「リッター5km。」
これが、プラド150(2.7Lガソリン車)の紛れもない現実です。
昨今のハイブリッド車に慣れている方にとって、この数字は「財布への死刑宣告」に見えるかもしれません。
しかし、だからといって思考停止でディーゼルを選べば正解かというと、それもまた違います。
初期費用の高さという「別の地獄」が待っているからです。
本記事では、歴代ランクルで地球12周分(50万km)を走破した私(大地)が、カタログ値ではない「現場の実燃費」を公開します。
さらに、あなたの走行距離における「損益分岐点」を明らかにします。
これを読めば、「年間11万円」という維持費の差額を受け入れられるか、それともディーゼルに投資すべきかが、数字で明確になります。
【3秒でわかる】この記事の結論(要約)
- 2.7Lガソリン: 街乗り実燃費 5〜6km/L
(正直、遅くて燃費は極悪) - 2.8Lディーゼル: 街乗り実燃費 9〜10km/L
(トルクフルで財布に優しい) - 損益分岐点: 年間1万km以上走るなら、ディーゼルの方が年11.5万円浮く。
- 結論: 週末ちょい乗りならガソリン、長距離派ならディーゼル一択。
プラド150実燃費データ|街乗り5km・高速9kmの現実

まず言葉の定義をしておきます。
プラド150の実燃費とは、メーカー公表のカタログ値(JC08モードやWLTCモード)ではなく、エアコン使用や渋滞などの「実際の走行環境」でオーナーが計測した数値のことです。
結論から言うと、私の実測データは以下の通りです。
2.7Lガソリン:パワー不足でアクセル全開=燃費悪化
2トンを超える巨体に、わずか163馬力の2.7L NA(自然吸気)エンジン。
正直に言って、パワー不足は否めません。
信号待ちからの発進では、軽自動車に置いていかれないようアクセルを深く踏み込む必要があります。
上り坂ではエンジンが悲鳴を上げ、キックダウン(ギアが下がること)を繰り返します。
その結果、燃費はどうなるか。
- 街乗り: 5km/L 〜 6km/L
- 高速道路: 8km/L 〜 9km/L
「リッター5km」を覚悟してください。
これは、1,000円分給油しても、たった30km程度しか走れない計算です。
夏場にエアコンをガンガン効かせた渋滞時であれば、4km/L台に落ち込むことも珍しくありません。
「ランクルなんてそんなもんだ」と笑い飛ばせる人以外には、精神修行のような数値です。
2.8Lディーゼル:トルクフルな走りで街乗り10kmを実現
一方で2.8Lディーゼルターボは、世界が変わります。
低回転から太いトルク(500N・m)が出るため、アクセルに足を乗せているだけで、グイグイと車体が前に進みます。
無駄にアクセルを踏まなくて済むため、燃費は劇的に向上します。
- 街乗り: 8km/L 〜 10km/L
- 高速道路: 12km/L 〜 14km/L
ガソリン車と比較して、約1.5倍〜1.6倍の距離を走ります。
高速道路での巡航であれば、14km/L近い数値を叩き出すこともあり、「これ本当に2トン越えの四駆か?」と疑うほどです。
維持費比較|ディーゼルが「年間11.5万円」安くなる計算式

ここが最も重要な「お金」の話です。
「実燃費」と「燃料単価(軽油の安さ)」の両面から、年間の燃料代がどれくらい変わるのかを計算しました。
前提条件
- レギュラーガソリン:170円/L
- 軽油:150円/L
- 年間走行距離:10,000km
| 項目 | 2.7L ガソリン車 | 2.8L ディーゼル車 | 差額(メリット) |
|---|---|---|---|
| 実燃費(平均) | 6.5 km/L | 10.5 km/L | ディーゼルが有利 |
| 年間消費燃料 | 約1,538 L | 約952 L | -586 L |
| 年間燃料代 | 261,460円 | 142,800円 | ディーゼルが118,660円安い |
| AdBlue代 | 0円 | 約3,000円 | ガソリンが安い |
| 合計維持費 | 約26.1万円 | 約14.6万円 | 年間 約11.5万円差 |
結論が出ました。
年間1万キロ走る場合、ディーゼルの方が約11万5千円浮きます。
5年間乗れば、約57万円もの差がつきます。
損益分岐点:車両差額の元を取るには「5万キロ」必要
「じゃあディーゼル一択だ!」と思いましたか?
しかし、ここで即決するのは危険です。
中古車市場を見てください。
同条件であれば、ディーゼル車の方がガソリン車よりも50万〜80万円ほど車両価格が高い傾向にあります。
つまり、「燃料代で元を取る」には、最低でも5万キロ以上走る必要があるということです。
週末しか乗らないサンデードライバーの場合、高い車両代を払ってディーゼルを買っても、経済的な恩恵を受ける前に手放すことになるでしょう。
航続距離:ガソリンは給油地獄、ディーゼルは無給油1000km
金銭面以上にオーナーが口を揃えるのが「給油頻度のストレス」です。 プラド150の燃料タンク容量は、全グレード共通で87リットルです。
- ガソリン車: 満タンから約450km〜500kmで給油ランプ点灯。
- ディーゼル車: 満タンから約800km〜900kmで給油ランプ点灯。
この差は決定的です。
ガソリン車の場合、東京から大阪へ行くのに、途中で一度給油が必要になります。
「次のSAまで持つか…?」とヒヤヒヤしながら走るのは、精神衛生上よくありません。
一方ディーゼルなら、東京〜大阪を無給油で往復することすら視野に入ります。
この「圧倒的な足の長さ」こそが、ロングツアラーとしての真価です。
カスタムの代償|リフトアップで燃費は「リッター4km」へ転落

