「またガソリンメーターが減っている…」
ランクル60の購入を夢見ている、あるいはすでに「極悪燃費」に絶望しているあなたへ。
結論から言います。ガソリン車(3F-E)の燃費は「リッター3km」です。
毎日の通勤で使えば、給油のたびに1万5千円が消え去るという現実が待っています。
「じゃあ燃費が良いディーゼル(12H-T)を買えば解決する」と思った方、それも危険です。
NOx・PM規制地域(都市部)に住んでいる場合、ディーゼル車に乗るための「規制適合化」だけで、購入時に100万円近い初期費用が飛んでいくからです。
本記事では、歴代ランクルを乗り継ぎ、地球12周分(50万km)を走破してきた私(編集長・大地)が、ディーラーが絶対に語らない「実燃費の格差と、燃料代の生々しい真実」を暴露します。
この記事を読めば、あなたが買うべきエンジンが明確になり、「購入後にガソリン代が払えずに手放す」という最悪の後悔(損失)を回避できます。
【この記事の要約(3秒でわかる不都合な真実)】
- ガソリン車:リッター3kmの極悪燃費。航続距離の短さ(約300km)が最大の弱点。
- ディーゼル車:リッター10km走るが、都市部は「排ガス規制」で登録に100万円かかる。
- 燃費の改善策:添加剤は無駄。ハブベアリング(車軸)の整備か、エコタイヤへの交換が正解。
なお、税金や車検代を含めたランクル60の「トータルの維持費」の全貌については、下記の記事で詳しく解説していますので、併せて確認してください。

ランクル60の実燃費は「ガソリン3km」「ディーゼル10km」が結論

カタログには載っていない、歴代オーナーたちが記録してきたリアルな実測値をエンジン別に公開します。
「燃料代を気にする車ではない」というのは事実ですが、それでも選ぶエンジンによって毎月の出費は天と地ほど変わります。
【ガソリン(3F-E)】リッター3〜4kmの極悪燃費
「極悪燃費」と恐れられているのが、直列6気筒4.0Lガソリンエンジン「3F-E」です。
- 街乗り: 3〜4 km/L
- 高速道路: 5〜6 km/L
この数値は決して大げさではありません。
ストップ&ゴーの多い市街地では、文字通り燃料を「撒き散らしながら」走ります。
【ディーゼルターボ(12H-T)】リッター8〜11kmの高コスパ
ランクル60の中で最も燃費と動力性能のバランスに優れているのが、後期型に搭載された直列6気筒4.0Lディーゼルターボエンジン「12H-T」です。
- 街乗り: 7〜8 km/L
- 高速道路: 9〜11 km/L
2トンを超える巨体を引っ張る車としては、驚異的な数値を叩き出します。
低回転から図太いトルクが発生するため、アクセルを深く踏み込む必要がなく、結果として燃費が伸びます。
長距離ツーリングをメインとするなら、最高の相棒です。
【ノンターボディーゼル(2H)】リッター6〜10kmの耐久性
前期・中期型の主役であった直列6気筒4.0Lのノンターボディーゼル「2H」エンジンです。
- 街乗り: 6〜8 km/L
- 高速道路: 8〜10 km/L
ターボがない分、加速は「よっこいしょ」というもっさりした感覚になります。
高速道路の合流や登坂車線ではアクセルをベタ踏みする機会が増えるため、結果的にターボモデル(12H-T)よりも実燃費がわずかに悪化する傾向があります。
しかし、構造がシンプルで壊れにくいという絶大なメリットがあります。
ランクル60の燃料代比較|ガソリンは年間30万円の赤字

