▼ 記事の要点(3行まとめ)
- 車両480万円は罠。必須オプションと諸費用で「乗り出し580万円」が現実ライン。
- 「前後デフロック」を付けないランクル70は、リセール価値がゴミになる。
- 盗難リスクはS級。社外セキュリティ(25万円〜)は車両代の一部と考えよ。
「カタログ価格の480万円なら、ギリギリ手が届く」
もしあなたがそう皮算用して商談に向かうなら、玄関で引き返してください。その認識のままディーラーに行くと、見積書を見た瞬間に膝から崩れ落ちることになります。
再再販ランクル70(GDJ76W)をまともに乗るための予算は「580万円」です。
カタログの480万円は、あくまで「何も付いていない鉄の箱」の価格です。そこから必須級のオプション、3ナンバー化で跳ね上がった諸費用、そしてランクルには避けて通れない「盗難対策費用(セキュリティ)」を足せば、100万円など一瞬で飛びます。
この記事では、ランクル250の現役オーナーであり、歴代ランクルで50万kmを走破した私が、再再販モデルのリアルな「乗り出し価格」を、営業マンが口を閉ざすセキュリティ費用まで含めてシミュレーションします。
「お金を用意しても、抽選に外れて買えない」という理不尽な現状も含め、賢く購入するための最終防衛ラインとして活用してください。
なお、ランクル70(再再販)という車の全体像や特徴については、下記の記事で詳しく解説しています。
\ 「再再販」の全貌を、忖度なしで完全解説 /

ランクル70再再販の乗り出し価格は「約580万円」です

結論を断定します。ランクル70(再再販モデル)を「安心して乗れる状態」で納車する場合、予算は580万円見ておく必要があります。
そもそも乗り出し価格とは、車両本体価格に加え、メーカーオプション、ディーラーオプション、税金・自賠責保険などの諸費用を合計した、「実際に公道を走り出すために必要な総支払額」のことです。
「車両本体480万円なのに、なんで100万円も上がるんだ? ぼったくりか?」
そう思うのも無理はありません。しかし、そのカラクリは「3ナンバー化による税金の重さ」と「現代の車としては少なすぎる標準装備」、そして何より「世界一盗まれる車」であるがゆえの防衛費にあります。
まずは、私の経験に基づく「現実的な見積もりシミュレーション」を見てください。カタログの数字遊びではありません。
乗り出し価格シミュレーション(現実ライン)
| 項目 | 金額(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| 車両本体価格 | 4,800,000円 | AXグレード(3ナンバー・軽油) |
| メーカーオプション | 約55,000円 | 前後デフロック(強制必須) |
| ディーラーオプション | 約350,000円 | ベーシックナビ、ETC、マット等 |
| 諸費用(税金・保険) | 約300,000円 | 重量税、環境性能割、自賠責など |
| 社外セキュリティ | 約250,000円 | IGLA2+スキャナー等(必須経費) |
| 乗り出し総額 | 約5,755,000円 | 値引き前のリアルな数字 |
多くのメディアが出す「550万円」という数字には、セキュリティ費用が含まれていません。しかし、ランクル70をノーガードで青空駐車するのは、「ご自由にどうぞ」と現金を道端に置くのと同じです。CANインベーダー等の手口で数分で盗まれるリスクを考えれば、セキュリティ代は「車両価格の一部」と捉えるべきです。
車両本体480万円と必須オプションの現実

