「車内にキャンプ道具が入りきらない…」
でも、ハイルーフの60にラックを載せたら高さがヤバいのでは?
そんな積載とスタイルの間で悩んでいるランクル60オーナーにお伝えします。
結論から言うと、
「ハイルーフ車は全高2.3m超えで駐車場難民になるリスク」があり、 さらに「40年モノの雨どいは、対策なしでキャリアを載せるとサビて崩壊」します。
本記事では、歴代ランクルを乗り継ぎ50万kmを走破、幾度も旧車のサビ修理にウン十万を溶かしてきた私(編集長・大地)が、
「高額な板金修理を回避しつつ、確実に取り付ける方法」を解説します。
この記事を読めば、愛車のボディを痛めることなく、理想のクラシックスタイルと積載量を両立できます。
【この記事の要約(3秒でわかる不都合な真実)】
- ハイルーフの絶望:全高2.3m超え確定。2.1m制限の立体駐車場は永久に出禁になる。
- 雨どいの崩壊:重いスチールラックを直付けすると、雨どいが歪んでサビ汁が垂れる。
- 最適解:軽量なアルミ製を選び、ベースには必ず「保護ゴムシート」を噛ませる。
なお、ランクル60のカスタム全般の基礎知識については、下記の記事で詳しく解説しています。

ランクル60ルーフラック|雨どい固定の強度とサビ崩壊の真実

ランクル60のルーフラックは、屋根のフチにある「雨どい(レインガター)」に金具を挟み込んで固定する方式です。
結論から言うと、この方法は非常に頑丈ですが、旧車特有の致命的なデメリットが存在します。
メリットに飛びつく前に、まずは以下の「不都合な真実」を知ってください。
燃費悪化と風切り音(1km/L減の現実)
ただでさえリッター4〜5kmという極悪な燃費が、空気抵抗により確実に1km前後落ちます。
さらに、時速80kmを超えると「ゴーッ」という不快な風切り音が車内を包み込み、高速道路での快適性は大きく損なわれます。
雨どい(レインガター)の劣化と歪みリスク
ここが最重要です。
重いラックを載せて林道を走ると、劣化した雨どいに負荷が集中します。
ランクル60の雨どいは鉄製です。
長年の雨水や泥が蓄積し、すでに内部でサビが進行している個体が少なくありません。
そこに数十キロのラックと荷物を載せ、悪路の振動が加わると、雨どいが歪んだり、最悪の場合はもげてしまう可能性があります。
▼ 大地編集長のワンポイントアドバイス
私も昔、60の雨どいに直接スチール製の重いキャリアを直付けしていました。
当時は保護シートも噛ませず、力任せにボルトを締め込んでいたんです。
数年後にキャリアを外してみたら、金具が当たっていた部分の塗装が見事に剥がれ、そこから赤茶色のサビが一直線に広がっていました。
古い車のボディは思っている以上にデリケートです。
金具と雨どいの間には、必ずゴム製の保護シート(プロテクションフィルムでも可)を挟み込んでください。
数百円のゴムシートをケチった代償で、後から数万円の板金塗装代を払うのは本当にお金の無駄ですよ。
ハイルーフ車+ルーフラック|全高2.3m超えで立体駐車場は全滅

ランクル60のルーフラック選びで最大の壁となるのが「全高の変化」です。
特に中古市場で流通量が多い「ハイルーフ」モデルにラックを載せる場合は、日常使いに大きな制限が出ます。
ロールーフとハイルーフの全高比較
具体的な数値を見てみましょう。
| ランクル60 ルーフ形状 | 装着後の全高(目安) | 2.1m立体駐車場 |
|---|---|---|
| ロールーフ | 約2.0m | ◎(通行可能) |
| ハイルーフ | 約2.3m | ✕(進入不可) |
ハイルーフ専用フットが全高を劇的に上げる理由
ご覧の通り、ハイルーフ車はラックを積んだ時点で「2.1m制限の立体駐車場」は全滅します。
ハイルーフ乗りの方は、自宅周辺のスーパーが「平面駐車場」か「2.3m以上の高架下」でなければ、日常の買い物ができなくなる覚悟を決めてください。
屋根の中央が盛り上がっているハイルーフ車は、ラックと屋根が干渉しないよう「背の高い専用フット」を選ぶ必要があり、結果的に全高が劇的に上がってしまうのが避けられない事実なのです。
定番キャリア比較|ARBの頑丈さとアイバワークスの軽さ

