▼ この記事の結論(3行要約)
- 純正セキュリティは無力。 プロの手にかかれば数分で突破され、海外へ輸出される。
- 再再販(GDJ76)はCANインベーダー、旧型は直結対策が必須。 年式で弱点が違う。
- 「物理ロック(タイヤ)」と「デジタル(IGLA)」の二重壁だけが、愛車を死守する唯一の解だ。
長い長い納期と抽選の壁を乗り越え、やっと手にする権利を得たランドクルーザー70。
その武骨な姿を見るたびに所有欲が満たされる一方で、「朝起きたら駐車場から消えているのではないか」という不安に駆られる夜を過ごしていないでしょうか。
はっきり申し上げます。
ランクル70は、日本で最も盗まれやすい車の一つです。
警察庁の犯罪統計を見ても、ランドクルーザーは常に盗難ワースト上位。
もし盗まれれば、手元に残るのは「空っぽの駐車場」と「数百万のローン残債」。
そして、「二度と手に入らないかもしれない再注文の絶望」だけです。
最新の再再販モデル(GDJ76)であっても、純正のセキュリティはプロの窃盗団の前では「ドアの鍵がかかっている」程度の意味しか持ちません。
この記事では、歴代ランクルを乗り継ぎ、現在は自宅に電動シャッターを導入してまで防犯を徹底している私が、「ランクル70を物理とデジタルでガチガチに守るための現実解」を提示します。
精神論や気休めのグッズは紹介しません。
あなたの愛車と資産を守り抜くために、今すぐやるべきことだけを書きます。
※ランクルシリーズ全体の盗難手口や傾向については、下記の記事で詳しく解説しています。
\ 敵の手口を知らなければ、愛車は守れません /
ランクル70のセキュリティ|なぜ純正イモビライザーでは無力なのか

結論から言えば、純正のイモビライザーやオートアラームだけで安心するのは、あまりに無防備です。
ランクル70(特に再再販モデル)には、イモビライザー(電子的な盗難防止装置)が標準装備されています。
しかしこれは、「登録された合い鍵以外ではエンジンがかからない」というだけの仕組みに過ぎません。
現代の窃盗団は、以下の手法でこの仕組みをカップラーメンが出来上がるよりも早く無効化します。
CANインベーダーとキーエミュレーターの脅威
CANインベーダーとは、車の配線に専用端末を直接割り込ませ、システムをハッキングして解錠・始動させる盗難手口のことです。
再再販モデル(GDJ76)は、現代的な電子制御(CAN通信)が採用されています。
これは快適装備を動かすために便利ですが、逆に言えば「CANインベーダー」というハッキングツールの餌食になることを意味します。
手口はこうです。
- 左フロントタイヤ付近のバンパー隙間から、配線に専用端末を割り込ませる。
- 車の頭脳(ECU)へ、「鍵が開いた」「エンジン始動OK」という偽の信号を送り込む。
- 純正セキュリティは沈黙したまま解錠。そのまま自走して持ち去る。
窓すら割られず、スマートに盗まれる。 これがデジタルの恐怖です。
旧型モデルのアナログな弱点
一方、再販(GRJ76)や丸目(HZJ70系など)のモデルは、さらに深刻です。
これらは電子制御がシンプル、あるいは皆無です。
そのため、窓を割り、キーシリンダーを破壊して配線を直結する「アナログな手口」が通用してしまいます。
昭和の映画で見かけるような手口ですが、これが今も現役で使われています。
デジタルな防御策(IGLAなど)がそもそも装着できない年式もあり、物理的な対策なしでは、誤解を恐れずに言えば「どうぞ持っていってください」とアピールしているのと同じ状態です。
ランクル70の盗難対策|物理ロックで視覚的に威嚇する

