ランクル300で家族とキャンプに行く際、「荷物が全部乗り切らない」と奥様から冷ややかな目で見られた経験はありませんか?
3列目シートが場所を取り、意外とラゲッジ容量が足りないのが300系の最大の弱点です。
解決策はルーフラックの導入ですが、ここで厳しい現実をお伝えしなければなりません。
適当なラックを選ぶと、近所のスーパーやショッピングモールの立体駐車場(高さ制限2.1m)に一生入れなくなります。
この記事では、歴代ランクルで50万kmを走り、数々の積載失敗を重ねてきた私が、ランクル300の「日常使いを犠牲にしないルーフラックの選び方」と、風切り音などのデメリットを包み隠さず解説します。
見た目のワイルドさと実用性を両立させるための正解は、実は非常に限られています。
この記事の要約(忙しい方へ)
- ランクル300は純正でデカい。高さ2.1m以下に抑えるなら「フラット型」一択。
- 安易なリフトアップ+ラックは、立駐入場不可の「片道切符」になる。
- 風切り音と手洗い洗車の覚悟がないなら、悪いことは言わないからやめておけ。
※ランクル300のカスタム全体の全貌については、下記の記事で詳しく解説しています。

ランクル300ルーフラック導入のメリットと種類

結論から言います。ランクル300に装着すべきは、カゴ型(バスケット)ではなく「フラット型(プラットフォーム)」一択です。
なぜなら、300系はボディだけで巨大だからです。これ以上高さを上げると、都市部での生活が破綻します。
フラット型(プラットフォーム)の特徴
近年主流のスタイルです。囲いがないため全高を低く抑えられ、長尺物(サーフボードや材木)も積みやすいのが特徴です。空気抵抗が少ないため、風切り音も比較的静かです。
「スマートで都会的」な300系のデザインを崩さない点も、選ばれる理由です。
バスケット型の特徴
昔ながらの「カゴ」タイプです。荷物を放り込める安心感はありますが、全高が大幅に上がり、風切り音も盛大に鳴ります。
300系に載せると、少し野暮ったく映ることもありますし、何より高さ制限の餌食になりやすいのが難点です。
なお、SUV用ルーフラックの基本的な選び方や、道路交通法に関わる積載ルールの基礎知識については、下記の記事で詳しく解説しています。初心者の方はまずこちらに目を通しておくと安心です。
ランクル300ルーフラックの不都合な真実と高さ制限

ここからは、ショップやメーカーがあまり触れたがらない「導入後の痛み」について、具体的な数値で解説します。
覚悟のないまま取り付けると、後悔することになります。
高さ2.1m制限との戦い(駐車場問題)
日本の多くの立体駐車場は「高さ制限2.1m」または「2.2m」です。
ランクル300(特にZX)は純正でも全高が高いです。ここにラックの高さを足すとどうなるでしょうか。
| 項目 | 数値(ZX/GR-S) | 備考 |
|---|---|---|
| 純正全高 | 1,925mm | ルーフレール含む |
| ラック+マウント | +50mm〜150mm | 製品により異なる |
| 合計全高 | 1,975mm 〜 2,075mm | 2.1mギリギリ |
| リフトアップ車 | +40mm〜50mm | 2.1mオーバー確実 |
このように、ノーマル車高に「ロープロファイル(低床)」のラックを組んでようやく2.1m以下に収まる計算です。
もし2インチリフトアップを検討しているなら、立駐の使用は潔く諦めてください。
どうしても高さ制限が心配な場合や、初めて行く場所で駐車場に入れるか不安な場合は、事前に「ハイルーフ対応」の駐車場を予約しておくのが賢い自衛策です。現地で「入れない!」と冷や汗をかく前に、スマホで確保しておきましょう。
「ハイルーフ可」で絞り込めば、2.1m超えでも停められる場所が意外と見つかります。
風切り音と燃費の悪化
時速80kmを超えたあたりから、頭上で「ヒューヒュー」「ゴォー」という風切り音が鳴り始めます。
これは高級車であるランクル300の静粛性を著しく損ないます。
奥様から「うるさい」とクレームが入ることは間違いありません。
また、空気抵抗が増えるため、実燃費はリッターあたり0.5km〜1.0kmほど悪化してしまう覚悟が必要です。
洗車機が使用不可になる
当然ですが、ガソリンスタンドの洗車機は使えなくなります。
あの巨大なボディを、毎回手洗いする覚悟が必要です。夏は暑く、冬は冷たい。それが現実です。
しかし、これを「面倒」と捉えるか、「愛車と向き合う時間」と捉えるかでカーライフの質は変わります。どうせ手洗いするなら、プロ並みの仕上がりになるコーティング剤や洗車用品を使って、洗車自体を趣味にしてしまうのも一つの手です。巨大なボディを輝かせる達成感は、ランクルオーナーだけの特権ですから。
「下地処理からコーティングまでこれ1つ」のセットなら、初心者でも失敗せずプロ級の輝きが出せます。
ランクル300におすすめのルーフラック3選