再再販ランクル70のグレードは「AX」の1種類のみ。迷う余地はありませんが、ここで絶対にケチってはいけないオプションがあります。
メーカーオプションは「デフロック」一択
メーカーオプション(工場でしか付けられない装備)は非常に少ないですが、「電動リヤデフロック(前後デフロック)」だけは、借金してでも付けてください。
価格は約55,000円です。
「オフロードなんて走らないから要らない」という意見は無視して構いません。これは実用性だけでなく、将来手放す際のリセールバリューに「数十万円〜100万円単位」で影響する最重要パーツだからです。
海外バイヤーは「デフロックの有無」を最重要視します。これがないランクル70は、数年後の売却時に「ただの中古車」として扱われ、査定額で泣くことになります。私がかつて80系を手放した時も、デフロックの有無で査定マンの目の色が変わったのを覚えています。
寒冷地仕様の扱い
寒冷地仕様については、バッテリー容量のアップやヒーター機能の強化が含まれます。数万円程度の差ですので、リセールを考慮するなら付けておいて損はありませんが、デフロックほどの「強制力」はありません。予算が厳しければ削っても良いでしょう。
諸費用と税金の「重さ」を知る

ここが旧型(再販ガソリン・丸目)との大きな違いです。
今回の再再販モデル(GDJ76W)は、「3ナンバー(乗用)登録」になります。
1ナンバー(貨物)との違い:毎年3.5万円の損失
かつてのランクル70は1ナンバー(貨物)登録だったため、毎年5月の自動車税は「16,000円」と激安でした。
しかし、今回は3ナンバーの乗用車です。
- 旧型(1ナンバー): 自動車税 16,000円/年(ただし車検は毎年)
- 新型(3ナンバー): 自動車税 51,000円/年(2.8Lディーゼル)
毎年春に、約35,000円高い税金が請求されます。車検が2年ごと(新車時は3年)になるメリットはありますが、重量税も乗用車区分で高くなります。
「ランクルは維持費が安い貨物車」という常識は、もう通用しません。5月になるたびに「高いな」と舌打ちすることになりますが、それもまたランクルオーナーの嗜みです。
おすすめディーラーオプションと不要なもの

ディーラーの営業マンは、利益率の高いオプションを親切な顔で勧めてきます。しかし、彼らの言う通りにしていると支払総額は600万円を超えます。必要なものだけを選別しましょう。
必要なオプション(三種の神器)
- フロアマット: 純正のラバーマットが雰囲気ですが、社外品(WeatherTechなど)で安く済ませるのも賢い手です。泥だらけのブーツで乗り込むなら、ラバー一択です。
- サイドバイザー: 雨の日の換気に必須です。70の窓は垂直に近いため、雨が入り込みやすいのです。
- ベーシックなナビ・ETC: 最新のディスプレイオーディオも選べますが、70の無骨なインパネにはシンプルなナビが似合います。
慎重に検討すべき(不要な)オプション
- モデリスタ等の外装パーツ: 見た目はカッコいいですが、セットで揃えると数十万円飛びます。しかも、売却時のプラス査定は購入額の半分も戻ってきません。「本当に自分が欲しいか」だけで判断してください。投資としては最悪です。
- 高額なコーティング: ディーラーのコーティング(10万円〜)は割高です。専門店にお願いした方が、安くて高品質な施工ができます。どうせ林道で枝パンチを食らうなら、最初は施工しないというのも一つの手です。
大地編集長のワンポイントアドバイス

見積もり書の端っこにある『JAF入会金』や『メンテナンスパック』、言われるがままハンコを押そうとしていませんか?
正直に言います。ランクル70を買うなら、値引き交渉にエネルギーを使うのは時間の無駄です。この車は黙っていても売れるので、営業マンも『値引きゼロですが、嫌なら次の人に売ります』というスタンス(口には出しませんが)です。5万円引ければ御の字でしょう。
その代わり、戦うべき場所は『下取り車の査定額』です。
ディーラーの下取り査定は、市場相場より平気で30万〜50万円安く提示されます。ここで『面倒だから』と下取りに出してしまうのが、一番の大損です。
私も過去、ランクル80を手放す際にディーラー査定を信じて30万円損しかけました。買取専門店と競わせるその一手間で、デフロック代と諸費用分、さらにはセキュリティ代くらいは簡単に浮きますよ
編集長が使う「売却サービス」の賢い使い分け

