「修理費、30万円コースです」
ディーラーの整備工場でそう告げられた時、あなたは奥様になんと説明しますか?
ランクルプラド150、特にディーゼル車(1GD-FTV)には、「煤(スス)」という名の時限爆弾が埋め込まれています。
「世界のランクルだから壊れない」という神話を信じてメンテナンスを怠ると、10万kmを超えたあたりで必ずこの爆弾が爆発します。
この記事では、歴代ランクルで地球12周分(50万km)を走り抜け、数々の故障と戦ってきた私が、「高額修理を回避し、愛車を30万kmまで延命させるための全知識」を公開します。
これを読めば、あなたの財布から消えるはずだった30万円を、家族との旅行やカスタム費用に残すことができます。
【30秒でわかる本記事の要約】
- 修理費相場:DPF交換で約30万円、インジェクター全交換で約20万円。
- 故障の原因:ディーゼルの天敵は「チョイ乗り」と「安物オイル」。
- 回避策:週末の長距離走行と、ケチらない消耗品交換が全て。
なお、もしあなたが故障リスクだけでなく、燃費や税金を含めた「維持費全体」を把握したい場合は、まず下記の記事で全体像を掴んでください。
維持費の計算を見誤ると、買った後に地獄を見ることになります。
\ 年間維持費60万円を払える覚悟はありますか? /

【前提】プラド150の故障リスク|10万kmで「警告灯」が点灯する

結論から言うと、プラド150は「走行不能(立ち往生)」になるような致命的な故障は極めて少ない車です。
ラダーフレームの強靭さと、過酷な環境を想定した基本設計は、一般的なSUVとは次元が異なります。
しかし、「エンジン警告灯が点灯する」「快適装備が死ぬ」といったトラブルは、10万km前後から確実に増え始めます。
頑丈でも「メンテナンスフリー」ではない
勘違いしてはいけないのは、「頑丈=部品交換が不要」ではないということです。
プラドは壊れないのではなく、「壊れても走れる」ように作られているだけです。
警告灯を無視して走り続ければ、いずれ高額なパーツが物理的に限界を迎えます。
10万kmは寿命ではなく「課金」の開始地点
国産乗用車では「10万km=寿命」というイメージがありますが、プラドにとって10万kmは「慣らし運転が終わった」程度の通過点に過ぎません。
ただし、ここで「予防整備(投資)」ができるかどうかが、その後の運命を分けます。
▼ 大地編集長の現場メモ:営業マンの「大丈夫」を信じるな
ディーラーの営業マンは平気で「ランクルは壊れませんよ」と言いますが、それは「新車保証(5年/10万km)の期間内は」という注釈付きの話です。
彼らは10万kmを超えたプラドが、工場のリフトに上げられ、インジェクター交換やDPF洗浄で数十万円の整備を受けている姿を裏で見ています。
現場の整備士に聞いてみてください。「10万km超えたディーゼルの煤、ヤバいですよね?」と。苦笑いして頷くはずです。
【ディーゼル】煤詰まりとAdBlue故障で「修理費30万円」

