▼ この記事の要約
- 再再販(GDJ76)は「投資」ではない。 AdBlue搭載で輸出先が限られるため、定価維持が限界ライン。
- 再販(GRJ76)こそ最強の資産。 ガソリン×MT×期間限定の組み合わせは、今後も神格化される。
- デフロック無しは「負の遺産」。 装備の有無だけで、売却時に50万円以上の差がつく現実。
「ランクル70なら値落ちしないから、実質タダみたいなものだ」
あなたは今、このロジックで奥様を説得しようとしていませんか? あるいは、これからかかる子供の教育費を計算しながら、資産防衛の一手として購入を検討しているのかもしれません。
結論から申し上げます。ランドクルーザー70は、地球上で最も現金化しやすい「走る金庫」であることは事実です。しかし、「どのモデル」を「どんな装備」で買うかによって、5年後の手取り額に100万円以上の差がつきます。
特に注意が必要なのは、最新の再再販モデル(GDJ76)です。伝説となった再販モデル(GRJ76)と同じ感覚で手を出すと、思わぬ「資産価値の目減り」に直面するリスクがあります。
この記事では、ランクル250、200、100、80を乗り継ぎ、修理費で数百万を溶かしてきた私「大地」が、忖度なしの市場予測を公開します。ディーラー営業マンが口を閉ざす「暴落リスク」と「維持費の痛み」を知り、賢いカーライフの出口戦略を描いてください。
なお、現在進行形での新車・中古車価格データについては、下記の記事で詳しく解説しています。
\ 最新の新車・中古車価格はこちらでチェック /

ランクル70のリセールが「異常」と言われる理由

なぜ、ランドクルーザー70はこれほどまでに高く売れるのか。その答えは「需要と供給のバランス崩壊」と「圧倒的な海外需要」にあります。
一般的なミニバンやSUVは、登録した瞬間に価値が2割下がり、10年後にはほぼゼロになります。しかし、ランクル70の場合、10年落ち・走行10万kmであっても、新車価格に近い金額、あるいはそれ以上で取引されるケースが珍しくありません。
資産価値を支える2つの柱
- 海外輸出: 日本国内で値段がつかなくても、オーストラリア、中東、アフリカなどが高値で買い取ります。特に「日本製・右ハンドル」を求める特定地域へのルートが強力です。
- 耐久性への信仰: 「40万km走っても壊れない」という実績が、中古車価格の下支えをしています。距離浅の個体は「慣らし運転が終わった程度」と見なされます。
▼ 編集長 大地の「裏」解説
ここだけの話ですが、「リセールが良い」というのは「フレームさえ生きていれば」という条件付きです。
融雪剤でフレームが腐った個体や、修復歴をごまかした個体は、海外バイヤーからも見放されます。「70なら何でも高く売れる」という思考停止は危険です。
なお、なぜこれほどまでにランクル70のリセールだけが異常なのか、その構造的な理由については、下記の記事で深掘りしています。
\ 「ボロいのに高い」には裏がある。その全貌 /
モデル別リセール予測:再再販・再販・丸目の資産価値

ここでは、3つの世代に分けてリセールの現実(不都合な真実含む)を直視します。
| モデル | 型式 | エンジン | 現在の相場感 | 将来性の予測 |
|---|---|---|---|---|
| 再再販 (現行) | GDJ76 | 2.8L ディーゼル | 定価〜微増 | AdBlue必須が輸出のネックになる可能性あり。定価維持が目安。 |
| 再販 (2014) | GRJ76/79 | 4.0L ガソリン | 超高騰 | 「期間限定」「大排気量ガソリン」の希少性で伝説化。最強の資産。 |
| 丸目 (旧車) | HZJ/PZJ等 | 4.2L ディーゼル等 | 高値安定 | 状態次第で青天井だが、維持費がかかるため純利益は薄い。 |
再再販(GDJ76)の「転売バブル」は終わるか?
2023年に復活した再再販モデル(GDJ76)は、発売直後こそオークションで1000万円近い値を付けましたが、現在は落ち着きを取り戻しています。
この再再販ランドクルーザー70(GDJ76)の最大のリスクは、「AdBlue(尿素水)」を必要とする近代的なディーゼルエンジンである点です。インフラが整っていない僻地や、質の悪い燃料が出回る地域への輸出では、シンプルな旧型エンジンよりも敬遠される可能性があります。
長期的には「定価を割らない優秀な車」にはなりますが、再販モデル(GRJ76)のような「投資商品」としての爆発力は期待しすぎない方が賢明です。
ちなみに、最新のランクル250のリセールバリューについては、下記の記事で予測しています。
\ 70と250、5年後に笑うのはどっちだ? /

再販(GRJ76)が「最強の資産」である理由
2014年に1年間限定で販売された再販モデル(GRJ76)は、現在でも新車価格(約360万円)を大きく上回る400万円〜500万円台で取引されています。
理由は明白です。「壊れにくい大排気量NAガソリンエンジン(1GR)」を積み、「期間限定」だったから。この条件が揃ったGRJ76は、今後も「神格化」された資産として君臨し続けるでしょう。
丸目(旧車)は維持費との戦い
1990年代の丸目モデルも価格は高騰していますが、これは「レストア費用」や「維持費」とセットで考える必要があります。
例えば、エアコン(コンプレッサー)が壊れれば20万円、噴射ポンプのオーバーホールで30万円が飛びます。
「買った時より高く売れたけど、修理費を引いたらマイナスだった」 というのは、丸目オーナーあるあるです。資産形成どころか、維持するための「お布施」が必要になる覚悟を持ってください。
さらに古いランクル60系の価格高騰と事情については、以下の記事で解説しています。
\ レストア地獄か、資産防衛か。60系の修羅場 /
リセールを左右する「絶対条件」と装備