上記のデメリットを最小限に抑える、品質とデザインに優れた3大ブランドを紹介します。
安価な中華製コピー品は、錆びや走行中の脱落リスクがあるため、絶対に避けた方が賢いです。
Rhino-Rack(ライノラック)
オーストラリア発のトップブランドです。
特に「パイオニアプラットフォーム」と、純正レールを取り外して装着する「バックボーンシステム」の組み合わせが最強です。
最も低く取り付けられ、強度も抜群。見た目のスタイリッシュさも300系にベストマッチします。
Front Runner(フロントランナー)
南アフリカ生まれの質実剛健なラックです。
拡張パーツの豊富さが異常で、スコップからカヤック、ボトルオープナーまで、専用アタッチメントで美しく固定できます。
機能性を極めたい人におすすめです。
ARB(エーアールビー)
オフロード界の王様、ARBの「ベースラック」です。
非常に薄型で、溶接構造のため強度が高いのが特徴。オージー・スタイルを貫くならこれですが、取り付け位置はやや高めになる傾向があります。
大地編集長のワンポイントアドバイス

300系の屋根に物を積むなら、「本当にそれが必要か?」を自問自答してください。
私も過去、見栄えだけでごついバスケットキャリアを載せていましたが、風切り音のうるささに耐えきれず半年で外しました。
高速道路での会話がかき消され、音楽も聞こえにくい。家族からは大ブーイングでした。
300系オーナーに強く推奨するのは、ライノラックのような「極薄フラット型」です。
これに、必要な時だけアイリスオーヤマの黒い箱や、ソフトタイプのルーフバッグを載せる。
普段は何も載せない。これが、高さ制限に引っかからず、風切り音も抑え、燃費も守る唯一の「大人の運用」です。
ルーフテントを載せる場合は、重心が高くなり走行安定性が激変するので、カーブでの減速を徹底してくださいね。
ランクル300のルーフラック以外の選択肢・関連記事

ルーフラックだけでは積載量が足りない、あるいは屋根の上に重いものを載せたくない場合、他のアプローチもあります。
また、他のランクルシリーズとの比較も重要です。
ヒッチキャリアやトレーラーの活用
重い荷物は屋根ではなく、後ろに引くのが物理的にも理にかなっています。
ランクル300の牽引能力を活かした積載拡張については、下記の記事で詳しく解説しています。

車中泊とルーフテント
ラックの上にテントを載せる「オーバーランドスタイル」を目指す方は、車内の寝心地とも比較検討が必要です。
ランクル300での快適な就寝方法については、下記の記事で詳しく解説しています。

(参考)他のランクルシリーズのルーフラック事情
ちなみに、私が現在所有している「ランクル250」や、先代の「ランクル200」では、ルーフ形状や全高の違いにより選び方のポイントが異なります。
比較検討中の方や、お知り合いのオーナー向けの情報は下記を参考にしてください。
ランクル250の場合: 300系より少し背が高いため、さらにシビアな選択が求められます。

ランクル200の場合: ルーフレール形状が異なるため、専用の取り付けノウハウが必要です。
現場からのQ&A|ランクル300ルーフラックのリアルな悩み

ここでは、現場でよく聞かれる質問に、メーカーの建前抜きで回答します。
結論:ランクル300のルーフラックは“引き算”で選べ

ランクル300のルーフラック選びで失敗しないためのポイントは、以下の4点に集約されます。
- 2.1m以下を目指すなら「フラット型」一択。
- リフトアップ車は立駐不可を覚悟する。
- 「Rhino-Rack」や「Front Runner」ならリセールも期待できる。
- 風切り音と洗車の手間は、オーナーの「愛」で乗り越える。
見た目の迫力と引き換えに失うものもありますが、道具満載のルーフラックを載せたランクルの姿は、やはり男のロマンです。
しかし、そのロマンのために家族の快適性や、日々の買い物の利便性をすべて犠牲にしてはいけません。
「低く、薄く、スマートに」。これがランクル300における大人の作法です。
ご自身の駐車環境と相談しながら、ベストな一本を選んでください。
なぜ私がここまで辛口な本音を書けるのか?私の過去の失敗と車歴は、下記のプロフィールで赤裸々に語っています。

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「ウチは立駐入れました!」「やっぱり風切り音がヤバかった!」など、皆さんの悲喜こもごもの報告待ってます。次の記事を書く原動力になります!
| おすすめメーカー | 特徴 | 適合 |
|---|---|---|
| Rhino-Rack | 超薄型・スタイリッシュ | Amazonで在庫を見る ▷ 楽天で最安値をチェック ▷ |
| Front Runner | 拡張性最強・プロ仕様 | Amazonで在庫を見る ▷ 楽天で最安値をチェック ▷ |
| ARB | 堅牢性・オフロード直系 | Amazonで在庫を見る ▷ 楽天で最安値をチェック ▷ |
Rhino-Rack パイオニアプラットフォーム
ランクル300に最も似合う、低床ラックの決定版。
ランクル300のカスタムや維持費の全貌に戻る場合は、下記の記事を参考にしてください。

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※本記事の情報は執筆時点(2025年)のものです。道路交通法や車両運送法の改正により、解釈が変更される可能性があります。
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