700万円の契約書にハンコを押す前に、一つだけ残酷な質問をさせてください。
あなたはカタログの綺麗な写真だけを見て、「これだけ高い車だから、内装もハリアーみたいに豪華で快適だろう」と勘違いしていませんか?
もしそうなら、納車日に奥様から「なにこのプラスチックの車、商用車みたい」と冷ややかな視線を浴び、家庭の空気が凍りつくことになります。
編集長の大地です。歴代ランクルで地球12周分を走ってきた私から断言しますが、250系の内装は「極めて実用的」であり、言葉を選ばずに言えば「驚くほど素っ気ない」ものです。
この記事では、ディーラー営業マンが口を閉ざす「内装のチープな現実」と、それでも選ぶべき「機能美という価値」について、オーナーの実体験に基づき徹底解説します。
特に「7人乗り」を検討中のパパへ。3列目シートは「拷問器具」に近いという事実を、契約前に知っておいてください。後悔する前に、まずはランクル250の運転席に座ったつもりで、最後までお付き合いください。
この記事の要約
- 内装は「高級感」皆無。プラスチッキーだが泥汚れには最強。
- 3列目は大人が座ると「膝が顎に当たる」レベルの狭さ。
- ピアノブラック加飾は納車1週間で傷だらけになる覚悟が必要。
※250系の全体的な評価については、下記の記事で解説しています。

ランクル250の内装は「チープ」か「機能美」か?

結論から申し上げます。一般的な高級SUV(ハリアーやレクサスRXなど)と比較すれば、ランクル250の内装は間違いなく「チープ(安っぽい)」です。
しかし、これはコストカットによる手抜きではありません。過酷な環境で使い倒すための「オフローダーとしての機能美」です。
誤魔化しのないプラスチックの理由
ダッシュボード下部やドアパネルなど、手が触れる多くの部分にハードプラスチックが採用されています。
「700万の車でこれはないだろう」と感じるかもしれません。しかし、私が林道で泥だらけになったブーツのまま乗り込み、ドアパネルを蹴ってしまっても、このプラスチックなら濡れ雑巾で一拭きすれば元通りです。
もしこれが高級レザーやアルカンターラだったらどうでしょう?泥が染み込み、見るも無惨なシミになります。「高級素材は、現場では無力」。これがランクルの哲学です。
直感操作できる物理スイッチの山
最近の車はタッチパネルに集約されがちですが、ランクル250はエアコンも走行モードも、すべて「物理スイッチ」です。トグルスイッチやシーソー式スイッチが所狭しと並んでいます。
揺れる車内で、分厚い作業用手袋をしていても、ブラインドタッチで確実に操作できる。この「ごちゃごちゃ感」こそが、ランクル乗りの心をくすぐるコックピットの正体であり、命を守る設計なのです。スマートさなど不要です。
ランクル250の内装スペックと質感の現実

ここでは、具体的な質感と装備について、カタログ値ではなく「触り心地」と「使い勝手」で評価します。
| 項目 | 評価 | 現場のリアル |
|---|---|---|
| インパネ質感 | △ | ソフトパッドは上部のみ。下部は爪で叩くとコンコン鳴る硬質樹脂。 |
| シート表皮 | ◯ | 上級グレードの本革は「硬い」。長距離でも腰が砕けないコシの強さ。 |
| ナビ画面 | ◎ | 12.3インチは見やすいが、指紋がベタベタ目立つのが欠点。 |
| 収納力 | × | グローブボックスは車検証で埋まる。小物入れは絶望的に少ない。 |
| 静粛性 | ◯ | ディーゼル特有のガラガラ音は入るが、むしろ「味」として楽しめるレベル。 |
VXグレード以上の「本革」の落とし穴
ZXやVXグレードには本革シートが採用されていますが、ソファーのような沈み込む柔らかさは期待しないでください。
長時間のオフロード走行でも体がブレないよう、かなり強めのテンション(張り)がかけられています。「包み込まれるような優しさ」を求めて購入すると、長距離ドライブで逆にお尻が痛くなる可能性があります。
ピアノブラック加飾の悲劇
センターコンソール周辺には広範囲にピアノブラック塗装が施されていますが、これは「最大の汚点」と言っても過言ではありません。
納車直後は美しいですが、私の経験上、1週間もすれば埃と指紋で真っ白になり、タオルで拭けば磨き傷だらけになります。
神経質な方は、納車されたその足で保護フィルムを貼るか、専門店でコーティング施工することをおすすめします。もしDIYで対策するなら、プロも使用するこのコーティング剤が間違いありません。
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大地編集長のワンポイントアドバイス

「ランクルは高級車だ」と思って買うと、納車後に必ず後悔します。
特に奥様を説得する際、「中は広いし、革張りですごいんだよ!」なんて嘘をついてはいけません。試乗の瞬間に「え、トラックみたい、揺れるし狭い」とバレて、家庭の空気が凍りつきます。
正しくはこう説得するのです。
「汚れた靴のままでも乗れるし、子供がジュースをこぼしてもすぐ拭ける。傷がついてもそれが味になる、最強の道具なんだ」
私はかつて、内装の小傷を気にして神経質になり、子供に「靴脱いで乗って!」と怒鳴ってしまったことがあります。今思えば、ランクルの本質を全く理解していませんでした。傷の一つ一つが家族の冒険の記録になる。そう思える人だけが、この車のオーナーになる資格があります。
2列目・3列目シートの居住性と「体育座り」の真実

