【この記事の結論(3秒で理解)】
- 再販(ガソリン・MT):運転を楽しむ「変態」向け。毎年車検とリッター5kmの覚悟が必要。
- 再再販(ディーゼル・AT):家族を守る「賢者」向け。高トルクと先進安全装備で一生乗れる。
- 迷ったら「誰が運転するか」で決めろ。家族が乗るなら再再販一択だ。
「V6ガソリンの咆哮を操るか、最新ディーゼルのトルクで安楽に移動するか。」
今、このページを開いているあなたは、恐らく夜中にスマートフォンのブルーライトを浴びながら、ベッドの中で悶々としているはずです。隣で寝ている奥様には相談できない、「1ナンバーの不便さ」と「ハイオクの請求額」の恐怖に怯えながら。
結論から言えば、この2台は「ランクル70」という同じ形をしていますが、中身は「まったく別の乗り物」です。
安易な気持ちで選ぶと地獄を見ます。
再販(ガソリン)を選べばリッター4〜5kmの実燃費と「毎年車検」の手間で家族会議が勃発し、再再販(ディーゼル)を選べば終わりの見えない納期とアドブルー残量に頭を抱えることになります。
この記事では、歴代ランクル(80/100/200/250)を乗り継ぎ、修理費で財布を燃やし続けてきた私が、カタログには載らない「維持費の激痛」と「現場の走行フィール」を基に、どちらがあなたの人生(と家庭)に合うかを白黒つけます。
「独身または理解ある変態」なら再販、「家庭の平和を守る賢者」なら再再販です。その根拠を、包み隠さず解説します。
なお、ランクル70という車自体の全貌については、下記の記事で詳しく解説しています。
\ スペック・納期・価格の全貌 /

ランクル70「再販」と「再再販」の決定的な違いとは

ランクル70再販(再販モデル)とは、2014年から2015年にかけて期間限定で販売された、4.0L V6ガソリンエンジン(1GR-FE)と5速MTを搭載した「貨物登録(1ナンバー)」の70系ランドクルーザーのことです。
対してランクル70再再販(継続販売モデル)とは、2023年に復活し現在も販売されている、2.8Lディーゼルターボ(1GD-FTV)と6速ATを搭載した「乗用登録(3ナンバー)」の70系ランドクルーザーのことです。
最大の違いは、「貨物登録(1ナンバー)のスパルタンな道具」か、「乗用登録(3ナンバー)の快適なSUV」か、という点に尽きます。
まずは、両者の基本スペックの違いを数字で直視してください。雰囲気だけで選ぶと、来年の5月に届く自動車税の通知書を見て青ざめることになります。
維持費とスペックの「不都合な真実」比較

ここでは、多くの営業マンが口を濁す「金」と「手間」の話をします。
| 項目 | 再販(2014-2015) | 再再販(2023-) |
|---|---|---|
| 型式 | GRJ76K(バン) | GDJ76W(バン) |
| エンジン | 4.0L V6 ガソリン (1GR-FE) | 2.8L 直4 ディーゼルターボ (1GD-FTV) |
| 燃料代 | ハイオク(満タン約2万円) | 軽油(経済的だがAdBlue必須) |
| 実燃費 | 市街地 4〜5km/L | 市街地 8〜10km/L |
| 変速機 | 5速MTのみ | 6速ATのみ |
| 車検 | 毎年(1ナンバー) | 2年毎(3ナンバー) |
| 自動車税 | 年16,000円 | 年51,000円 |
| 高速料金 | 中型車料金(2割高) | 普通車料金 |
| 顔つき | 異型ヘッドライト | 丸目LED |
1. エンジンフィールの違い:叫ぶV6 vs 粘るディーゼル
再販(GRJ76)の魅力は、何と言っても「1GR-FE」エンジンです。
4000ccの排気量が生み出す231馬力のパワーは圧巻。「クォーン!」と乾いたサウンドを響かせて高回転まで回す快感は、トラックというよりスポーツカーに近いです。
ただし、覚悟してください。渋滞でのMT操作は左足の筋トレです。真夏にエアコン全開で箱根の坂道を登ると、水温計の上昇とともに私の冷や汗も止まらなくなった経験があります。あの時の「やってしまった感」は二度と味わいたくありません。
一方、再再販(GDJ76)のディーゼルは「実用性の塊」です。
500Nmという強烈なトルクが低回転から立ち上がり、重い車体を軽々と前に押し出します。特筆すべきは冬場。ディーゼル特有の「PTCヒーター」のおかげで、エンジンが温まる前から温風が出ます。再販ガソリン車が水温上昇を待ってガタガタ震えている間に、再再販は涼しい顔(暖かい顔?)して走り出せるのです。
2. 維持費の激痛:毎年車検 vs 税金の壁
ここが最大の落とし穴です。「1ナンバーは税金が安いからお得」というネットの浅い情報に騙されてはいけません。
- 再販(1ナンバー)の罠:
自動車税は年間16,000円と激安です。しかし、毎年車検があります。
これの何が辛いかというと、費用の総額ではなく「毎年、車屋に予約して車を預ける手間」です。「また車検なの?」という家族の冷ややかな視線に耐える精神力が必要です。さらに、高速道路は「中型車」扱いとなり、休日割引(3割引)が適用されません。遠出をするたびに財布が削られていく感覚は、精神衛生上よろしくありません。 - 再再販(3ナンバー)の現実:
自動車税は年51,000円かかりますが、車検は2年に1回。燃費は再販の倍近く伸びます。
年間走行距離が1万kmを超えるなら、軽油の安さと燃費差で、トータルコストは再再販の方が安くなります。
もし「再販のV6エンジンは捨てがたいが、毎年車検の手間だけがネックだ」という場合は、土日に自宅へ来てくれる出張車検を活用して、家族の不満を最小限に抑えるのが賢い維持方法です。「パパ、また車屋行くの?」と言わせないための投資だと思ってください。
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あなたはどっち?後悔しない選び方の手順