まず最初に行うべきは、「面倒くさそうだ」と思わせる物理的なバリアです。
どれだけ高価なセキュリティシステムを入れても、窃盗団がそれに気づかずに窓を割ってしまえば、その時点で修理費(ガラス代+板金代)は10万円コース確定です。
それを未然に防ぐのが物理ロックの役割です。
| ロックの種類 | 防御力 | 手軽さ | 価格帯 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| タイヤロック | ★★★ | ★ | 1〜3万円 | 必須 |
| ハンドルロック | ★★ | ★★★ | 5千〜1万円 | 推奨 |
| ブレーキロック | ★★ | ★★ | 1〜2万円 | 推奨 |
| シフトロック | ★★ | ★★ | 2〜4万円 | 任意 |
タイヤロック(ホイールロック)
タイヤロックとは、タイヤ(ホイール)に金属製のアームを装着し、物理的に回転を阻止する防犯グッズです。
自走での盗難をほぼ不可能にします。
正直に言います。めちゃくちゃ面倒くさいです。
出かけるたびに重い鉄の塊をホイールに噛ませ、鍵をかけ、外した後はトランクにしまう。
雨の日は手も服も汚れます。「今日はいいか…」とサボりたくなる日もあるでしょう。
しかし、その「面倒くささ」こそが、窃盗団に対する最大のアピールになります。
窃盗団も人間です。面倒なことは嫌います。
「このオーナーは、こんな面倒な対策を毎日やっている。他にも何か仕掛けているに違いない」
そう思わせれば、あなたの勝ちです。
ハンドルロック
最もポピュラーな対策ですが、注意点があります。
安価なプラスチックや軽金属のものは、ロックそのものではなく「ハンドル自体を切断」されて無力化されるリスクがあります。
あくまで「時間稼ぎ」と「威嚇」が目的であることを理解し、タイヤロックなど他の対策と組み合わせることが重要です。
選ぶなら、キタコ (KITACO) などの強固な製品一択です。
ランクル70の最強セキュリティ|IGLA(イグラ)と後付けシステム

物理ロックで時間を稼ぎつつ、デジタルの力でエンジン始動を完全にブロックする。
この「二重の壁」こそが、ランクル70を守る唯一の解です。
IGLA2+(イグラ)|再再販モデルの必須装備
再再販モデル(GDJ76)のオーナーなら、迷わずオーサーアラーム社の「IGLA2+」を導入してください。
IGLA(イグラ)とは、車両のデジタル通信(CAN)を利用してエンジン始動を制御する、次世代のイモビライザーシステムです。
あらかじめ設定したPINコード(ステアリングスイッチやエアコンボタンなどの操作)を入力しない限り、部外者がエンジンをかけても瞬時にストップします。
万が一、CANインベーダーで解錠され、エンジンをかけられたとしても、ギアを「D」に入れた瞬間にエンジンが落ちます。
車を動かすことは不可能です。
- メリット: 配線を切断しないため車両へのダメージが少ない。操作がスマート。
- デメリット: 施工費用は工賃込みで10万円〜。施工店が混み合っており、納車と同時の施工には数ヶ月前からの予約が必須。
Panthera(パンテーラ) / Grgo(ゴルゴ)
さらに鉄壁を求めるなら、センサー類(衝撃、接近、傾斜)が充実したPantheraやGrgoといった本格的なセキュリティシステムを推奨します。
大音量のサイレンと連動し、アンサーバックリモコンで異常を手元に通知してくれます。
IGLAと組み合わせれば、現時点で考えうる最強の布陣となります。
導入コストは20万円〜40万円と高額です。
しかし、「500万円の車」と「数年後の数百万のリセール」を守るための保険料率5〜8%と考えれば、決して高い投資ではありません。
大地編集長のワンポイントアドバイス

盗難対策について、よく「車両保険に入っていれば大丈夫」と言う人がいますが、それは間違いです。
確かに金銭的な補償はされます。しかし、手塩にかけてカスタムした愛車、家族との思い出が詰まった空間、そして納車まで待ち続けた時間は、保険金では絶対に返ってきません。
私の知人もランクルを盗まれましたが、警察は事務的に処理するだけ。犯人が捕まることは稀です。残るのは「なぜもっと対策しなかったのか」という後悔と、空っぽになった駐車場だけです。
私は自宅ガレージに電動シャッターを導入し、さらに物理ロックとIGLAを併用しています。「やりすぎ」と笑う人もいますが、盗まれて泣くより、面倒くさがって笑われる方がマシです。
特に70系は、海外需要が異常に高く、部品単体でも高値で取引されます。バラバラにされて輸出される前に、物理とデジタルの両方で「絶対に盗ませない意思」を示してください。
とは言え、万が一の際に金銭的なダメージまで負う必要はありません。
ランクルの相場は変動が激しく、契約時の保険金額では、盗難後の再購入費用(プレ値)に届かないケースが多発しています。
「思い出は買えない」と理解した上で、せめて「次の愛車を迎えるための資金」だけは死守してください。
今の保険内容で本当にフルカバーできるか、一度プロに見てもらうことを強く推奨します。
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ランクル70の旧車・アナログ対策(キルスイッチ・GPS)

