納車待ちの興奮で眠れない夜を過ごしているあなたへ。
あるいは、やっと手に入れた愛車を駐車場に停め、何度も窓から確認してしまうあなたへ。
水を差すようで心苦しいですが、現実をお伝えしなければなりません。
ランドクルーザープラド(150系)は、「日本で最も、プロの窃盗団に狙われている資産」です。
「うちは田舎だから」「ディーラーで高い純正アラームを付けたから」
もしそう思っているなら、あなたのプラドは明日の朝、駐車場から消えている可能性があります。プロにとって、対策していないプラドを盗むのは「カップラーメンが出来上がるよりも短い時間」で終わる作業だからです。
この記事では、歴代ランクルを乗り継ぎ、現在はランクル250の盗難対策に数百万円(電動シャッター等)を投じた私「大地」が、プラド150をCANインベーダーやリレーアタックから守るための「現実的な最適解」を解説します。
盗まれてから「保険金じゃ同じ車は買えない」と泣く前に。
物理ロックから最強のデジタルセキュリティまで、後悔しないための準備を始めましょう。
【この記事の結論:3行まとめ】
- 純正セキュリティは「無力」。CANインベーダーの前では飾りに過ぎない。
- 最強の盾は「IGLA」。デジタルでエンジン始動を制御しない限り、自走で盗まれる。
- 物理ロックは「時間稼ぎ」。プロはハンドルごと切断するが、視覚的な抑止力にはなる。
プラド150の総合解説(スペック・維持費など)に戻る場合は、下記の記事を参考にしてください。
\ 納車待ち・検討中の方は必見 /

プラド150が狙われる手口(CANインベーダー・リレーアタック)

結論から言います。
プラド150が狙われる理由は、「海外で高く売れるから」そして「子供でも盗めるほどセキュリティホールが知れ渡っているから」です。
敵の手口を知らなければ、守ることはできません。現在主流となっている手口は以下の通りです。
CANインベーダー(現在の主流)
CANインベーダーとは、車の配線(CAN信号)に専用端末を直接割り込ませ、ドアロックの解除やエンジンの始動を強制的に行う自動車盗難手口のことです。
恐ろしいのは、「スマートキーが手元にあっても関係ない」という点です。
左フロントタイヤ付近のバンパー隙間からアクセスされるケースが多く、手慣れた犯人ならアクセスからエンジン始動まで数分。そのまま自走して持ち去られます。
リレーアタック
リレーアタックとは、自宅の玄関などにあるスマートキーから常時出ている微弱電波を特殊な機器で増幅させ、車の近くにいる実行犯に飛ばして解錠する手口です。
スマートキーの「節電モード(省電力モード)」や「電波遮断ポーチ」である程度防げますが、これは一昔前の手口。現在はCANインベーダーや、キーのIDを複製する「キーエミュレーター(ゲームボーイ)」といった、より直接的なハッキング手法が主流です。
ランクルシリーズ全体で使われる最新の盗難手口や、その仕組みの詳細については、下記の記事で深く分析しています。
\ 敵を知れば、守りは鉄壁になる /
純正セキュリティだけでは無防備な理由

「ディーラーオプションのオートアラーム(数万円)をつけているから大丈夫」
これは、残念ながらメーカーが用意した優しい幻想です。
はっきり言いますが、純正セキュリティはプロの窃盗団に対してほぼ無力です。その理由を、忖度なしの事実でお伝えします。
| 機能 | 純正オートアラーム | 社外セキュリティ(IGLA等) |
|---|---|---|
| ドア不正開錠 | 警報鳴る(※正規手順なら鳴らない) | 警報鳴る & エンジン始動不可 |
| CANインベーダー | 無力(純正キー解錠と誤認) | 防御可能(認証なしで始動不可) |
| ガラス割り | オプション設定次第 | 衝撃センサーで検知 |
| タイヤ盗難 | 検知不可 | 傾斜センサーで検知 |
最大の弱点:車が「正規の解錠」と誤認する
CANインベーダーの恐ろしさは、車のコンピューターに「正規のスマートキーで開けた」と誤認させる点にあります。
車側は「主人が帰ってきた」と思っているので、純正アラームは作動すらせず、静かに解錠され、エンジンがかかります。
近所の人が気づくような派手な警報音は鳴りません。朝起きて、駐車場にガラス片だけが残っている。これがプラド150盗難のリアルです。
最強の盾「IGLA(イグラ)」の導入検討