あなたの愛車の状態や、性格(電話対応の可否)によって、使うべきサービスは異なります。損をしないために、以下を参考にしてください。
| 特徴 | おすすめのサービス | こんな人に向いています |
|---|---|---|
| 電話が少ない | 【ユーカーパック】 | ・一括査定の「電話ラッシュ」が嫌いな人 ・オークション形式で高く売りたい人 ・今の相場だけ知りたい人 |
| どんな車もOK | 【カーネクスト】 | ・10年落ち、10万km超えの車 ・ディーラーで「下取り0円」と言われた車 ・故障車や不動車を手放したい人 |
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競合モデル(ランクル250)との価格差

同じランクルシリーズの最新作「250」と比較して迷う人も多いでしょう。実は、価格帯は絶妙に被っています。
| 車種 | グレード | 車両本体価格 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ランクル70 | AX | 480万円 | 質実剛健、リセール最強クラス、装備は簡素 |
| ランクル250 | GX | 520万円 | 250の廉価版。装備は70より良いが質素 |
| ランクル250 | VX (Gas) | 545万円 | ガソリン車。装備充実、快適性は段違い |
乗り出し580万円(セキュリティ込)というのは、ランクル250のガソリンモデル(VX)が視野に入る金額です。
「不便さを愛せるか」「快適性を取るか」。この価格差なら、金額よりも「ライフスタイルに合うか」で選ばないと、納車後に絶対後悔します。
250オーナーの私から見ても、70の「不便さ」は魅力です。しかし、家族を乗せて長距離を走るなら、250の快適性が恋しくなるのも事実。
両車の違いや選び方については、下記の記事で徹底比較しています。
\ 「丸目」か「異形」か。維持費の差まで徹底比較 /
※上記は再販・再再販比較ですが、250との比較記事(No.250-3等)も参照してください。
\ 実は70と同じ予算で買える? 250の見積もり公開 /

ランクル70の価格に関するよくある質問(FAQ)

まとめ:580万円の価値はあるか?

ランクル70の再再販モデルは、乗り出しで約580万円(セキュリティ込)。
決して安い買い物ではありません。しかし、その金額を払う価値は十分にあると私は断言します。
- 流行り廃りのないデザイン: 10年乗っても古さを感じさせない。
- 圧倒的な資産価値: 「貯金箱」に乗っているような安心感。
- 唯一無二の体験: 不便さすら楽しみに変わる、特別なカーライフ。
ただし、「抽選に外れて買えないリスク」と「下取り車を安く手放して損をするリスク」だけは回避してください。
特に下取りに関しては、あなたの行動次第で数十万円の差がつきます。新車値引きが期待できない今、あなたの愛車を高く売ることだけが、唯一の「実質値引き」を勝ち取る方法です。
「面倒だからディーラーでいいや」
その一瞬の妥協が、デフロック代とセキュリティ代をドブに捨てることになります。
私がそうだったように、後悔してほしくないのです。
古い車や多走行車なら、こちらが最強です。
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私の過去の失敗談や、ランクルを維持するための泥臭い金銭事情については、プロフィールで赤裸々に語っています。
\ なぜここまで書けるのか? 私の「車歴と失敗」 /

もしこの記事が、あなたの背中を押す(あるいは踏みとどまらせる)きっかけになったなら、ぜひSNSでシェアやメッセージをください。「見積もり行ってきました!」「大地の言う通りでした!」という報告、熱く待っています。
それでは、良いランクルライフを!
ランクル70の全体像に戻る場合はこちら
\ ランクル70の基礎知識からマニアック情報まで /

免責事項
※本記事の価格シミュレーションは執筆時点の税制・価格に基づく試算です。実際の見積もりはディーラーにてご確認ください。また、DIY作業やカスタム、売却サービスの利用は、ご自身の判断と責任において行ってください。著者はこれらの行為による損害について一切の責任を負いません。

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