結論から言います。
もしあなたが、
「とりあえずスペーサーで安く上げよう」
と考えているなら、注文ボタンを押す前に、あと3分だけこの記事を読んでください。
その安易な選択が、家族の笑顔を曇らせ、半年後に「工賃の二重払い(ノーマル戻し)」という最悪の結果を招く可能性があるからです。
「2インチ上げたら、いつもの立体駐車場でルーフを擦ってしまった」
「車検で直前直左の基準に落ちて、急遽カメラ代5万円が飛んだ」
これらは脅しではなく、私が現場で実際に相談を受けてきた「知識不足による悲劇」です。
本記事では、歴代ランクルで50万kmを走破した編集長が、プラド150のリフトアップにおける「20万円損しないための費用と車検の正解」を泥臭く解説します。
これを読めば、あなたは「安物買いの銭失い」を回避し、堂々と車検に通るカスタムを実現できます。
▼ 本記事の要約
- スペーサーでのリフトアップは「乗り心地最悪」のため絶対NG。
- 2インチアップでも「直前直左対策(カメラ)」がないと車検落ち確定。
- 立体駐車場(2.1m)はギリギリ。ルーフラック付きは進入不可。
【手法と費用】プラド150リフトアップ|スペーサーは安物買いの銭失い?

リフトアップには大きく3つの手法があります。
予算は大切ですが、「安さ」だけで選ぶと後悔する確率が跳ね上がります。
それぞれのリアルな費用感(部品代+工賃)と、ショップではあまり語られないリスクを比較しました。
▼ リフトアップ手法と費用の比較表
| 手法 | 費用目安(部品+工賃) | メリット | デメリット | 評価 |
|---|---|---|---|---|
| コイル交換 | 12万〜17万円 | 耐久性◎・乗り心地確保 | 費用がそこそこ掛かる | S |
| 車高調キット | 25万〜40万円 | 減衰力調整可・前下がり解消 | 非常に高額・OH必要 | A |
| スペーサー | 6万〜9万円 | とにかく安い | 突き上げ・足回り寿命減 | D |
1. コイルスプリング交換(推奨):費用15万円で純正超えの乗り心地
純正ショックを生かし、バネ(コイル)だけを長いものに交換する方法です。
JAOSなどの信頼できるメーカー製を選べば、費用対効果が最も高い選択肢です。
150系の純正ショックは優秀なので、街乗り〜ライトクロカンならこの手法がベストバランスです。
2. リフトアップスペーサー(非推奨):費用5万円でも半年で後悔する理由
純正サスの上部に金属製の「ゲタ」を履かせる方法です。
部品代は数万円と安いですが、サスペンションのストローク(伸び縮み)が規制され、少しの段差で「ガツン!」という強烈な突き上げが発生しやすくなります。
もちろん「見た目重視で、乗り心地は我慢できる」という方なら止めはしませんが、
「家族を乗せて快適にドライブしたい」という方には、私はおすすめしません。
▼ 編集長大地の「現場の毒」コラム
「バネ交換くらい、工具さえあればDIYでできるでしょ?」と思っているあなた。
絶対にやめてください。指が飛びます。
コイル交換には「スプリングコンプレッサー」という工具で強力なバネを縮める作業が必要ですが、これが外れるとバネが弾丸のように飛び出し、指の切断や顔面骨折などの重大事故に繋がります。
私は整備士ですが、自宅のガレージでこの作業をやりたいとは思いません。
数万円の工賃は「命の値段」だと思って、プロに任せてください。
【車検と法規】2インチアップの罠|直前直左カメラと高さ制限の真実

プラド150で最も選ばれる「2インチアップ(約50mm)」。
なぜ3インチや4インチではないのか?
それは「日常の使い勝手」と「法的リスク」の境界線だからです。
構造変更の手続き:40mmを超えたら記載変更が必要
車検制度上、車高の変化が「40mm(4cm)以内」であれば、そのまま車検に通ります(指定部品の場合)。
「2インチ(5cm)上げたら40mm超えるからアウトでは?」
と思いますよね。
実は、バネ交換などの「指定部品」による変更であれば、40mmを超えても「構造変更(記載変更)」の手続きをすれば合法になります。
ただし、ここで2つの「隠れた出費」が発生します。
隠れた出費:カメラ追加(5万円)とバックランプ移設
構造変更自体は書類手続きで済みますが、物理的な対策費用として2つの「隠れた出費」が発生します。
- 直前直左(ちょくぜんちょくさ)対策費:約3〜5万円
車高が上がると死角が増えます。運転席から「高さ1m、直径30cmの円柱」が見えないといけません。
これに対応するため、フロントカメラやサイドカメラの追加がほぼ必須になります。これをケチると車検に通りません。 - バックランプ移設費:約2〜3万円
バックランプの下縁が地上から1200mm以下である必要があります。
上げすぎると保安基準に抵触し、バンパー下部などへの移設作業が必要になります。
生活圏の死活問題:立体駐車場2.1mは進入不可のリスク
プラド150の純正車高は約1,850mm(ルーフレール付だと約1,890mm)。
ここから2インチ(約50mm)上げると、約1,900mm〜1,940mmになります。
さらにタイヤを大径化(275/70R17など)すると、車高はさらに2〜3cm上がります。
都市部のスーパーやショッピングモールに多い「高さ制限2.1m」にはギリギリ入る計算ですが、
ルーフラックやルーフボックスを載せている場合は完全にアウトです。
「いつものスーパーに入れなくなった」と奥様に言われたら、その日がカスタム終了の日です。
自分の生活圏にある駐車場の高さ制限を、メジャーを持って実測してください。
【乗り心地】JAOS BATTLEZなら家族も納得|純正以上の安定感