物理的なロックやセンサーも大切ですが、根本的にエンジンをかけさせない対策が不可欠です。
現時点で、プラド150を守るための「最強の盾」と言えるのが、デジタルイモビライザー「IGLA(イグラ)」です。
IGLA(イグラ)とは
IGLAとは、車両のデジタル通信網に介入し、独自の「本人認証(PINコード入力やキーフォブ所持)」がない限り、エンジンを始動させない(または直後に停止させる)デジタルセキュリティシステムです。
たとえCANインベーダーでドアを開けられ、エンジンをかけようとしても、認証がなければ即座にエンジンがストップ(アイドリングすらしない設定も可能)します。
これにより、自走での盗難をほぼ確実に防ぐことができます。
費用は工賃込みで10〜20万円ほどかかりますが、「500万円の資産」と「二度と手に入らない愛車」を守る保険と考えれば、決して高くはありません。
IGLAの仕組み、費用、施工店の選び方などの詳細については、下記の記事で徹底的に解説しています。
\ 最強の盾「IGLA」の全貌を公開 /
物理ロック(ハンドルロック・タイヤロック)の効果

デジタルセキュリティに加え、視覚的に「面倒くさそうだ」と思わせる物理ロックも有効です。
ただし、これらは「盗難防止」というより、「犯行時間を引き延ばすための時間稼ぎ」と割り切って使うべきです。
ハンドルロックの選び方
数千円で売られている安価なプラスチック混じりの製品は、プロが使う電動カッターの前では数秒で切断されます。場合によっては、ハンドルそのものを切断してロックごと外されるケースすらあります。
選ぶなら、必ず強固な金属製を選んでください。毎回ガチャガチャと取り付けるのは面倒ですが、その「ひと手間」が愛車を守ります。
- メリット: 外から見て対策していることが一目でわかる(抑止力)。
- デメリット: 毎回脱着する手間がかかる。切断対策されていない製品は無力。
タイヤロックの威力
車両の移動を物理的に阻止します。特に長期間乗らない場合や、自宅駐車場での保管に有効です。
ハンドルロックよりも破壊に時間がかかるため、プロも嫌がります。
正直に言えば、雨の日に泥だらけになったタイヤロックを外す作業は、苦行でしかありません。
しかし、その苦行こそが「愛車への愛情」であり、犯人を遠ざける結界となります。
- メリット: 自走がほぼ不可能になる。インパクト大。
- デメリット: 脱着が非常に面倒。雨の日は泥だらけになる覚悟が必要。
【+αの防犯テクニック】車内を覗かせない
犯人は必ず事前に「下見」を行い、セキュリティの有無や車内の金目のものを確認します。
車種専用のサンシェード等で車内を完全に見えなくするだけでも、「何があるかわからない不気味さ」を与え、ターゲットから外れる確率が上がります。
\ 「中が見えない」だけで、犯人は諦めます /
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駐車場選びとAirTagなどの追跡手段

