「首と腰が痛くて、一睡もできなかった…」
四角いボディから広大な車内を想像し、意気揚々とランクル70で車中泊に挑んで絶望していませんか?
結論から言います。
ランクル70の荷室長は約140cmしかなく、大人がそのまま寝ることは不可能です。
無理やり丸まって寝れば、シートの段差とむき出しの鉄板からの冷気が、あなたの体力と翌日のモチベーションを容赦なく奪い去ります。
最新SUVのような「シートを倒すだけで快適なフルフラット空間」など、70系には存在しないのです。
本記事では、歴代ランクルを乗り継ぎ地球12周分(50万km)を走破してきた私(編集長・大地)が、自身の「腰痛とベニヤ板崩壊」という泥臭い失敗体験を元に、狭い70の荷室を極上のフルフラット空間に変える方法を徹底解説します。
この記事を読めば、翌朝に体の痛みで後悔することなく、万全の体調で林道アタックや釣りに出かけられる「最強の寝床」を手に入れることができます。
【この記事の要約(3秒でわかる不都合な真実と対策)】
- 絶望の寸法: 後席を跳ね上げても荷室長は140cm。大人は真っ直ぐ寝られない。
- 拷問の段差: そのまま寝ると金具と段差で確実に腰を破壊する。
- 最適解: 約10万円の「専用ベッドキット」で高さを稼ぎ、長さ180cmと収納を確保する。
- 妥協案: 自作DIYはきしみ音のリスク大。最低でも「厚さ10cmのインフレーターマット」が必須。
「四角くて広い」というカタログのイメージだけで購入すると、圧倒的な収納の少なさと後席の狭さで家族から不満が噴出し、せっかくの愛車選びを後悔してしまうリスクがあります。

ランクル70の車中泊は無理?荷室長140cmと段差の絶望

結論から言います。
ランクル70(バンモデル・GDJ76W等)で、無加工のまま快適な車中泊をするのは物理的に不可能です。
荷室長140cmでは大人が足を伸ばせない
ランクル70のセカンドシートは「タンブル方式」を採用しています。
タンブル方式とは、背もたれを前に倒した後、座面ごとさらに前方に跳ね上げて格納するシートアレンジのことです。
これを折りたたんだ状態での、バックドアからシート後端までの荷室長(フロア長)は、約135cm〜140cmしかありません。
子供なら寝られますが、大人は完全に膝を曲げて丸まる必要があります。
前席(運転席・助手席)を一番前までスライドさせれば、背もたれまでの空間を含めて約170cm〜180cmの長さを確保できます。
しかし、跳ね上げた分厚いセカンドシートが巨大な「壁」となって立ちはだかるため、そのままでは足を伸ばすスペースとして使えません。
タイヤハウスと金具の段差が腰を破壊する
仮に斜めに寝転がって長さを確保したとしても、次に襲いかかってくるのが「段差」です。
ランクル70の荷室フロア自体は平らですが、左右にタイヤハウスの出っ張りがあり、横幅が制限されます。
さらに、少しでも前方に頭や足を逃がそうとすると、フロアとシートの金具、そしてシートバックの間に容赦ない段差と隙間が存在します。
ここに薄い銀マットを敷いた程度で寝れば、翌朝には確実に接骨院のお世話になります。
【ランクル70 荷室寸法・車中泊適性 スペック表】
| 状態・項目 | フロア長(目安) | 車中泊の評価 |
|---|---|---|
| 通常時(5人乗車) | 約100cm | ×(不可) |
| 後席タンブル時 | 約135〜140cm | △(子供のみ可) |
| 前席スライド最大 | 約170〜180cm | △(後席が壁・段差大) |
| 床面のフラット度 | – | ×(金具・段差あり) |
ご覧の通り、ランクル70の荷室はそのままでは「×(不可)」です。
唯一大人が寝られる約180cmの長さを確保しても、巨大な段差が腰を破壊します。
無加工での車中泊は、実質不可能だと考えてください。
ランクル70用ベッドキット導入で長さ180cmの極上フラットへ