迷っているあなたのために、選び方のフローチャートを用意しました。以下の基準で選べば、納車後に「こんなはずじゃなかった」と頭を抱えることはありません。
まず最初に確認すべきは「誰が運転するか」です。
AT限定免許の家族が運転する可能性があるなら、一発で「再再販」確定です。再販のMTを家族に強要すると、エンストのたびに車内の空気が凍りつきます。「俺しか乗らない」と誓っても、いざという時(怪我や病気)に奥様が運転できない車は、リスクでしかありません。家族の平和より重いクラッチはありません。
次に、この車で「何をしたいか」を自問自答してください。
- 週末の趣味、泥遊び、改造ベース:「再販」がおすすめ。構造がシンプルで、電子制御も少なく、いじりがいがあります。クラッチ交換(約15万円)やオルタネーター故障も「愛着」と呼べるならこちらです。
- 毎日の通勤、子供の送迎、長距離旅行:「再再販」一択です。最新の安全装備(セーフティセンス)とATの快適さは、疲労度が段違いです。特に「クルーズコントロール」の有無は、帰りの高速道路で神だと気付きます。
最後は理屈抜きに「見た目」です。駐車場に停まっている車を見てニヤけられるかどうか。これが一番大事かもしれません。
- 再販:ボンネットの膨らみ(バルジ)とモダンな異型ヘッドライトが好き。
- 再再販:昔ながらの「丸目」とスッキリしたフェンダーが好き。
大地編集長のワンポイントアドバイス

正直に言います。「車を操る楽しさ」だけなら、私は間違いなく再販(ガソリン・MT)を推します。
あのV6エンジンをMTで引っ張り、ハイオクを撒き散らしながら走る背徳感と高揚感は、優等生になった再再販ディーゼルでは絶対に味わえません。ハイオク満タンで2万円近く飛んでいくレシートを見るたびに、「俺は今、生きている」と実感できます(半分ヤケクソですが)。
しかし、「一生モノとして添い遂げる」なら再再販です。
私はこれまで多くのランクル乗りを見てきましたが、MTの渋滞ストレスや、リッター4km台の現実に耐えられず手放す人を山ほど見てきました。再再販のディーゼル・ATは、決して「軟弱」になったのではありません。「長く乗り続けるための進化」なのです。
自分の胸に手を当てて聞いてください。「私は渋滞の坂道発進で、半クラッチを楽しみ続けられる変態か?」と。もしNOなら、悪いことは言いません。再再販にしておきなさい。
ランクル70をより深く知るための関連記事

ここまで読んで「やっぱりスパルタンな再販(中古)がいい!俺は変態の道を行く!」と決意が固まった方へ。
再販モデルは生産期間が短く(約1年)、条件の良い個体は争奪戦です。ネットに出る前の「非公開在庫」も含めて早めにチェックしておくことを強く推奨します。いいタマは、表に出る前にマニアの間で消えていきます。
\ ネット未公開の「お宝」を探す /
中古市場での再販モデルの価格相場や、選び方の注意点については、まだ深い沼が広がっています。
ランクル70の中古選びの極意については、下記の記事で詳しく解説しています。
\ 失敗しない中古選びのバイブル /

また、「そもそも70だけで悩んでいいのか? ディフェンダーやラングラーの方が幸せになれるんじゃないか?」と視野を広げたい方は、競合比較の記事も確認してください。
\ ディフェンダー・ジープと徹底比較 /
そして、70以外の選択肢、例えば60系のレトロ感とも迷っている場合は、こちらの記事も参考にしてください。もっと深い沼が待っています。
\ 旧車の王道「ロクマル」の沼へ /
ランクル70比較に関するよくある質問(Q&A)

まとめ:自分のスタイルに合う70を選ぶ

再販と再再販、どちらが優れているかという議論はナンセンスです。用途が違うのです。
- 再販(ガソリン・MT):
運転そのものを楽しみたい、構造がシンプルな車をDIYで維持したい人向け。「大人の実物大おもちゃ」。 - 再再販(ディーゼル・AT):
家族も乗せて快適に移動したい、長く安心して維持したい人向け。「頼れる相棒」。
どちらを選んでも、ランクル70特有の「堅牢さ」と「不便を楽しむ心」は共通しています。
ランクルに乗るということは、単に移動手段を得ることではありません。「道なき道を走破できる」という全能感と、それに伴う維持の苦労をセットで買うということです。
重要なのは、自分のライフスタイルと財布事情に正直になることです。見栄を張って無理なモデルを選び、維持できずに手放すことこそが、車にとってもあなたにとっても最大の不幸です。
もし、今の愛車からの乗り換えを検討しているなら、ディーラー下取りに出す前に必ず相場を確認してください。70の購入資金の足しにするなら、一括査定の電話ラッシュがないオークション形式が賢い選択です。
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>>一括査定はもう古い!より高く愛車を売却できるクルマ買取オークション【ユーカーパック】
「なぜ私がここまで辛口な本音を書けるのか?」
私の過去の失敗と、修理費に泣かされてきた車歴は、下記のプロフィールで赤裸々に語っています。

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ランクル70という車種そのものの総合的な解説に戻る場合は、下記の記事を参考にしてください。
\ スペック・納期・価格の全貌 /


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