結論から言えば、ガソリン車に乗るということは、ディーゼル車と比べて「年間約30万円」を余分に支払い続けるという厳しい現実を受け入れることになります。
ディーゼルとガソリンの維持費シミュレーション表
月間1,000km走った場合の燃料代を比較してみましょう。(※軽油140円、レギュラー170円で計算)
| 【ランクル60】維持費比較 | ランクル60 ディーゼル(12H-T) | ランクル60 ガソリン(3F-E) |
|---|---|---|
| 実燃費(目安) | 8.0 km/L | 4.0 km/L |
| 月間燃料代 | 約17,500円 | 約42,500円 |
| 財布へのダメージ | ◎(平和) | ×(毎月激痛) |
ご覧の通り、燃料代だけで選ぶなら圧倒的に「ディーゼル(12H-T)」が買いです。
ガソリン車との差額は毎月2万5千円、年間で約30万円。
5年乗れば「150万円」もの大金がガソリンスタンドに消えていく計算です。
もし「どうしてもガソリン車に乗りたい」と覚悟を決めたのなら、この燃料代の赤字を埋めるための【軍資金】を必ず作ってください。
今の車をディーラーの下取りで安く手放すのは、ガソリン代数年分をドブに捨てるのと同じです。
まずは下記の一括査定で、愛車の「最高額」を確認し、少しでも燃料代の足しにしてください。
\ 【今の車を下取りに出す予定の人限定】比較せずにディーラーへ下取りに出せば、専門店との差額でガソリン代数年分(数十万円)を損する可能性があります /
▼ 大地編集長のワンポイントアドバイス
私も過去に大排気量のガソリン車を所有していましたが、ガソリンメーターの針が目視で減っていくのがわかる恐怖は異常です。
ランクル60のガソリン車に乗るなら、「ガソリンスタンドを見つけたらとりあえず入る」という強迫観念と戦うことになります。
満タン給油のたびに1万5千円以上が飛んでいくレシートを見て、心が折れて手放すオーナーを何人も見てきました。
「週末しか乗らないからガソリンでもいいや」と妥協して買うのはおすすめしません。週末のドライブすら燃料代が気になって億劫になりますよ。
ATとMTによる実燃費の違い(MTがリッター1〜2km優秀)
ランクル60にはAT(オートマ)とMT(マニュアル)が存在しますが、燃費に有利なのは圧倒的にMTです。
当時のATは4速(または3速)で制御も古く、トルクコンバーターの滑りによるロスが大きいため、MTと比べてリッターあたり1〜2kmほど実燃費が悪化します。
少しでも燃料代を抑えたい、かつダイレクトな走行フィールを求めるならMT一択です。
タンク容量90Lが救い|航続距離はディーゼルで約600km

ランクル60の唯一の救いは、燃料タンクの容量が「90リットル」と巨大であることです。
このタンク容量から、給油ランプが点灯する前の「実質的な航続距離」を計算します。
【ランクル60】航続距離・アウトドア適性比較表
| 【ランクル60】航続距離比較 | ランクル60 ディーゼル(12H-T) | ランクル60 ガソリン(3F-E) |
|---|---|---|
| タンク容量 | 90L | 90L |
| 実用航続距離 | 約600km | 約300km |
| キャンプ・長距離適性 | ◎(余裕) | ×(給油必須) |
ガソリン車は300kmで給油必須の「足の短さ」
結論として、アウトドアや長距離旅行が目的なら、圧倒的に「ディーゼル」が正解です。
ガソリン車の場合、300kmごとにガソリンスタンドを探す必要があります。
東京から静岡あたりまで行って帰ってくるだけで、途中の給油が必須です。
高速道路の深夜移動では「次のSAのスタンドは24時間営業か?」という恐怖と常に戦うことになり、この「足の短さ」は明確なデメリットです。
キャンプや車中泊のアイドリングは致命的なマナー違反
ランクル60で長距離のキャンプや車中泊に出かける際、エンジンをかけずに快適に過ごすための「電源問題」は、航続距離と並ぶ大きな課題です。
車中泊の冷暖房やアウトドア家電を我慢せずフル活用したいなら、大容量のポータブル電源を一台積んでおくのが現代のランクルの嗜みです。
\ 【車中泊・キャンプ勢限定】極悪燃費のランクル60で「アイドリング冷暖房」は致命的なマナー違反であり、燃料の無駄遣いです。ガス欠と騒音トラブルを回避したいなら、一晩持ちこたえる大容量電源を積んでおくのが賢明です /
極悪燃費を改善する「ハブベアリング整備」の地獄