高さ制限と雨どいのリスクを理解した上で、いよいよキャリアを選びます。
ランクル60に似合う定番ブランドは、大きく分けて2つの方向性があります。
ARB(スチール):圧倒的な本気度と重さの代償
オーストラリア発祥の世界的なオフロードブランドです。
鉄製(スチール)のメッシュフロアでとにかく頑丈。
見た目の「本気度」は随一ですが、ラック単体で40kg以上と非常に重く、雨どいへの負担は最大クラスです。
アイバワークス(アルミ):超軽量で雨どいに優しい最適解
日本の職人技が光る老舗メーカーです。
アルミ製で非常に軽量。サビに強く、雨どいへの負担も最小限に抑えられます。
| ランクル60 ルーフラック比較 | 重量(雨どい負担) | サビへの強さ |
|---|---|---|
| ARB(スチール) | ✕(約40kg〜) | △(定期メンテ必須) |
| アイバワークス(アルミ) | ◎(超軽量) | ◎(サビに強い) |
で、どちらが買いか?
もしあなたが「屈強な仲間を常に4人集められない」「40年前の雨どいを絶対に潰したくない」と少しでも思うなら、ボディへの負担を考えてアイバワークス(アルミ製)をおすすめします。
重いスチールラックを無理に載せると、雨どいの変形と赤サビのリスクが高まるからです。
しかし、ARBのあの無骨な本格スタイルがどうしても諦めきれない方もいるでしょう。
その価値観は痛いほど分かります。
もしARBを選ぶのであれば、雨どいへの負荷を少しでも分散させるため、ベースフット(脚)の数を通常より増やすなど、プロのショップと相談して万全の対策を講じてください。
DIY取り付けの現実|ネット通販の罠と過酷な4ステップ

ARBのような本格派ではなく、もう少しカジュアルでクラシックな見た目を求めるオーナーには、「バスケット型」のラックが人気です。
クラシックスタイルの魅力とネット通販の罠
パイプがカゴ状に組まれたデザインは、カクカクしたランクル60のボディラインと相性が抜群です。
しかし、ネット通販で安く買える「組み立て式」のバスケットラックをDIYで載せようとしている方は、少し立ち止まってください。
覚悟が必要なDIY取り付け4ステップ
プラモデルのように数本のボルトを締めて、屋根にヒョイと載せるだけの甘い作業ではありません。
重量30kgを超える鉄の塊を、傷つきやすい40年前のルーフにミリ単位の隙間で位置合わせをする過酷な大工事です。
まず、安いスチールラックはパイプの継ぎ目から内部に水が浸入します。
組み上げる前にすべての継ぎ目にシリコンコーキングを打ち込む「泥臭い防水処理」が必須です。
さらに、組み上がった巨大なラックを地上2メートルの屋根に持ち上げるには、最低でも屈強な大人が3人は必要でしょう。
脚立の上で腕をプルプル震わせながら、雨どいに傷をつけないよう「保護ゴムシート」を的確に噛ませ、フットの爪を引っ掛ける作業はまさに地獄の工程です。
ここが一番の難関にして急所です。
走行中の風圧や振動でラックが飛ばないよう、フットの固定ボルトをガチガチに強く締め込みたくなります。
しかし、トルクレンチを使わずに手の感覚だけで力任せに締めすぎると、古く劣化した鉄製の「雨どい」がグシャッと潰れて塗装が割れるのです。
逆にビビって緩く締めれば、高速道路でラックごと荷物が吹っ飛び、後続車を巻き込む大惨事(損害賠償案件)に直結しかねません。
万が一、DIYで雨どいを潰したり、サビ汁でボディ全体を赤茶色に染めてしまえば、数十万円の板金塗装代が吹き飛びます。
「絶対に雨どいを潰さない自信がある」「仲間を3人集められる」という方以外は、無理をせずプロのカスタムショップに取り付けを依頼してください。
また、DIYで挑むにしても、得体の知れない激安ステーを使うのではなく、記事末尾で紹介している「INNO」のような品質の確かな国産ベースステーを確実に選ぶことが、結果的に一番安上がりで命を守る選択です。
ランクル60ルーフラック|関連知識と車中泊への応用