ランクル70の絶望的な寸法と段差をクリアする最も確実で手っ取り早い解決策は、社外品の「車種専用ベッドキット」を導入することです。
跳ね上げた後席をかわす「底上げ」効果
専用ベッドキットの最大のメリットは、高い位置に「底上げ」されたフラットな床を作れる点です。
荷室の床面から約40cm〜50cm高い位置にベッドボードを設置することで、前方に跳ね上げたセカンドシートの「壁」の高さをかわします。
その上部空間までを就寝スペースとして活用できるようになるのです。
これにより、大人が足を伸ばせる180cm以上のフルフラット空間がようやく誕生します。
巨大な床下収納の確保と「車検指定部品」の真実
ベッドボードの下は巨大な収納スペースになります。
車中泊では就寝時に荷物の逃げ場がなくなりますが、ベッド下があればクーラーボックスやキャンプ道具、工具などをスッキリと収めることができ、車内が散らかりません。
また、既存オーナー層が最も気にする「ベッドキットを積んだまま車検に通るか?」という疑問ですが、結論から言えば「通ります」。
市販のベッドキットは「指定部品(手荷物や積載物と同じ扱い)」となるため、ボルトや溶接で車体に恒久的に固定しない限り、構造変更などの複雑な手続きは不要です。
【ランクル70 ベッドキット vs DIY自作 比較表】
| 比較ポイント | 専用ベッドキット | イレクターDIY自作 |
|---|---|---|
| 費用 | 約7万〜15万円 | 約2万〜4万円 |
| 設置の手間 | ◎(数十分) | ×(数日・工具必須) |
| 強度・寝心地 | ◎(異音なし) | △(きしみ音リスク) |
| 総合評価 | ◎(推奨) | ○(自己責任) |
表の通り、費用面ではDIYが圧倒的に安く済みます。
しかし、走行中の不快なきしみ音や、就寝時の底抜けリスクを考慮すると、総合評価は「専用ベッドキット」の圧勝です。
「休日の時間をDIYの苦労で潰したくない」「最初から極上のフラット空間が欲しい」という方は、専用品を買うのが最も賢明な選択と言えます。
予算を抑えようと自作したものの、走行中のきしみ音に耐えきれず、最終的に買い直して「二重の出費」になってしまうオーナーを私も何人も見てきました。
>>楽天市場でランクル70専用ベッドキットの適合と価格を確認する
ただし、デメリットもあります。それは「重さ」と「価格」です。
頑丈なフレームとマットは数十キロの重量増となり、普段使いで荷室に背の高い荷物を積む際には非常に邪魔になります。
車中泊ベッドのDIY(自作)は「きしみ音」と手間で後悔する

「ベッドキットに10万円も払えない」「自分で作る過程も楽しみたい」というオーナーにとって、イレクターパイプとコンパネ(合板)を使ったベッド自作は定番のカスタムです。
しかし、現場のリアルをお伝えすると、想像以上に面倒くさく、失敗のリスクが伴います。
イレクターパイプ自作の地獄の手順
自作する場合、以下のような途方もない作業が待っています。
ランクル70の荷室は微妙に傾斜しており、タイヤハウスの形状も複雑です。
ここでミリ単位の計算をミスると、後で泣きを見ます。
専用のパイプカッターで何十本も金属パイプを切断します。
鉄の粉で手が真っ黒になり、握力が死にます。
ジグソーを使って、分厚い木材を荷室の形状に合わせて曲線カットします。
カットした木材にウレタンマットをスプレー糊で貼り付けます。
さらに上から合皮(フェイクレザー)を被せて、巨大なホッチキス(タッカー)でバチンバチンと留めていきます。
素人DIYを襲う「強度不足」と「きしみ音」
特に素人が陥りやすいのが「強度の不足」と「走行中の異音」です。
走行中の振動でイレクターパイプのジョイントが緩み、カーブのたびに「ギシギシ」「ガタガタ」と盛大な音を立てるようになります。
また、就寝中に寝返りを打った瞬間、パイプが外れて床が抜けるという悲劇も珍しくありません。
もしあなたが「それでも自分の手で理想のベッドを作り上げたい!」という熱いDIY魂を持っているなら、ホームセンターで部材を探し回るよりも、ネットで専門パーツを揃えた方が圧倒的に効率的です。
強度の低いプラスチックジョイントなどで無理に組むと、就寝中に床が抜けて怪我をしたり、愛車の内装を傷つけてしまう危険があります。
>>DIYにおすすめ!パイプとジョイントでアイデア無限大【スパクリショップ】
※免責事項:
DIYでのベッド製作および使用は自己責任で行ってください。
走行中の崩壊による事故や、車体へのダメージについて当ブログは一切の責任を負いません。
編集長の失敗談:安物ベニヤベッドの崩壊

