論です。
GX550(ガソリン車)の街乗り実燃費は、リッター5km〜6km台を覚悟してください。
カタログ値(WLTCモード)は8.1km/Lと優秀に見えますが、2.5トンを超える車重と、空気を切り裂くのではなく「壁のように押しのける」角張ったボディ形状は、物理法則には逆らえません。
3.5L V6ツインターボ(V35A-FTS)の実測値リスト
実際のオーナー報告や、同型エンジンを積むランクル300の実績値をベースにした予測データは以下の通りです。
特に「夏場のエアコン使用時」の落ち込みには殺意すら覚えます。
| 走行シーン | WLTCカタログ値 | 実燃費(目安) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 総合 | 8.1 km/L | 6.5 km/L | – |
| 市街地(春秋) | 5.5 km/L | 5.0 – 6.0 km/L | 標準的な街乗り |
| 市街地(真夏) | – | 4.0 – 5.0 km/L | エアコン全開+渋滞地獄 |
| 高速道路 | 9.8 km/L | 9.0 – 10.5 km/L | 巡航時は意外と伸びる |
大地の整備手帳:燃費計の数字を信じるな
最近の車の「平均燃費計」は優秀ですが、それでも実測値(満タン法)とは必ずズレが出ます。
私の経験上、車載メーターの表示は「0.5〜1.0km/Lほど甘く(良く)」表示される傾向にあります。
メーターで「6.0km/L」と出ていても、実際に計算すると「5.2km/L」だった、なんてことはザラです。
精神衛生上、メーターは見ない方が幸せですが、財布の管理をするなら「メーター表示からマイナス1km」で計算するのが、ランクル乗りの鉄則です。
「燃費が悪い」のではなく「パワーの対価」である
この数字を見て「悪すぎる」と感じたなら、購入は一度立ち止まるべきです。
しかし、この燃費は413ps/650Nmという、スポーツカー並みの出力を搾り出すための「必要経費」です。
アクセルを踏み込んだ瞬間の、あの巨体が弾かれたように加速する感覚。
2.5トンの鉄塊が、物理法則を無視してカッ飛んでいく「全能感」。
これは、リッター10km走る優等生なエコカーでは絶対に味わえません。
その「一瞬の快楽」に、毎回数千円を払えるかどうかが、オーナーの分水嶺です。
2.4Lハイブリッドは待つべきか?燃費予想と判断基準

現在、ガソリン車にするか、遅れて発売されるハイブリッド(2.4Lターボハイブリッドシステム)を待つかで迷っている方も多いはずです。
結論としては、以下の通りです。
- 静粛性と街乗り燃費を最優先 → 待つべき(HV)
- 走りの質感と回転フィール → ガソリン一択
ハイブリッドモデルの予想燃費は「リッター8〜9km」
ランクル250のHVシステムと同様と仮定した場合、劇的な向上までは期待できません。
- 予想実燃費(街乗り): 8.0 – 9.0 km/L 前後
- メリット: ストップ&ゴーでのモーターアシストによる燃費向上。AC使用時の落ち込み減。
- デメリット: システム重量増により高速域での燃費はV6と大差がつかない可能性があります。
「V6エンジンの回転フィール」を捨てる覚悟はあるか
ハイブリッドを選ぶということは、V6ツインターボ特有の「ドラマチックな加速感」と「エンジンの鼓動」を捨てることを意味します。
ただ燃費を良くしたいだけなら、GXではなくRXやハリアーを選ぶべきです。
GXにおけるハイブリッドは「燃費のため」ではなく「モーターによるトルクアップ」のためにあると解釈すべきでしょう。
タンク容量80Lの限界|満タンで350kmしか走れない

燃費そのもの以上にオーナーを悩ませるのが、「航続距離(足の短さ)」です。
GX550の燃料タンク容量は80Lしかありません。
これはプラド(150系)から進化していない数値です。
車体サイズは大きくなり、エンジン出力は上がったのに、タンク容量は据え置き。
ハッキリ言いますが、これは「コストカットによる設計ミス」と言いたくなるレベルです。
1200万円級のGT(グランドツーリング)カーなら、最低でもランクル300と同じ100Lは積むべきでした。
給油ランプ点灯までのリアルな走行距離
リッター5kmの街乗り計算だと、満タンから給油ランプが点灯する(残り10L程度)まで、わずか350km程度しか走れません。
| シチュエーション | 計算式(使用70L) | 航続距離 | 給油頻度(月1000km走行) |
|---|---|---|---|
| 激しい渋滞・街乗り | 70L × 5.0km/L | 350 km | 月3回 |
| 郊外へのドライブ | 70L × 8.0km/L | 560 km | 月2回 |
| 高速ロングラン | 70L × 10.0km/L | 700 km | 月1.5回 |
「無給油で東京-大阪」はエコラン必須
週末に遠出をするたびに、必ずガソリンスタンドを探すことになります。
「無給油で東京-大阪往復(約1000km)」など夢のまた夢。
片道(約500km)ですら、渋滞に巻き込まれれば到着直後に給油が必要です。
「サービスエリアごとの給油」が家族イベントになることを覚悟してください。
唯一のメリットは、ガソリンスタンドのポイントカードが恐ろしい速度でランクアップすることくらいです。
年間30万円のガソリン代と維持費シミュレーション

