「自分のプラドはまだ新しいから、輸出なんて関係ない」
そう思っているなら、あなたは既に数十万円、下手をすれば子供の大学入学金や、住宅ローンの半年分を焼却炉に投げ込んでいるのと同じです。
プラド150のリセールバリューを支えているのは、日本のユーザーではなく、パキスタンやマレーシア、ケニアといった海外のバイヤーたちです。彼らが欲しがる条件に合致していれば、驚くような高値がつきます。しかし、条件から外れた瞬間、ただの「走行距離の多い中古車」として、想像を絶する安値で買い叩かれるのがオチです。
さらに恐ろしいのは、輸出相場は「水物」だということ。相手国の関税引き上げや輸入規制一つで、相場は一夜にして暴落します。「もっと上がるかも」と欲を出して寝かせている間に、売り時を逃して150万円以上の損失を出したオーナーを、私は何人も見てきました。
この記事では、プラド150がなぜ海外で高く売れるのか、輸出対象となる具体的な条件、そして今迫っている「相場崩壊のリスク」について、現場の視点で包み隠さず解説します。
結論から言えば、輸出相場は「情報戦」です。今すぐ車検証を用意して、読み進めてください。
この記事の要約
- 輸出相場は「関税」と「規制」で決まる水物である。
- 「TX-L・サンルーフ・ベージュ内装」は輸出の黄金スペック。
- パキスタンやマレーシアの規制変更リスクを常に警戒せよ。
なお、プラド150のリセールバリュー全体の傾向や残価率については、下記の記事で詳しく解説しています。
\ 3年後、5年後の残価率をグラフで可視化 /

私は歴代ランクルを50万km乗り継ぎ、現在はランクル250を所有しています。カタログスペックではなく、財布の痛みを知るオーナーとして、真実をお伝えします。
プラド150の「輸出相場」とは?国内相場と乖離する理由

結論から言います。輸出相場とは、「海外バイヤーが車両価格の3倍近い関税や輸送費を払ってでも欲しい価格」のことです。
通常の中古車相場は「年式が古くなるほど」「走行距離が増えるほど」安くなります。しかし、輸出相場はこの常識が通用しません。
特定の国(仕向地)の輸入規制(例:製造から5年未満、7年未満など)に合致する期間だけ、異常な高値で取引される現象が起きます。これを「輸出の窓が開いている」と表現します。
輸出がプラドの価格を吊り上げている
国内の中古車店に並ぶプラドが高いのは、我々日本人が買っているからではありません。海外バイヤーとの争奪戦になっているからです。
特にプラド150は、悪路走破性と耐久性、そして修理のしやすさから、発展途上国では「命を守るインフラ」として扱われます。そのため、日本では「過走行」とされる10万km超えの個体でも、エンジンさえ元気なら高値がつきます。
独自の「関税ルール」が全てを支配する
例えばパキスタンやマレーシアでは、輸入車に対して100%〜300%という凄まじい関税がかかります。しかし、特定の年式や排気量、ハイブリッドの有無などで関税が免除・減額される特例措置が存在します。
現地のバイヤーは、この「関税の隙間」を狙って買い付けを行います。だからこそ、特定の年式(例:登録から4年11ヶ月目など)のプラドだけに、不自然なほどの高値がつくのです。
なお、なぜランドクルーザーシリーズ全般が世界でこれほど高く評価されるのか、その構造的な理由については下記の記事で深掘りしています。
\ なぜボロボロのランクルが新車より高い? /
【高価買取の条件】輸出バイヤーが狙う「黄金スペック」

輸出相場で高値を叩き出すには、明確な「条件」があります。これを満たしていないプラドは、輸出向けではなく国内再販向けとなり、査定額はガクンと下がります。
以下は、特に高値が期待できる「黄金スペック」の比較表です。
| 項目 | 輸出に強い条件(黄金スペック) | 輸出に弱い条件(国内向け) |
|---|---|---|
| グレード | TX-Lパッケージ (ガソリン/ディーゼル) | TX、TZ-G(国による) |
| 外装色 | ホワイトパール(070)、ブラック(202) | シルバー、レッド、ブロンズ |
| 内装色 | ベージュ (圧倒的人気) | ブラック |
| 装備 | サンルーフ (必須級)、メーカーナビ | サンルーフ無し、社外ナビ |
| 座席数 | 7人乗り | 5人乗り |
| エンジン | ガソリン (2.7L) が強い国が多い | ディーゼルも人気だが国による |
「サンルーフ・ベージュ内装」は鉄板の法則
特に中東やパキスタン、マレーシア向けで絶対的な強さを誇るのが「サンルーフ付き」かつ「ベージュ内装」の個体です。
この組み合わせであるだけで、50万円〜80万円の査定差が出ることは珍しくありません。もしあなたがこれからプラドやランクルを買うなら、リセールを考える上でこの2点は「義務教育」レベルで必須です。
「プレ値」を破壊する減額ポイント
輸出バイヤーは、エンジンの調子やフレームの状態を最優先しますが、外装の傷や内装の汚れに対してもシビアです。特に以下の点は大幅減額の対象となります。
- 修復歴(事故歴)あり: 多くの国で輸入禁止、または価値が半減します。
- 下回りの重度な錆: 雪国で使用された車両は敬遠されます。
- 内装のタバコ臭・ペット臭: 海外富裕層は匂いに敏感です。数万円〜10万円の減額リスクがあります。
世界各国の詳細な仕向地ごとの需要や、マニアックな規制の違いについては、下記の記事で詳しく解説しています。
\ あなたのプラドはマレーシア行き?ケニア行き? /
【警告】関税変更と規制強化で「相場は一夜にして死ぬ」