最後の砦として、保管場所の環境と、万が一盗まれた際の追跡手段も整えておきましょう。
盗難されやすい駐車場の特徴
- 照明が少なく暗い: 犯行が目立たない。
- 人通りが少ない: 深夜に作業しやすい。
- 幹線道路に近い: 犯行後、すぐに逃走できる。
可能であれば、シャッター付きガレージや、防犯カメラ・センサーライトが設置された駐車場を選んでください。月極駐車場の場合は、車止めに「地球ロック(チェーンロック)」をするのも一つの手です。
出先での駐車場にも注意
旅行先や出先で、セキュリティの甘いコインパーキングや路駐をするのは危険です。事前に管理された駐車場を確保できるサービスを活用し、リスクを減らしましょう。
\ 知らない土地での路駐は、格好の獲物です /
AirTag(エアタグ)の限界と活用法
AppleのAirTagなどを車内に隠しておくことで、位置情報を追跡できます。
ただし、犯人のiPhoneに「近くにAirTagがあります」と通知されてしまうため、発見され捨てられるリスクもあります。
あくまで「発見までの初動を早めるための補助ツール」として考え、スピーカーを外す(音が鳴らないようにする)などの加工をして、内装の奥深くなど分かりにくい場所に隠すのが鉄則です。
大地編集長のワンポイントアドバイス

正直に言います。「車両保険に入っているから、盗まれても金銭的には大丈夫」という考えは捨ててください。
確かに保険金は降ります。しかし、今あなたが乗っている、あるいはこれから納車される「程度の良いプラド150」は、もう二度と手に入りません。
生産終了モデルの中古車相場は高騰しており、当時の購入額と同額の保険金では、同程度の個体を買い直すことは困難です。何より、あなたがカスタムにかけた時間や、家族とキャンプに行った思い出は返ってきません。
私はランクル250を守るために、自宅に数百万円かけて電動シャッターを導入しました。そこまでしろとは言いませんが、「車両価格の5〜10%はセキュリティに投資する」のが、ランクル・プラドオーナーの義務だと私は考えています。
IGLAを入れるか、最低でも強固な物理ロックを2重にかける。後悔してからでは遅いのです。
とはいえ、万が一盗難された際に「保険金が低すぎてローンだけが残った」という最悪の事態(二重ローン地獄)だけは避けなければなりません。
中古相場が高騰している今、あなたの保険設定額は適切ですか?
「そんな金額じゃ、次のプラドは買えないよ」と泣く前に、一度確認しておくことを強く推奨します。
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プラド150盗難対策に関するよくある質問(Q&A)

ランクルシリーズ共通のセキュリティ知識

本記事ではプラド150の対策を解説しましたが、盗難の脅威は兄弟車であるランクル250や300でも同様、あるいはそれ以上です。
将来的な乗り換えを検討されている方や、ご友人がオーナーの方は、以下の記事もあわせて参考にしてください。「明日は我が身」の危機感が、あなたの愛車を守ります。
\ ランクル250オーナーは、絶対に読んでください /

\ ランクル300が狙われる理由を知っていますか? /

まとめ:納車翌日に盗まれないための準備

プラド150は、世界で最も頼りになる相棒であると同時に、世界中の泥棒が狙っている「資産」でもあります。
以下の3段構えで、愛車を死守してください。
- システム: IGLA等のデジタルイモビライザーで「自走」を封じる。(予算:10〜20万円)
- 物理: ハンドルロックやタイヤロックで「視覚的」に威嚇する。(予算:5千円〜3万円)
- 環境: 駐車場にセンサーライトや防犯カメラを設置する。
特に、中古車で購入された方は、前のオーナーがどのようなセキュリティをつけていたか確認し、必要であればリセットや再設定を行うことも重要です。
面倒くさいですか? お金がかかりますか?
でも、朝起きて駐車場が空っぽだった時の絶望に比べれば、安いものです。
なぜ私がここまで辛口な本音を書けるのか?私の過去の失敗と車歴は、下記のプロフィールで赤裸々に語っています。
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もしこの記事が、あなたの愛車を守るきっかけになれば幸いです。役に立ったと思ったら、同じプラド乗りの仲間にSNSでシェアしていただけると嬉しいです!
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プラド150の盗難対策として最強の「IGLA」について詳しく知りたい方は、下記の記事へ進んでください。
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※免責事項:
本記事で紹介しているセキュリティ対策は、盗難被害を100%防止することを保証するものではありません。窃盗団の手口は日々進化しているため、最新の情報を専門店等で確認し、自己責任において対策を行ってください。

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