ランクル60に限らず、SUVにルーフラックを積む際の積載ルールや、ロープの縛り方などの基本知識については、下記の記事で詳しく解説しています。

また、ルーフラックに荷物を逃がすことで、広大な車内スペースを活かした快適な車中泊が可能になります。
ランクル60での車中泊の具体的な方法については、下記の記事で詳しく解説しています。

さらに、次世代機であるランクル80のルーフラック事情との違いを知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

まとめ:ランクル60のルーフラックで後悔しないための鉄則

最後にもう一度、「愛車の雨どいと財布を守る鉄則」を復習しましょう。
- 高さ制限:ハイルーフ車は全高2.3m超えの不便さ(駐車場出禁)を覚悟する。
- キャリア選び:40年モノの雨どいには、重い鉄製より軽いアルミ製(アイバワークス等)が優しい。
- 保護対策:ベースステーと雨どいの間に、必ず「保護ゴムシート」を噛ませる。
で、結局どうすればいい?
まずは、自分がよく行くスーパーやショッピングモールの「駐車場の高さ制限」が2.3m以上あるかを確認してください。
そこがクリアできたら、次にやるべきは「確実なベースステーと保護シート」の確保です。
上に載せるラック本体は後からじっくり選んでも遅くありません。
40年以上前のボディに重い荷物を載せるのは、確実に車へ負担をかけます。
しかし、万全のサビ対策と安全な積載を施したランクル60のルーフにキャンプ道具を積み込み、家族や仲間と大自然へ駆け出す週末は、何にも代えがたい最高の体験をあなたに約束してくれます。
なぜ私がここまで口酸っぱく「雨どいのサビ」や「旧車の痛み」について語るのか?
私の過去の失敗と歴代ランクルの修理地獄については、下記のプロフィールで赤裸々に語っています。

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旧車を維持する同志からの声が、次の記事を書く最大の原動力になります!
確実なベースステーと保護シートを確保する
まずは、ルーフラックの土台となるベースキャリアと保護シートです。
これらは適合が分かりやすいAmazonでの購入が手軽です。
| ランクル60 必須ベースパーツ | 役割(重要度) | 価格目安 |
|---|---|---|
| INNO 雨どい用ステー | 土台(必須) | 約15,000円 |
| カーメイト 保護シート | サビ防止(絶対◎) | 約1,000円 |
ご覧の通り、保護用のゴムシートはたった1,000円です。
この1,000円をケチって直付けした結果、私は後日「数万円の板金塗装代」を支払うハメになりました。
スチール製の旧車の雨どいに、金属のステーを直接噛ませるのは自殺行為です。絶対にセットで購入してください。
\ 【ランクル60オーナー限定】1,000円をケチって数万円の板金代を払うか、サビ地獄を回避するか。劣化した雨どいが悲鳴を上げる前に、確実な保護をしてあげてください /
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頑丈なコンテナとプロ仕様の固定具を揃える
ルーフラックを取り付けたら、次に必要になるのが「屋根に積むためのコンテナボックス」と「タイダウンベルト(固定用ロープ)」です。
間違ってもホームセンターの安いビニール紐で固定してはいけません。
走行中の振動でバッテリーが緩み、家族を乗せて走る高速道路で荷物を落とせば大事故に直結します。
また、雨に降られても中身が濡れないタフなハードコンテナを選ぶのも、ルーフラック活用の鉄則です。
これらの積載用ギアは、品揃えが豊富で信頼できるアウトドア専門店で一式揃えておくことを強くおすすめします。
\ 高速道路での荷物落下は重大な事故に直結します。ホームセンターのロープは手軽ですが、大切な車と家族を守るため、積載には信頼できるプロ仕様の固定具を選んでください /
ランクル60の総合的な解説に戻る場合は、下記の記事を参考にしてください。


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