ランクル70を買う際、ここを間違えると売却時に50万円〜100万円単位の差がつくことがあります。好みに関わらず、リセールを意識するなら以下の鉄則を守ってください。
1. 前後デフロックは「必須科目」
メーカーオプションの「電動デフロック」は、絶対に装着してください。再販・再再販問わず、これが付いていない個体は、海外バイヤーからの評価が大きく影響します。
後付けするには高額な費用(部品代だけで30万〜)と手間がかかるため、中古市場では「デフロック無し」は輸出市場で厳しい評価を受けるのが現実です。「街乗りしかしないから要らない」という考えは、売る時に自分を苦しめます。
2. 色は「白」か「ベージュ」
- ベージュ(4E9): ランクル70の象徴色。国内市場での圧倒的な人気があり、指名買いが入ります。
- スーパーホワイトII(040): 輸出向け最強カラー。中東や国連仕様をイメージさせるため、海外需要が底堅いです。
逆に、再再販で設定されたアーバンカーキなどは流行り廃りがあるため、長期保有での評価は未知数です。資産価値を最優先するなら、冒険せずに定番色を選ぶのが鉄則です。
3. フルノーマルが一番強い
良かれと思って行ったカスタムが、査定額を下げる原因になります。特に、ボディへの穴あけ加工や、配線をズタズタにするような電装品の取り付けは厳禁です。
「いつでも純正に戻せる」 状態を維持することが、高額査定への近道です。派手なリフトアップや社外バンパーは、プラス査定どころか「処分費」を請求されるマイナス要因になることさえあります。
これから中古車を探す方は、リセールだけでなく「コンディションの見極め」も重要です。失敗しない中古車選びの方法については、下記の記事で詳しく解説しています。
\ 買ってはいけない「ハズレ個体」の特徴 /
大地編集長のワンポイントアドバイス

編集長の大地です。
リセール、リセールと連呼してきましたが、ここで少し冷や水を浴びせます。
「金儲けのためだけに70を買うのはやめておけ」。これが私の本音です。
確かにランクル70は高く売れます。しかし、その乗り心地はトラックそのものです。家族からは「うるさい」「揺れる」と苦情が来ますし、毎年車検(1ナンバー/4ナンバーの場合)の手間もあります。丸目(旧車)に至っては、高く売れる時期が来る前に、エアコン修理や錆対策で100万円飛んでいくこともザラです。
「乗って楽しい、いじって楽しい。その結果として、手放す時に高く売れたらラッキー」
これくらいのスタンスでいないと、70との付き合いは続きませんよ。投機目的で買った人間が、乗り心地に耐えられずに半年で手放す姿を、私は何人も見てきましたから。
高値売却の鍵:輸出需要とオークション相場の裏側

リセールバリューの裏側にある「輸出需要」や、具体的な「オークション相場」の動きを知ることで、売り時を逃さない賢い判断が可能になります。
短期的な価格変動や、業者オークションのリアルな数字については、下記の記事で生々しいデータを公開しています。
\ 業者が隠す「仕入れ値」と「売り値」の差額 /
また、なぜ海外でここまで高く評価されるのか、具体的な仕向け地(輸出先)と25年ルールの関係については、以下で解説しています。
\ あなたのランクル、次はどこの国へ行く? /
ランクル70のリセールに関するよくある質問(Q&A)

まとめ:最強の資産運用は「長く乗ること」

ランクル70のリセールバリューについて解説してきました。ポイントをまとめます。
- 再販(GRJ76)は最強の資産。 ガソリン・MT・限定の組み合わせは二度と出ない。
- 再再販(GDJ76)は定価維持型。 爆発的な高騰より、安定した価値を期待すべき。
- デフロックは必須。 これが無いと査定の土俵に上がれない。
- 色はベージュか白。 流行り色より定番色が強い。
ランクル70は、乗っている間の楽しさと、手放す時の資産価値を両立できる稀有な車です。しかし、その価値を享受できるのは、この車の「不便さ」すら愛せるオーナーだけです。
もし今、お手持ちのランクルの価値を知り、次のステップ(買い替えや資金作り)を検討しているなら、自分に合った売却方法を選んでください。
▼ ランクル70 売却方法の比較
| 方法 | 査定 | 手間 | 向いてる人 |
|---|---|---|---|
| 下取り | 安 | 楽 | 損して楽したい |
| 買取店 | 並 | 中 | 交渉に自信ある |
| オークション | 高 | 中 | 電話NG・高値 |
| 廃車買取 | 期待 | 楽 | 不動・過走行車 |
ディーラーの下取り額を見て絶望する前に、一度市場の本当の価値を確認することをお勧めします。
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※ 20万km超えや、不動車でも値段がつく可能性があります。
なぜ私がここまで辛口な本音を書けるのか? 私の過去の失敗と、ランクルに注ぎ込んだ金額(と情熱)は、下記のプロフィールで赤裸々に語っています。
\ ランクルに家一軒分をつぎ込んだ男の末路 /

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ランクル70の価格情報や、維持費の現実に立ち戻る場合は、以下の記事を参考にしてください。
\ 維持費の現実、購入前にシミュレーション済みですか? /


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