プラド150(2015年6月以降の中期・後期)のディーゼル車において、最大の懸念事項が「煤(スス)」の問題です。
ここが壊れると、財布に激痛が走ります。
定義しておくと、DPF(Diesel Particulate Filter)とは、ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれるPM(粒子状物質=煤)を捕集し、高温で焼き切る浄化装置のことです。
これが詰まることが、現代ディーゼルの宿命的な弱点です。
【ディーゼル特有の3大故障と修理費】
| 故障箇所 | リスク度 | 修理費用(目安) |
|---|---|---|
| DPF (煤詰まり) | 高 | 洗浄: 5万円〜 交換: 30万円〜 |
| AdBlue (ポンプ) | 中 | 15万円 |
| インジェクター | 中 | 1本: 4万円〜 全交換: 20万円 |
【原因】「チョイ乗り」が寿命を縮めるメカニズム
「週末の買い物だけ」「片道10分の通勤」といった使い方は、ディーゼルエンジンにとって最悪の環境です。
エンジンが温まりきらない(水温が低い)状態で走行を終えると、DPF内の煤を焼き切る「再生モード」が完了せず、フィルター内に煤がヘドロのように堆積します。
これが限界を超えると、警告灯が点灯し、出力制限(セーフモード)がかかります。
アクセルを踏んでも時速40kmしか出ないあの恐怖は、体験した人にしか分かりません。
そしてディーラーで「DPF交換が必要です。30万円です」と告げられるのです。
【予兆】安物アドブルーの代償とポンプ故障
尿素水(AdBlue)の補充は、ディーラー任せにすると工賃を取られますが、自分でやれば数千円で済みます。
ただし、入れ方を間違えると即廃車コースです。
▼ 実録:私の失敗「安物アドブルーの代償」
私の知人が、ネットで買った激安のAdBlue(出所不明)を使い続けた結果、尿素水ポンプが結晶化して詰まりました。
結果、ポンプ・タンク・インジェクターの一式交換で18万円が飛びました。
「消耗品だから安いのでいい」という安易な判断が招いた悲劇です。AdBlueは、エンジンの血液です。信頼できるJIS規格品以外を入れてはいけません。
\ 警告灯が出て焦る前に、予習しておきたい人へ /
【ガソリン・共通】エアコンと水回りの故障|修理費5万〜20万円

ガソリン車(2TR-FE)は、ディーゼルに比べて枯れた技術で作られているため、エンジン周りのトラブルは圧倒的に少ないです。
しかし、経年劣化による弱点は存在します。
【水漏れ】ウォーターポンプ寿命は10万km(5万円)
10万km前後で発生しやすいのが、冷却水を循環させるウォーターポンプからの水漏れです。
- 予兆: 駐車場のコンクリートに、ピンク色の液体(トヨタ純正LLC)が垂れたシミがある。
- 症状: エンジンルームから甘い匂いがする、リザーブタンクの液面が減る。
- 費用: 約3〜5万円(同時にサーモスタット・ベルト類も交換推奨)
【内装】ダッシュボード割れは「持病」である(10万円)
これは機能的な故障ではありませんが、リセールバリューに直結する深刻な病気です。
特に前期・中期(2009〜2017年)のモデルでは、素材の問題で紫外線と熱に弱く、ダッシュボードに無数の亀裂が入る事例が多発しています。
- 対策: 炎天下駐車時は必ずサンシェードを使用する。
- 修理: ダッシュボード交換となると、工賃込みで10万円以上かかります。
「毎回サンシェードをセットするのが面倒で、ついサボってしまう…」という方には、設置の手間がゼロになる常時取付型のシェードを強くおすすめします。
ダッシュボード交換の10万円を防げるなら、実質タダみたいなものです。
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>>サンシェードの常識を覆す 常時取付け型の新しいサンシェード【シンシェード】
【冷房】エアコン効き不良はエバポレーター交換(20万円)
「真夏の渋滞、家族満載の車内で急に冷風が出なくなる」…想像するだけで冷や汗が出ますが、これは現実に起きます。
特にエバポレーター(室内側の熱交換器)からガス漏れした場合、ダッシュボードを全分解する必要があり、修理費は15〜20万円コースとなります。
▼ 大地編集長の整備ログ:異音を聞き逃すな
故障には必ず「前兆」があります。
エアコンなら「シュルシュル」という異音、水漏れなら「甘い匂い」、足回りなら段差での「コトコト音」。
毎日乗っているあなたにしか分からない違和感を感じたら、ラジオを消して耳を澄ませてください。その小さな「気づき」が、致命傷を防ぐ唯一の手段です。
【対策】高額修理を回避する「予防整備」と「損切り」の鉄則