ここでは、現実的な走行距離に基づいた年間のガソリン代を算出します。
GX550は当然ながら「無鉛プレミアム(ハイオク)」限定です。
年間1万km走行で消える金額
実燃費 6.0km/L の場合
- 消費ガソリン量:約1,666L
- 年間ガソリン代:約308,210円
実燃費 8.0km/L の場合(高速多め)
- 消費ガソリン量:約1,250L
- 年間ガソリン代:約231,250円
※上記はシミュレーションであり、燃料価格や走行条件により実際の費用は変動します。
保険を見直してガソリン代を捻出せよ
自動車税やメンテナンス費用を含まない「燃料代」だけで年間30万円が消えます。
「ガソリン代で年間30万」が確定している以上、削れる固定費は徹底的に削ってください。
特に自動車保険は、ディーラーで言われるがまま加入していると、ハッキリ言って「思考停止」です。
車両保険(盗難対応)が必須のGXだからこそ、ネット型で比較するだけで年間3万〜5万円は確実に安くなります。
\ ガソリン代1ヶ月分をドブに捨てたくない人へ /
なお、税金やメンテナンス費用を含めた年間の維持費総額については、下記の記事で計算しています。
この維持費の沼にハマる前に、一度電卓を叩いてみてください。
大地編集長のワンポイントアドバイス

ここまで数字で脅してきましたが、私(大地)の本音を言います。
「燃費計を見るな、タコメーターを見ろ。」
これに尽きます。
私もランクル200時代、リッター4km台の世界で生きてきましたが、給油のたびに「金食い虫だなあ」と苦笑いしつつ、V8エンジンの咆哮を聞けば全て許せました。
GX550のV6ツインターボも同じです。
あの巨体を軽々と運ぶパワーに対する「感謝料」だと思ってください。
もし、給油のたびに溜息が出るようなら、あなたはGXのオーナーになるべきではありません。
悪いことは言いません、ランクル250のディーゼルか、RXのハイブリッドになさい。
その方が絶対に幸せになれます。
ランクル250(ディーゼル)との燃料代比較

身内である「ランドクルーザー250(VXディーゼル)」と比較すると、その差は歴然です。
ディーゼルなら燃料代は「半額」で済む
| 車種 | エンジン | 燃料 | 実燃費目安 | 燃料単価 | 1万km燃料代 | 差額 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| GX550 | 3.5L V6 | ハイオク | 6.5 km/L | 185円 | 約28.5万円 | – |
| ランクル250 | 2.8L ディーゼル | 軽油 | 11.0 km/L | 155円 | 約14.1万円 | 年間 約14.4万円 |
ランクル250のディーゼルモデルであれば、燃料代は約半分で済みます。
「見た目の無骨さ」が目的で、速さを求めないのであれば、ランクル250の方が圧倒的に財布に優しいのは事実です。
コスパで負けても「V6ロマン」で勝つ
この2台の決定的な違いは、お金(コスパ)ではありません。
「V6エンジンの余裕」にお金を払えるかどうかです。
ランクル250と300(GXと同エンジン)の走り比較については、下記の記事で詳しく解説しています。
V6エンジンの魔力に取り憑かれたい方は、こちらへどうぞ。


【本音Q&A】購入を迷うあなたの背中を押す(または蹴る)最終回答

まとめ:燃費は「諦める」のがGXオーナーの資格

最後にもう一度、GX550の実燃費と向き合うための「覚悟」を復習しましょう。
- リッター5kmを受け入れる: 街乗りでの燃費悪化は「故障」ではなく「仕様」です。
- 年間30万円を覚悟する: ガソリン代だけでこの額です。保険や税金は別にかかります。
- 航続距離に慣れる: 月3回の給油は、愛車とのコミュニケーションだと思うしかありません。
正直に言えば、「効率」だけで考えればGX550は最悪の選択肢です。
ランクル250のディーゼルなら燃料代は半額、RXのハイブリッドなら静粛性は倍以上でしょう。
しかし、それでもGX550を選ぶあなたには、それ以上の「感動」が約束されています。
アクセルを踏み込んだ瞬間の背中を蹴飛ばされるような加速、荒野をねじ伏せる走破性、そして「レクサスの本格オフローダー」を所有する優越感。
これらは、お金では買えない体験です。
燃費計の数字なんて、いっそ黒いガムテープで隠してしまえばいいんです。
タコメーターの針が跳ね上がる瞬間だけを見つめられる人だけが、GXのオーナーになる資格を持っています。
「金はかかるが、最高の相棒だ」
そう思える覚悟ができたなら、今すぐディーラーへ向かってください。
そして、もし覚悟を決めてハンコを押したなら、ぜひSNSで教えてください。
同じ「給油地獄」を味わう仲間として、全力で歓迎します。
▼ 状況別:あなたが次に取るべきアクション
| あなたの重視ポイント | おすすめの選択肢 | アクション |
|---|---|---|
| V6パワーと即納を重視 | GX550(ガソリン) | 在庫車・新古車を探す |
| 燃費と静粛性を重視 | GXハイブリッド待ち | ディーラーで予約情報を聞く |
| 維持費を安く抑えたい | ランクル250(ディーゼル) | 250の情報を深掘りする |
もし、「今すぐV6エンジンのパワーを味わいたい」のに新車の納期が待てない場合は、市場に出回っている未登録車(新古車)を探すのが最短ルートです。
「納期未定」という言葉に絶望する必要はありません。市場には、登録済み未使用車が極秘で流れています。
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【出口戦略】GX購入資金を作るための買取サービス比較

今の愛車を売却してGXの軍資金を作る際、ディーラーの下取り価格を信じてはいけません。彼らは「安く買うプロ」です。
判子を押す前に、自分の状況に合った買取サービスを選び、「本当の最高値」を知っておきましょう。
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3. 外車から乗り換えの人へ:輸入車買取センター
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※査定は無料です。金額に納得がいかなければ売却する必要はありません。
レクサスGX550の総合的な解説に戻る場合は、下記の記事を参考にしてください。


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