私は過去、ランクル80時代に「安く済ませよう」と薄いベニヤ板と発泡スチロールのブロックで適当な底上げベッドを作ったことがあります。
結果はどうだったか?
夜中に寝返りを打った瞬間にベニヤが「バキッ」と割れ、荷室の底に体がめり込んだ状態で朝を迎えました。あの時の腰の痛みと情けなさは今でも忘れません。
ランクル70で自作をするなら、絶対に強度(足の数と木材の厚み)だけはケチらないでください。
もしDIYが不安なら、市販のベッドキットを検討するか、せめて「厚さ10cm以上のインフレーターマット」を買って、段差の隙間を毛布やクッションで死ぬ気で埋めて寝てください。マットの厚みは、車中泊における「正義」です。
ランクル70の車中泊で凍えないための「防寒・結露」対策

ランクル70特有の不都合な真実がもう一つあります。それは「鉄板むき出しの内装」です。
最近の車のようにプラスチックの内張りで覆われていない部分が多いため、ランクル70の車内は外気温の影響をダイレクトに受けます。
鉄板むき出しの車内は「結露」で水浸しになる
冬の車中泊では、車内は文字通り「冷蔵庫」と化します。そして厄介なのが結露です。
人間の呼気から出る水分が冷たい鉄板に触れることで大量の水滴となり、朝起きると窓ガラスだけでなく、内装の鉄板部分からもポタポタと水が垂れてきて、寝袋や荷物を濡らします。
窓の断熱を怠ると、朝起きた時に車内が結露で水浸しになり、高価なキャンプ道具や寝袋にカビが生えて使い物にならなくなります。

命を守る「ポータブル電源」と他車種のリアル
「寒ければエンジンをかければいい」という考えは致命的です。
冬山のアイドリングは一酸化炭素中毒の命の危険があり、キャンプ場では騒音トラブルで一発退場になります。
安全に暖を取るなら、電気毛布を動かせる「ポータブル電源」が必須です。

もしこれからランクル選びをする段階なら、70の特異な荷室サイズを知らずに契約すると、納車後に「こんなはずじゃなかった」と家族の不満につながる可能性があります。

ランクル70の車中泊に関するよくある質問(Q&A)

まとめ:ランクル70で極上の車中泊を手に入れる鉄則

最後にもう一度、「ランクル70で翌朝まで熟睡するための鉄則」を復習しましょう。
- 無加工はNG: そのまま寝るのは拷問。必ず「段差」と「長さ」の対策をする。
- 専用品に頼る: 約10万円の「専用ベッドキット」なら、底上げで長さ180cmと収納を両立できる。
- マットは厚さ命: ベッドを買わないなら、絶対に「厚さ10cm以上のインフレーターマット」で段差を消す。
- 冷気対策: 冬は「専用サンシェード」で窓の結露と極寒を防ぐ。
ランクル70の車内は、決して車中泊に優しい作りではありません。
しかし、その不便さを知恵と工夫(あるいは課金)で乗り越え、自分だけの「動く秘密基地」を完成させた時の喜びは、出来合いのキャンピングカーでは絶対に味わえない極上の体験です。
手間とお金はかかりますが、それ以上の「非日常の思い出」を約束してくれる最高の相棒になるはずです。
まずは今すぐ、あなたの「寝床の要」となるアイテムを選び、次回の車中泊に向けて準備を始めましょう。
私が過去の失敗を経て行き着いたのが、段差を無効化する専用マットです。サイズが合わない汎用品を何枚も重ねるより、結果的に満足度が高く、快適な夜を約束してくれます。
自作の手間や強度への不安をなくし、最初から完璧なフラット空間を手に入れたいなら、専用キットの導入が最も確実な近道です。
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なぜ私がここまで辛口に、そして泥臭いDIYの現実を書けるのか?
私の過去の失敗談(ベニヤ板崩壊事件含む)と、ランクルと共に歩んできた車歴は、下記のプロフィールで赤裸々に語っています。

もしこの記事が、あなたの車中泊計画の少しでも役に立ったら、ぜひSNSでのシェアや、あなたが作った自作ベッドの写真をメッセージで送っていただけると最高に嬉しいです。次の記事を書く、強力な原動力になります!
車中泊の前に、まずはランクル70の「日常使いにおける圧倒的な不便さ」を理解しておかないと、納車後に高確率で後悔することになりまます。


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