「無対策で重量級トレーラーを引けば、AT(オートマ)が熱ダレでブローして数十万円が飛びます。」
「プラドなら重いボートも余裕でしょ?」と、よく調べずに安いヒッチメンバーを選ぼうとしていませんか?
しかし、現実はカタログのようにはいきません。
用途に合わないヒッチを選べばフレームを歪ませ、重いトレーラーを引けば燃費はリッター5kmを割り込みます。
さらに、車検証の記載を変更する「950登録」を業者に丸投げすれば、数万円の代行費用を無駄に払うハメになってしまうのです。
この記事を読めば、奥さんの逆鱗に触れる
「数十万円のミッション修理費」
と、業者に払う
「無駄な950登録代行費」
を完全回避できます。
歴代ランクルで様々なものを牽引し、過去に手痛いミッションブローも経験した筆者が、実際の修理伝票と陸運局での記録ファイルをもとに「牽引のリアル」を暴露します。
【この記事の要約】
- 牽引能力:ディーゼルは最大約2000kg(ガソリン車は軽量向け)
- 維持費の現実:燃費は半減(5km/L)、ATF寿命は3万kmに激減
- ヒッチ選び:バスボート等(2トン)を引くなら「Global Tight」一択
- 950登録:業者に頼まず、自分で陸運局へ行けば数百円で完結
なお、プラド150のボディサイズや全体的なスペックの全貌については、下記の記事で詳しく解説しています。

それでは、愛車の寿命を削らず、家族の笑顔も守りながら安全な牽引ライフを送るための準備を始めましょう。
プラド150の牽引能力は「最大2000kg」

結論から言うと、プラド150は優秀な牽引車ですが、物理的な限界(最大約2000kg)が存在します。
強靭なラダーフレーム構造を採用しているため、モノコック構造のヤワなSUVに比べて牽引には圧倒的に有利です。
しかし、だからといって何でも引けるわけではありません。
【理由】ブレーキの有無で変わる牽引重量の壁
日本国内で牽引を行う場合、引かれる側(トレーラー)に慣性ブレーキ等がついているかどうかで、牽引できる重さが法的に変わります。
プラド150の場合、連結検討(後述)を行うと、概ね以下の数値が算出されます。
【プラド150 牽引能力(トレーラーブレーキ別)一覧表】
| トレーラー側ブレーキ | 最大牽引重量 | 対象目安 |
|---|---|---|
| 無し | 750kg | カーゴ / 小型船 |
| 有り | 約2000kg | バスボート等 |
ブレーキ無しの「750kg」の壁を超えるには、トレーラー側に慣性ブレーキなどの主ブレーキが必要です。
750kgを超える重量級トレーラーを牽引するには、車の能力以前に運転者の「牽引免許」が必須になります。
免許取得のハードルや教習所の現実については、下記の記事で詳しく解説しています。

【具体例】ガソリン車とディーゼル車の適性
牽引時に明確な差が出るのがエンジンです。
もちろん、近場の海で軽量な水上バイクやカーゴトレーラーを引く程度なら、2.7Lガソリン車(2TR-FE)でも全く問題ありません。
ただ、トルクが細いため、750kgを超えるトレーラーを引くと坂道でエンジンが悲鳴を上げます。
合流での加速も極端にもたつくため、運転には相当なストレスがかかります。
長距離や重量級のバスボート牽引を想定するなら、低速トルクの塊である2.8Lクリーンディーゼル車(1GD-FTV)が圧倒的に有利です。
もしこれから牽引をメインの目的に据えて車両の乗り換えを検討しているなら、最新モデルとの比較も欠かせません。
最新の250系や、再再販された70系の牽引事情(引ける重量やフレーム構造の違い)については、下記の記事でそれぞれ詳しく解説しています。