電子制御のない古い70系(GRJ76/HZJ70/PZJ70など)の場合、IGLAのようなデジタル制御が使えないことがあります。
その場合の対策を解説します。
キルスイッチ(隠しスイッチ)の設置
最も原始的かつ強力なのが、燃料ポンプやセルモーターの配線にスイッチを割り込ませ、目立たない場所に設置する「キルスイッチ」です。
スイッチをOFFにしておけば、直結されてもエンジンはかかりません。
プロショップで施工してもらうか、知識があればDIYでも可能ですが、配線トラブルのリスクもあるため、信頼できる電装屋さんに相談することをおすすめします。
「ここならバレない」という場所を自分で考えられるのが、DIYの強みでもあります。
※免責事項・注意
配線の加工は車両火災や故障の原因となるリスクがあります。また、メーカー保証の対象外となる場合があります。施工は専門知識を持ったプロに依頼するか、自己責任で行ってください。当サイトは施工によるトラブルについて一切の責任を負いません。
GPSトラッカー(AirTagなど)
万が一持ち去られた場合の「最後の砦」です。
AppleのAirTagなどを、分かりにくい場所(内張りの裏やフレームの隙間など)に隠しておきます。
ただし、プロの窃盗団はGPSジャマー(妨害電波)を使用したり、発見して捨てたりするため、過信は禁物です。
あくまで「発見の可能性を数%上げるための保険」と捉えてください。
セキュリティ対策を詳しく知るための関連記事

セキュリティの世界は日進月歩です。窃盗団は常に新しい手口を研究しています。
私たちオーナーも、他車種の被害事例や対策を知ることで、防御力を上げなければなりません。
兄弟車であるランクル250や300、プラドの対策事例は、70系を守る上でも非常に参考になります。
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」です。
\ 兄弟車の被害事例から、最新の防御策を学ぶ /



ランクル70のセキュリティに関するよくある質問(Q&A)

まとめ:「盗まれない」ことこそが、最強のカスタムである

ランクル70は、その耐久性の高さゆえに、世界中で引く手あまたです。
残念ながら、「日本にあるランクル70は、すべて輸出転売のターゲット」だと思ってください。
愛車を守るためのステップは、以下の4点に集約されます。
- 物理ロック(タイヤロック等)を即導入し、視覚的に威嚇する。
- 再再販モデルは「IGLA」等のデジタルイモビライザーを施工する。
- 旧型モデルは「キルスイッチ」等の物理遮断を検討する。
- 保管場所の環境(センサーライト、防犯カメラ)を見直す。
特に4番目の「保管場所」は盲点になりがちです。
自宅駐車場であれば、センサーライトや防犯カメラで「この家は防犯意識が高い」と思わせるだけでもある程度の抑止力になります。
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「お金がかかる」と躊躇している間に、愛車は海外へ旅立ってしまいます。
セキュリティへの投資は、楽しいカーライフを続けるための「入場券」であり、必要経費です。
私も大金を叩いて電動シャッターを付けた時は、正直「やりすぎかな」と財布の痛みに顔をしかめました。
しかし、毎晩枕を高くして眠れる安心感は、何物にも代えがたい価値があります。
なぜ私がここまで口酸っぱくセキュリティや維持費について語るのか。
私の過去の失敗談や、ランクルに注ぎ込んできた人生については、下記のプロフィールで赤裸々に語っています。

もしこの記事が、あなたの愛車を守るきっかけになれば幸いです。
役に立ったら、ぜひSNSで同じランクルオーナーの仲間にシェアしてください。
防犯意識を高めることが、地域全体の盗難抑止に繋がり、巡り巡ってあなたの愛車を守ることになります!
▼ 比較テーブル:おすすめの盗難対策アイテム
| 対策レベル | アイテム名 | 特徴 | 予算 |
|---|---|---|---|
| Level 1 | ハンドルロック | 最低限の威嚇。切断耐性のあるものを推奨。 | 5,000円〜 |
| Level 2 | タイヤロック | 自走不可にする強力な物理ロック。視覚効果大。 | 15,000円〜 |
| Level 3 | AirTag / GPS | 盗難後の追跡用。発見率を僅かに上げる。 | 4,000円〜 |
| Level MAX | IGLA / Panthera | エンジン始動を完全ブロック。最強の対策。 | 10万円〜 |
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最後に一つ、不都合な真実をお伝えします。
「あなたのランクル70は、今いくらで売れるかご存知ですか?」
窃盗団は、あなたの車の「現在の価値(海外輸出相場)」を正確に知っています。
彼らが狙っている金額を知ることは、セキュリティ費用を捻出する覚悟を決めるための特効薬になります。
「こんなに高い車を、無防備に置いていたのか」とゾッとするはずです。
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※セキュリティ専門店への相談は、納車が決まった時点ですぐに行動してください。人気店は数ヶ月待ちもザラです。
ランドクルーザー70の総合的な情報や、再再販モデルのスペック詳細に戻る場合は、下記の記事を参考にしてください。
\ ランクル70の全てがわかる総合ガイドへ戻る /


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