「リフトアップ=乗り心地悪化」というのは半分正解で半分間違いです。
適切なキットを選べば、むしろ純正特有の「フワフワ感(船酔い感)」が解消され、シャキッとした乗り味になります。
VFCAキットの評価:前下がり解消と減衰力調整の恩恵
プラド150オーナーの「神器」とも言えるのがJAOSのキットです。
特に「VFCA」シリーズは、フロントに車高調整機能が付いています。
- 前下がりの解消: 150系特有の「前のめり姿勢」を水平に補正できます。
- 減衰力調整: 乗り心地を「硬め・柔らかめ」にダイヤルで14段階調整可能です。
実際に装着した感想としては、コーナリング時のロール(傾き)が抑えられ、高速道路でのレーンチェンジが怖くなくなりました。
「家族を酔わせたくない」なら、安物のバネではなく、ショックごと交換するこのキットが正解です。
工賃込みで20万円〜コースになりますが、満足度は段違いです。
必須の補正部品:ラテラルロッドで車軸のズレを直せ
2インチアップ程度ならデフダウンキットは必須ではありませんが、ラテラルロッド(車軸のズレ補正)は交換した方が賢いです。
車高を上げると、構造上ホーシング(車軸)が左右どちらかにズレます。
これを見た目だけでなく、タイヤのはみ出し防止のためにも補正しておくのがセオリーです。
リフトアップをより深く知るための関連記事

リフトアップをすると、次に欲しくなるのが「ゴツゴツした大きなタイヤ」です。
しかし、サイズ選びを間違えると、ハンドルを切った時にボディに干渉したり、燃費が激減したりして、これまた後悔の種になります。
また、先ほど触れた「構造変更」や「車検」の詳細な手続きについても、事前に知っておくべき法律の知識があります。
これを知らずにカスタムを進めるのは、地図を持たずにオフロードに入るようなものです。
タイヤサイズの限界や、構造変更の具体的な手続きについては、下記の記事で詳しく解説しています。
\ サイズ選びで失敗し、燃費を悪化させたくない人へ /

\ 知らずに車検落ちして、泣きたくないなら /

さらに、最新のランクル250や再販ランクル70のリフトアップ事情と比較したい方は、下記の記事も参考にしてください。
プラド150とは構造や費用感が異なります。


プラド150リフトアップに関するよくある質問(Q&A)

Yahoo!知恵袋やSNSでよく見る「建前のない本音の質問」に、大地編集長が即答します。
まとめ:実用性を損なわないリフトアップの正解

最後にもう一度、「後悔しないための鉄則」を復習しましょう。
- スペーサーは捨てる:乗り心地が悪化し、安物買いの銭失いになる。JAOS等の信頼できるキットを選ぶ。
- 車検対策を先回り:2インチアップなら「直前直左カメラ」と「バックランプ位置」の確認が必須。
- 生活環境の計測:立体駐車場の2.1m制限は死活問題。ルーフラックの装着は慎重に。
- プロに任せる:DIYでのバネ交換は命に関わる。工賃は「安全代」として割り切る。
で、結局どうすればいい?
まずは今日、「自宅とよく行くスーパーの駐車場の高さ」をメジャーで測ってください。
もし2.1m以下なら、リフトアップは諦めるか、ルーフラックを外す覚悟が必要です。
お金はかかりますが、リフトアップされたプラドの運転席から見る景色と、ショーウィンドウに映る愛車の姿は「何物にも代えがたい満足感」をくれます。
準備さえしっかりすれば、最高の相棒になりますよ。
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▼ 免責事項
本記事の情報は執筆時点(2026年)のものです。車検基準や法規制は変更される可能性があります。リフトアップやタイヤ交換などのカスタムは、道路運送車両法を遵守し、自己責任において行ってください。本記事を参考に行った作業による事故、故障、車検不適合等の損害について、当サイトは一切の責任を負いません。不安な場合は必ず専門の整備工場へ相談してください。

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