プラド150で牽引すると燃費は5km/L、ATF寿命は激減する

牽引ライフを始める前に、必ず知っておくべき
「財布と車へのダメージ(結論)」
を突きつけます。
【プラド150 牽引時の燃費・維持費 比較表】
| 消耗項目 | 通常時 | 牽引時 (1000kg超) | 評価 |
|---|---|---|---|
| 実燃費 | 10.0km/L | 5.0km/L | × |
| ATF寿命 | 10万km | 3万km | × |
| パッド寿命 | 5万km | 2.5万km | △ |
【現実】高速道路でも実燃費は「5km/L」に転落
ご覧の通り、牽引時の燃費は半分、消耗品の寿命も半分になります。
高速道路に乗っても燃費は1桁台に転落。
まるで穴の空いたバケツで燃料を運んでいるような絶望感
を味わうことになります。
【恐怖】真夏の牽引はミッション(AT)を破壊する
特に恐ろしいのがAT(オートマ)への熱ダメージです。
真夏の炎天下でボートを牽引し、そのまま海沿いの大渋滞にはまれば、ATF(オートマフルード)はあっという間に熱ダレを起こします。
「ディーラーで無交換と言われた」と放置すれば、数十万円のミッション載せ替えが待っています。
長く乗りたいなら、牽引車は3万kmごとのATF交換が必須です。
【警告】タイヤとブレーキの摩耗スピードが倍増
重いトレーラーの慣性力が後ろからのしかかるため、ブレーキパッドや
タイヤの摩耗
も通常の倍近いスピードで進みます。
特にリアタイヤの溝が減った状態での牽引は、雨の日のスリップ事故の元凶です。
タイヤの減りが早いと感じたら、放置して事故を起こす前に新品へ交換してください。
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ここまで読んで「牽引はダメージが大きすぎる」と尻込みした方もいるかもしれません。
もし目的が「濡れ物やキャンプ道具の積載」であれば、車を痛めつける牽引ではなく、ルーフへの積載で解決するケースも多々あります。
積載力を安全に底上げするルーフラック選びについては、下記の記事で詳しく解説しています。
プラド150用ヒッチメンバーは「Global Tight」一択

ヒッチメンバー選びで失敗すると、使い物にならないだけでなく、最悪の場合は走行中にトレーラーが脱落します。
【比較】重量と用途で変わるおすすめメーカー
ヒッチメンバーは、用途に合わせてメーカーを選ぶのが鉄則です。
【プラド150 ヒッチメンバー 牽引能力・おすすめ比較表】
| メーカー | ターゲット (重量) | 強度 | 評価 |
|---|---|---|---|
| サントレックス | 水上バイク(〜750kg) | 普通 | ○ |
| SOREX | 小型ボート(〜750kg) | 普通 | ○ |
| Global Tight | バスボート(〜2T) | 最強 | ◎ |
結論から言うと、ヒッチメンバーは大は小を兼ねます。
ジェットスキーしか引かないと決めているなら、安価で普及率No.1の「サントレックス」や、見た目が美しい「SOREX」のCクラス(750kg)で十分です。
しかし、将来的に「キャンピングトレーラーを引きたくなった」「友人の重いバスボートを引くことになった」という可能性があるなら、極厚スチールで専用設計された
「Global Tight(グローバルタイト)」一択
です。
フレームの既存穴をフル活用して固定するため、プラドの潜在能力(2000kg)を限界まで引き出せます。
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【注意点】最高グレード「TZ-G」と年式の適合トラップ
ヒッチメンバー選びで最も注意すべきは、グレードと年式です。
最高グレード「TZ-G」オーナーへの絶望的な宣告
もしあなたの愛車がリアエアサスとKDSS(キネティックダイナミックサスペンションシステム)を搭載した「TZ-G」なら、覚悟してください。
下回りの構造が複雑すぎるため、市販のヒッチメンバーの8割が「TZ-G非適合(取付不可)」です。
適合する製品を探すだけで一苦労します。
どうしてもTZ-Gで牽引したい場合は、ネットで安易に買わず、四駆専門のカスタムショップにワンオフ(特注)製作を含めて相談するのが確実です。
さらに、プラド150は14年間の歴史の中で「前期・中期・後期」と顔とお尻(バンパー形状)を変えています。
ヤフオクなどで「プラド150用」とだけ書かれた中古品を安易に買うと、バンパーに激突して付きません。
必ず年式に適合したモデルを新品で買いましょう。
【リスク】垂直荷重の無視と「全長延長」による激突
初心者が陥りがちな罠が「垂直荷重」の無視です。
牽引能力(引っ張る力)だけでなく、ヒッチボールの上から垂直にかかる重さ(垂直荷重)にも限界があります。
バランスの悪いトレーラーを繋ぐと、ヒッチメンバーの根元がテコの原理でもげてしまいます。
意外な落とし穴が「車の全長が伸びる」こと。
ヒッチメンバーのレシーバーが後ろに出っ張るため、スーパーの駐車場や自宅の車庫で、いつもの感覚でバックすると輪止めよりも先に壁やフェンスに激突します。
大地編集長のワンポイントアドバイス