ファミリー層にとって最重要課題である「後席の広さ」について暴露します。
2列目は合格点だがリクライニングに注意
2列目の足元空間は十分に広く、身長175cmの私が座って足を組んでも余裕があります。
ただし、リクライニング角度はそれほど深く倒れません。「フルフラットにして仮眠」というのは構造上不可能です。あくまで「座って移動する」ための空間であり、リビングのような寛ぎはありません。
3列目は「拷問器具」に近い
はっきり言います。ランクル250の3列目シートに、大人が1時間以上座るのは不可能です。
ラダーフレーム構造の影響で床面が高く、逆に座面は低いため、大人は膝が顎につきそうな「体育座り」を強いられます。足を入れるスペースもありません。
あくまで「緊急用の補助席」または「身長150cm以下の子供専用」と割り切ってください。
もし、日常的に6人以上で移動する予定があるなら、悪いことは言いません。今すぐアルファードかミニバンを買うべきです。ランクルの3列目に、家族の笑顔はありません。

荷室容量と使い勝手:キャンプ道具は載るか?

5人乗りと7人乗りで、荷室の使い勝手は天と地ほど違います。
- 5人乗り(2列):
広大なフラット空間。キャンプ道具一式も余裕で飲み込みます。床下収納も深く、洗車道具などを隠しておけます。 - 7人乗り(3列):
3列目を格納しても、床が高くなるため高さ方向の余裕が減ります。さらに3列目使用時は、手荷物程度しか載りません。
ゴルフバッグ積載のリアル
ゴルフバッグは、真横には積めません。ホイールハウスの張り出しがあるため、斜めにするか、クロスさせて2段積みにする必要があります。この辺りの「意外な狭さ」もランクルあるあるです。
具体的な荷室サイズや、ゴルフバッグ・キャンプ道具の積載シミュレーションについては、下記の記事で詳しく検証しています。

内装の不満点とそれを解消するグッズ

「チープだ」「収納が少ない」と嘆いていても始まりません。足りない部分は、カスタムで補うのがランクル乗りの流儀です。純正のままで乗るなんて、素材の味を楽しむには早すぎます。
- フロアマット:
純正は高い上に汚れが落ちにくい。防水の3Dマット一択です。 - ドリンクホルダー:
純正位置が使いにくい場合、エアコン吹き出し口増設タイプが必須です。 - コンソールトレイ:
深すぎるセンターコンソールを2段化するトレイは、もはや標準装備にしてほしいレベルです。 - 車中泊対策:
窓が大きいランクルは、朝日で強制的に起こされます。毎回畳むのが面倒な人には、この「常時取付型」サンシェードが革命的に便利です。わずか数秒で開閉でき、収納場所にも困りません。
内装の汚れ防止や、弱点をカバーするおすすめの内装カスタムパーツについては、下記の記事で詳しく紹介しています。

ランクル250の内装に関するよくある質問(Q&A)

【結論】不便を愛せる変態だけが、この車に乗れ

ランクル250の内装は、高級ホテルのラウンジではありません。プロが使う「コクピット」であり、傷つくことを前提とした「ギア」です。
- 過度な高級感を期待するな(プラスチッキーこそ正義)。
- 3列目シートに愛はない(あくまで緊急用)。
- ピアノブラックの傷は勲章だ(どうしても嫌なら対策せよ)。
- 汚れを気にせず使い倒せることこそが、最大の贅沢である。
もしあなたが、「やっぱり家族のために、スライドドアがあって、オットマン付きの豪華なシートがいい」と少しでも迷いが生じたなら、無理にランクルを選ぶ必要はありません。アルファードの方が100倍快適で、家族も喜びます。
しかし、「この無骨さがたまらない」「不便さも含めて愛おしい」と感じたなら、あなたはもうこちらの世界(ランクル沼)の住人です。
覚悟は決まりましたか? 決まったのなら、ようこそ。泥と油の匂いがする、最高に楽しいカーライフが待っています。
なぜ私がここまで辛口な本音を書けるのか?私の過去の失敗と車歴は、下記のプロフィールで赤裸々に語っています。

この記事が、あなたの背中を押す(あるいは踏みとどまらせる)きっかけになれば最高です。「参考になった!」「やっぱり買うことにした!」など、SNSでシェアやメッセージをいただけると、次の記事を書く原動力になります!
比較テーブル:後悔しないための次の一歩
内装の質感を確かめるには、カタログ請求や実車確認が不可欠です。悩んでいる時間はもったいない。まずは動いてみましょう。
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ランクル250の総合的な解説(価格・納期・スペック)に戻る場合は、下記の記事を参考にしてください。


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