プラドに乗るなら、リフトアップをしてゴツゴツしたタイヤ(マッドテレーン等)を履かせたいと考える方も多いでしょう。
インスタ映えするあのスタイル、カッコいいですよね。
しかし、カスタムは燃費に対して「百害あって一利なし」です。
- 空気抵抗の増大: 車高が上がれば、下回りの風の抵抗が増えます。
- バネ下重量の増加: LT規格のタイヤは非常に重く、燃費を食います。
私の経験上、2インチアップ+M/Tタイヤ(285サイズ等)を装着すると、実燃費はさらに1km/L〜1.5km/Lほど悪化します。
ガソリン車でカスタムを極めると、街乗りリッター4km台という「スーパーカー並み」の燃費になります。
見た目のカッコよさと引き換えに、毎月のガソリン代が数千円アップする覚悟はありますか?
大地編集長のワンポイントアドバイス

ズバリ言います。
「燃費や維持費の安さを最優先にするなら、プラドはおすすめしません」
というのが本音ですが、エンジン選びで迷う気持ちは痛いほど分かります。
私の結論はこうです。
「年間走行距離が8,000km以下ならガソリン、それ以上ならディーゼル」
ガソリン車(2TR)は非力で燃費も最悪ですが、エンジン自体の耐久性は神レベルです。
何よりDPF(ススが溜まる装置)のトラブルとは無縁です。
ちょい乗りしかしない奥様の買い物車として使うなら、間違いなくガソリン車の方がメンテナンスのリスクは低いです。
逆に、週末は高速を使ってキャンプや遠出をするなら、迷わずディーゼルを選んでください。
あのトルク感と給油回数の少なさは、一度味わうとガソリン車には戻れません。
車両価格が高くても、売却時(リセール)もディーゼルの方が高く売れますから、トータルの収支は意外とトントンになりますよ。
燃費以外の選び方|「故障リスク」と「耐久性」も考慮せよ

数字を見て青ざめたかもしれません。
しかし、プラドの維持費において、燃料代は「氷山の一角」に過ぎません。
ガソリンかディーゼルかを決める要素は「お金」だけではないのです。
エンジンの寿命、特有のトラブル(DPF詰まり)、そしてメンテナンスの手間。
これらを知らずに買うと、後で「こんなはずじゃなかった」と泣きを見ることになります。
特に「耐久性」と「故障リスク」の違いについては、下記の記事で容赦なく解説しています。
ここを読まずに契約書にハンコを押すのは、目隠しで高速道路を走るようなものです。


プラド150の燃費・維持費に関するよくある質問(FAQ)

まとめ:燃費で選ぶな、生き方で選べ

最後にもう一度、「プラド150の燃費と選び方」を復習しましょう。
- ガソリン車: 実燃費5〜6km/L。年間8,000km以下の人向け。
- ディーゼル車: 実燃費9〜10km/L。年間1万km以上走る人向け。
- 維持費差: 1万km走行で、ディーゼルが年11.5万円お得。
記事を読み終えたあなたが、今すぐやるべきことは一つです。
「去年の年間走行距離」を確認してください。
もしそれが1万kmを超えているなら、多少無理をしてでもディーゼルを探すべきです。
逆に、週末しか乗らないならガソリン車で十分です。
プラド150の燃費は、決して良くはありません。
しかし、その悪さを補って余りある「強さ」と、家族を安全に運ぶ「頼もしさ」がこの車にはあります。
燃費の悪ささえ「笑い話」にできる最高の相棒を、ぜひ手に入れてください。
あなたの状況に合わせて、最適な「次の一手」を選んでください。
【A】まだ車種が決まっていない、良い車があれば提案してほしい人
条件の良い車は、ネットに出る前に売れてしまうのがこの業界の常識です。
本当に状態の良いディーゼル車は、市場に出る前にプロ同士で取引されて消えます。
「安物買いの銭失い」で、修理費30万円を払いたくない人だけ、裏ごしされた在庫を見てください。
\ 事故車・修復歴車を絶対に掴みたくない人限定 /
※ 希望条件を入力するだけ。購入の義務は一切ありません。
【B】乗り換え資金を作りたい、今の車を少しでも高く売りたい人
正直、ディーラーの下取り価格を信じてはいけません。彼らは「安く買うプロ」です。
判子を押す前に、自分の車の「本当の価値(最高値)」を知っておかないと、この先ずっと後悔します。
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なぜ私がここまで辛口な本音を書けるのか?
私の過去の失敗と、ランクルに注ぎ込んだ金額(と愛情)は、下記のプロフィールで赤裸々に語っています。

もしこの記事が少しでも役に立ったら、SNSでシェアやメッセージをいただけると嬉しいです。
「大地さんの言う通り、ディーゼルにしてよかった!」
そんな報告が届く日を、楽しみにしています。
「維持費」の現実に戻るか、最新の「250」と比較するか。次の旅路はこちらです。


※本記事に記載された実燃費データは筆者の実測値および独自調査に基づくものであり、全ての車両・環境での数値を保証するものではありません。
※カスタムや整備は自己責任で行ってください。

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