予算の都合はあると思いますが、命に関わる牽引装置だけは「中途半端な安い海外製は絶対に買うな」と強くお伝えしたいです。
私も過去に某オークションで得体の知れない激安ヒッチを買い、たった1年でサビだらけになってボルトが固着。
外すこともできず、駐車場で一人泣きながらサンダーで火花を散らして切断した苦い経験があります。
特にモデリスタなどの社外エアロを組んでいる人は要注意です。
エアロ対応品を選ぶか、エアロを潔くカットする覚悟が必要です。
そして配線。
純正テールランプから直接エレクトロタップで電源を横取りするのは、絶対にやめてください。
最近の車は電圧変化に敏感なので、エラーが出ます。
必ずバッテリーから直接電源を取るリレーユニット(誤作動防止ユニット)を噛ませて配線してください。
ここで数百円をケチると、高額なコンピューターを壊す原因になりますよ。
プラド150の950登録手順|自分でやれば数百円で完了

ヒッチメンバーを付けただけでは、公道を引いて走ることはできません。
950登録とは、自動車の車検証の備考欄に、牽引可能なトレーラーの車両総重量の範囲を記載する法的手続きのことです。
無登録での牽引は道路交通法違反となり、万が一の事故時に任意保険が一切下りない致命的なリスクを伴います。
業者に頼むと1万〜2万円取られますが、自分でやれば用紙代などの数百円で済みます。
まず、「諸元データ」をもとに、どれだけの重さを引っ張れるかを計算した「連結検討書」を作成します。
計算には国土交通省の細かなデータが必要ですが、現在は親切な方がウェブ上で公開している「連結検討計算ツール」を使うのが一番手っ取り早いです。
車検証の数値(車両重量、軸重、制動力など)を入力するだけで自動で連結検討書が出力されます。
この書類を印刷してください。
管轄の陸運局(運輸支局)へ以下の書類を持参します。
車本体を持ち込む必要はありません(書類だけの審査です)。
最近は電子車検証になっていますが、基本の窓口手続きは変わりません。
- 車検証(原本)
- 作成した連結検討書
- 所有者の印鑑(認印でOK)
- OCR申請書 10号様式(陸運局で購入)
- 手数料納付書
窓口で「950登録の記載変更をお願いします」と伝え、書類を提出するだけです。
混んでいなければ1時間程度で、備考欄に牽引重量が印字された新しい車検証が発行されます。
プラド150の牽引に関するよくある質問(Q&A)

結論:正しい知識で「2トンの十字架」を背負え

最後にもう一度、
「財布と愛車を守る鉄則」
を復習しましょう。
- ディーゼル車を選ぶ(ガソリン車での重牽引は苦行)
- 3万kmごとにATFを交換する(数十万のミッションブロー回避)
- 用途に合ったヒッチを選ぶ(本格牽引ならGlobal Tight一択)
- 950登録は自分でやる(業者への数万円のお布施をカット)
で、結局どうすればいい?
まずは、あなたのプラドが牽引の酷使に耐えられる状態か、
「タイヤの残り溝」
と
「前回のATF交換時期」
を確認してください。
そして、これから本格的な牽引を始めるなら、自分の年式とエアロに適合する
「強靭なヒッチメンバーの型番」
をチェックすることから始めましょう。
牽引は車への負担が大きく、維持費も跳ね上がります。
しかし、後ろにボートやキャンピングトレーラーを引いて走る非日常感は、何物にも代えがたい「最高の人生のスパイス」です。
正しい知識と愛車への労りがあれば、プラド150はあなたの期待に必ず応えてくれる最高の相棒になります。
もし、今のプラドがガソリン車で「やっぱり牽引用にディーゼルへ乗り換えたい」、あるいは過酷な牽引で酷使したプラドを「賢く売りたい」と思った時は、足元を見られないよう一括査定で本当の価値を確認してください。
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なぜ私がここまで口酸っぱく「負担」や「故障リスク」について語るのか? それは私自身が過去にランクルの維持やカスタムで無数の失敗をし、高い授業料を払ってきたからです。
私の泥臭い車歴と失敗談は、下記のプロフィールで赤裸々に語っています。

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プラド150の全体的なサイズ感やスペックの総合的な解説に戻る場合は、下記の記事を参考にしてください。


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