ここからが最も重要な「不都合な真実」です。輸出相場は、決して安定した資産ではありません。
パキスタン・ショックの悪夢
過去、パキスタン向けの輸出が活況だった時期、多くの業者がプラドを高値で買い漁りました。しかし、パキスタン政府が経済危機対策として輸入関税を大幅に引き上げたり、L/C(信用状)の発行を停止したりした瞬間、相場は暴落しました。
昨日まで500万円で売れていた車が、翌日には400万円でも買い手がつかない。そんな事態が実際に起こるのが輸出の世界です。
マレーシア・ケニアの規制変更リスク
マレーシアやケニアも同様です。輸入可能な年式規制(例:製造から7年以内など)が厳格化されたり、環境規制でディーゼル車の輸入が制限されたりするリスクが常にあります。
「今は高いから、もう少し寝かせておこう」という安易な期待は命取りになりかねません。輸出の窓が開いているうちに売り抜けるのが、賢いオーナーの鉄則です。
輸出対象車は「盗難」の標的でもある
もう一つ忘れてはならないリスクがあります。海外で高く売れる車は、窃盗団にとっても「金塊」と同じです。
相場が上がっている時期に、自宅駐車場で寝かせているプラドは格好の餌食です。「売り時を探っている間に盗まれてゼロ円になった」なんて悪夢を避けるためにも、手放す決断は早いに越したことはありません。
輸出プレ値を逃さないための具体的な手順

では、実際にどうすれば輸出相場の恩恵を受けて高く売れるのでしょうか。近所のディーラーや一般的な買取店に持ち込むのは、正直言って「みすみす利益を捨てる行為」です。
一般的な中古車販売店は、国内で再販することを前提に査定します。輸出相場を知らない、あるいは知っていてもリスクヘッジのために安く見積もることが多いです。
必要なのは、「海外バイヤーと直結している」、あるいは「輸出業者が参加するオークションに出品できる」業者です。
最も手っ取り早く、かつ高値を引き出しやすいのは、「ユーカーパック」のようなオークション形式(入札形式)のサービスを利用することです。
これらのサービスには、輸出専門のバイヤーや、輸出に強い大手業者が多数登録しています。彼らに競わせることで、自然と輸出相場ギリギリの高値を引き出すことができます。
今すぐ車検証の「初度登録年月」を確認してください。
多くの国で「登録から5年未満(59ヶ月以内)」や「7年未満」といった規制があります。
この期限ギリギリまで乗ろうとすると、船積みや通関のタイムラグで「輸出不可」となり、暴落するリスクがあります。規制年数の半年〜1年前には動き出すのが、プロの鉄則です。
大地編集長のワンポイントアドバイス

輸出相場という言葉に踊らされて、「もっと高くなるはずだ」と欲をかくオーナーさんをたくさん見てきました。
はっきり言います。「相場の天井」を当てようなんて思わないでください。 プロの業者ですら、為替や関税の変更で爆死することがある世界です。
私の経験上、一番の売り時は「あなたが売りたいと思った時」であり、その瞬間の最高値を提示してくれた業者に気持ちよく譲るのが正解です。
数万円の差を追い求めて数ヶ月粘った結果、関税変更で50万円下がったなんて笑えない話もありますからね。
自分のプラドが輸出スペック(サンルーフ・ベージュ内装など)に当てはまっているなら、まずは今の相場を知ることから始めてください。知らなければ、ディーラーの下取りで安く買い叩かれて終了ですよ。
最新のオークション相場の動向や、ランクル250の相場への影響については、下記の記事でも触れています。もし次に250系を狙っているなら、今のうちに相場感を掴んでおくことを強くおすすめします。
\ 新型250の転売バブルは既に崩壊したのか? /

\ 再再販70のプレ値はいつまで続く? /
プラド150輸出の現場で飛び交う「際どい」質問(Q&A)

ここでは、表向きのFAQではなく、オーナーが本当に気にしている際どい疑問に答えます。
まとめ:プラド150は輸出で化ける「最強の資産」

プラド150の輸出相場について解説してきました。
ここまで読んでくれたあなたには、もう「ただの中古車」には見えていないはずです。
- 輸出相場は「関税」と「規制」で決まる水物である。
- 「TX-L・サンルーフ・ベージュ内装」は輸出の黄金スペック。
- パキスタンやマレーシアの規制変更リスクを常に警戒せよ。
プラド150は、条件さえハマれば「走る金塊」です。
しかし、その価値は永遠ではありません。各国の規制という時限爆弾を抱えていることを忘れないでください。
ディーラーの下取り価格を見て「こんなものか」とハンコを押そうとしているなら、一度立ち止まってください。そのハンコは、あなたの資産をドブに捨てる行為かもしれません。
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なぜ私がここまで辛口な本音を書けるのか?私の過去の失敗と車歴は、下記のプロフィールで赤裸々に語っています。

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プラド150のリセールや維持費など、総合的な解説に戻る場合は、下記の記事を参考にしてください。
\ 損をしないための「売り時」と「維持費」の全知識 /


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