「燃費向上グッズ」に頼る前に、ランクル60の燃費を物理的に改善する最も効果的な方法は「転がり抵抗をなくす」ことです。
数十年落ちのランクルは、フロントハブ(車輪の軸)のベアリング内のグリスがヘドロ化し、常にブレーキを引きずりながら走っているような状態になっています。
これを分解洗浄(オーバーホール)して抵抗を極限まで減らせば、燃費は確実に向上します。
しかし、この作業は「素人が休日にDIYで安く済ませる」ような甘いものではありません。
「ジャッキアップしてグリスを塗るだけ」と思ったら大間違いです。
数十年分の熱と泥で完全に固着した巨大なボルト類との格闘から始まります。
CRC(潤滑スプレー)を吹いて一晩放置してもピクリとも回らないボルトに、初っ端から心が折れるはずです。
30kg近いタイヤを外し、フリーホイールハブを分解します。
コーンワッシャー(円錐形の抜け止め金具)という特殊な部品が強烈に固着しているため、真鍮ハンマーで周囲をひたすらシバき倒して外すという原始的な作業が必要です。
さらに、ハブ本体を外すには「54mm」という超巨大な専用ハブレンチが必須。内部を開けると、焼けたグリスの鼻を突く悪臭が漂います。
パーツクリーナーを何本も使い切って古いグリスを洗浄し、新しい極圧グリスを手のひらでベアリングの隙間にギューギューと押し込む(グリスパッキング)作業により、腕は真っ黒、爪の間に入った油汚れは数日間落ちません。
組み付け時の「プレロード(ベアリングに与える初期の圧力)調整」がこの作業の最大の難関にして急所です。
バネばかりを使ってベアリングの回転抵抗を測りながら、54mmナットの締め付けトルクを微調整します。
もし調整が「緩すぎれば」走行中にタイヤがハブごと外れて大惨事になり、「キツすぎれば」数百キロ走っただけでベアリングが焼き付き、スピンドルごと破壊され数十万円の修理費が飛びます。
足回りの分解整備は「重要保安部品」に絡むため、本来は認証工場で行うべき作業です。
油まみれになって怪我をするリスクを冒すくらいなら、ひび割れて転がり抵抗が増大した古いタイヤを、新品のエコ寄りのタイヤに交換する方が、よっぽど安全で確実に燃費が向上します。
タイヤ交換のついでに、提携の整備工場に足回りの点検も任せてしまうのが、結果的に一番安上がりで確実な正解です。
\ 【燃費向上グッズに頼る前に】すり減った古いタイヤのまま添加剤を入れても効果は期待できません。確実に燃費を上げたいなら、まずは足元(新品タイヤ)から見直すのが鉄則です /
ランクル60の燃費をより深く知るための関連記事

「燃費が良くて燃料代も安いなら、絶対にディーゼルが良い!」と飛びつく前に、立ちはだかるのがNOx・PM規制です。
関東や関西の都市部にお住まいの場合、そのままではディーゼル車を登録(所有)することができません。
100万円近い費用をかけて規制に適合させるか、あきらめてガソリン車を選ぶか。
ディーゼル車を購入する前に絶対に知っておくべきNOx・PM規制対策と費用の詳細については、下記の記事で詳しく解説しています。

また、12H-Tや3F-Eなどの各エンジンの構造的な特徴や、耐久性・フィーリングの違いを知りたい方はこちら。
エンジンの持病や選び方の基準については、下記の記事で詳しく解説しています。
ランクル60の燃費に関するよくある質問(Q&A)

まとめ|燃費で選ぶならディーゼルだが「規制」に注意

維持費で絶望しないための3つの鉄則
最後にもう一度、「維持費で絶望しないための鉄則」を復習しましょう。
- ガソリン車はリッター3km:毎月の痛みに耐えられるか、給油所を常に探す覚悟が必要。
- ディーゼルはリッター10km:ただし、都市部は「規制適合化」に100万円の初期投資が必要。
- 燃費向上は足元から:グッズに頼る前に、すり減った古いタイヤを新品のエコタイヤに交換する。
で、結局どうすればいい?
もしあなたが都市部に住んでいるなら、初期費用の100万円を払ってでもディーゼルを選ぶか、週末限定の相棒と割り切ってガソリン車に乗るかの二択です。
「燃料代の安さ」という目先の利益だけでディーゼルに飛びつくと、排ガス規制の壁に阻まれて後悔することになりかねません。
維持費は、現代のエコカーとは比較にならないほどかかります。
しかし、あの四角い無骨なボディと、トラックのようなエンジン音、そして窓全開で走る休日の高揚感は、毎月のガソリン代の痛みを和らげてくれるほどの「一生モノの体験」をあなたに約束してくれます。
だからこそ、「いつか買おう」と迷っている間に、状態の良い球数は減り、相場は上がっていく傾向にあります。
ガソリン代や初期費用への不安があるなら、まずは「今乗っている車の本当の価値(査定額)」を調べて、手元の軍資金がいくらになるか確認することから始めてみてください。
なぜ私がここまで辛口な本音を書けるのか?私の過去の高額修理の失敗と車歴は、下記のプロフィールで赤裸々に語っています。

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\ 【購入検討者限定】「いつか買おう」と迷っている間にも、愛車の価値は少しずつ下がっていきます。ガソリン代で悩む前に、まずは手元の軍資金がいくらになるか確認しておきましょう /
ランクル60の総合的な解説に戻る場合は、下記の記事を参考にしてください。


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