故障を未然に防ぎ、長く乗るための具体的なアクションは以下の通りです。
1. オイル交換と長距離走行で「煤」を溜めない
- 特にディーゼル車は、メーカー推奨距離(5,000km〜)よりも早めのオイル交換を推奨します。オイルが汚れると煤の発生量が増えます。
- 週に一度は30分以上、信号の少ない道を走り続け、DPF再生を完了させてください。
2. 消耗品を賢く調達して、整備予算を確保する
タイヤなどの高額な消耗品は、ディーラーで言われるがままに交換すると割高です。
ネットで安く買って、取り付け予約まで完結させる。これだけで3万円〜5万円は浮きます。浮いたお金は、将来の修理費として積み立ててください。
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3. 警告灯が出たら「即診断」か「即売却」か決める
「まだ走れるから」と放置すると、DPFが完全に詰まり、数万円で済む洗浄が数十万円の交換になります。
大地編集長のワンポイントアドバイス
正直に言いますよ。
「メンテナンス費用を惜しむ人」には、中古のディーゼルプラドはおすすめしません。
私の友人でもいましたが、「燃料代が安いから」という理由だけでディーゼルを選び、オイル交換をサボり、チョイ乗りばかり繰り返した結果、購入から1年でインジェクターとDPF交換で30万円請求されていました。
プラドのディーゼルは、精密機械です。ペットを飼うのと同じで、手間とお金をかけてあげないと、手痛いしっぺ返しを食らいます。
逆にここさえ理解していれば、50万kmだって走れる最高の相棒になりますよ。
【寿命と限界】20万km走行とカスタムのリスク

ここまで故障のリスクをお伝えしましたが、「じゃあ実際、プラドは何キロまで乗れるの?」という疑問が湧いてくるはずです。
結論から言えば、プラドは20万kmを超えてからが本番です。
\ 20万kmはただの通過点。地球を走る覚悟がある人へ /


また、故障の原因はメンテナンス不足だけではありません。
「パワー不足を解消したい」といって安易にサブコン(パワーアップキット)を導入すると、エンジン寿命を縮めるリスクがあります。
\ 禁断のパワーアップ。その代償(リスク)を飲む覚悟はありますか? /
【Q&A】プラド150の故障・維持に関するよくある質問

ここでは、購入を迷っている方やオーナーから頻繁に寄せられる「泥臭い質問」に、忖度なしで回答します。
【結論】予防整備こそが、最強のカスタムである

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
プラド150という車の「光と影」が、ハッキリと見えたはずです。
最後に、あなたの財布を守るための「3つの鉄則」を復習しましょう。
- 「異音」と「予兆」を見逃さない
- 駐車場にピンクのシミ(水漏れ)はありませんか? エアコンからシュルシュル音はしませんか? 今日、車に乗る前に確認してください。
- 「ケチる場所」を間違えない
- タイヤやワイパーはネットで安く済ませる。でも、エンジンオイルとAdBlueだけは最高級品を奢る。これが寿命を延ばす秘訣です。
- 「損切り」の勇気を持つ
- もし高額修理(30万円〜)が発生したら、無理に直さず「今の価値」を調べてください。修理費よりも高く売れるなら、乗り換えが正解です。
プラド150は、メンテナンスさえ怠らなければ、50万kmでも走れる最高の相棒です。
維持費はかかりますが、それを補って余りある「安心感」と「思い出」を、あなたとご家族に提供してくれるでしょう。
まずは今日、ボンネットを開けて、エンジンの声を聞いてあげてください。
それが、最強の予防整備の第一歩です。
\ どうせ直すなら、高く売る選択肢も知っておく /
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なぜ私がここまで辛口な本音を書けるのか?私の過去の失敗と車歴は、下記のプロフィールで赤裸々に語っています。

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プラド150の「維持費」や「全体像」をもう一度確認したい場合は、下記の記事へ戻ってください。
ここが出発点です。
\ 維持費を知らずに買うと、3年後に後悔します /


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